○片山甚市君 四百レム被曝をすると大変
影響があると、こういうように駒井さんが言っておるんです。これは、十分にそしゃくをしていただいて、学説いろいろあるけれ
ども、危険なものについて対処するんで、安全だという方に
厚生省が力を入れることはない。危ないということについてどうするのか、こういうことが大体行政の
趣旨だと思う。
それから、
局長が先ほどおっしゃっておるのは、断定的に言ってないけれ
ども、私が申し上げておるのは、遺伝ということは人類学的に、人類としてはきちんと決まってないけれ
ども、動物や植物を利用すればあらわれてくる染色体の変更、遺伝の傾向が出てくるんでありますから、これはしっかり踏まえてもらいたい。
そこで、時間が来ましたから最後に、
被爆二世の問題は、親はすでに高齢者です。しかも
病気です。
病気でありますと働けませんから貧しいということがやはりついて回ります。貧しいという言い方にはいろいろありましょうが、貧困ということになりますよ。そういう悪環境の中でおりますが、私たちが知っておる二世は、必ずしもすべての者が健康であると言えない。若干病弱というようなことであります。そうすると、二世は自分のていかなきゃならぬ。いや、佐分利
局長の方はそうじゃなくて社会保障、社会福祉でやるから、年金でもやるから心配するな、そういうふうにするんだ、こう言っておりますが、いまの現状ではそういうことになりません。特に、
昭和四十年の調査から見ますと、年齢五十歳未満の者が二〇・九ほどであります。ですから、大半の者がもう六十歳を超える。就業も、一般の人たちが八八・五%、
被爆者が八二%。女の人ですと、一般の人が三四・五%、
被爆者が三八・三%。女の人がたくさん働いておるということは、いわゆる働かなければ生きていけないからだと思います。
そういう
意味で、私たちとしては収入を見ても、これは
昭和五十年ですが、全国の勤労世帯の一世帯は一カ月三十六万四千七百七十四円に対して、平均十三万円から十四万円の間、低いところは、一世帯六万円から十万円が三一・八%、十一万円から十五万円が一八・二%、十六万円から二十万円が一九・一%ということで、私たちの
関係する原水禁というところの調査です。ですから、これについては数字そのものについては、あなたの方はもっと別の
意見があるかもわかりませんが、私たちとしては、生活が非常に苦しい中で
被爆者の両親を抱える者たちにとって、私たちの暮らしは大変だと、これについて特に力を入れてもらわなきゃならぬ。そうして、佐分利
局長が何回も言うように、断定的に言えば一般の人と変わりがない、こうおっしゃっておるんでありますが、そういうようにありたい、そういうように保障してほしい。いま言われたことが将来にわたってそうであればいいけれ
ども、イタイイタイ病もそうですし、水俣病もそうです。皆さんが大丈夫だと言ったとき一番危ないんです。あなたたちが危ないと言ったとき危なくないんです。
厚生省などが大丈夫と言ったときが一番危ない。それで、もうこれは危ない危ないと、こう言うときには、大体それを真っすぐに行った方が
日本の
国民が助かる、こういうふうに思いますから、そういうことのないように、これは火の玉の、福祉の
厚生大臣、私が申し上げておる
趣旨、
日本民族の将来を大きく安定させるかどうかにかかわる行政だということで
お答えを願いたい。
以上で質問を終わります。
お答え願いたいと思う。あなた、まず、それで
局長。