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山中郁子君 同時に、
知事はこういうことも言っているんです。この工事は
成田からの延伸工事で、私を信用するのか、鉄建
公団ないしは
運輸省を信用するのかと、こういうふうに
住民に言っているんです。ですから明らかに延伸工事であると言っているんです。それで、私の言うことを信用できないのかというふうに
住民側にげたを預ける、こういうやり方をしているんです。だけれ
ども、この国会の
委員会で
運輸省がそういうふうにしてこれは絶対新幹線だというふうにおっしゃるならば、結局信用しないのかというふうに言われたって信用するわけに簡単にいかないというのが、それが
住民の
実態だと思うんです。この中にはいろいろ問題があります。たしか朝日新聞だと思いますけれ
ども、「新線」というふうに初め橋梁工事でもって看板をかけておいたものを、間で「幹」という字を入れて「新幹線」にいつの間にかなっていたというふうなことが報道されておりましたけれ
ども、そういうごまかしだとかあるいは
——「新線」という申請をしているんですね、県に対して。
成田新線という申請をしているんです。そしてこれがそれじゃ何で新幹線なんだ、普通、新線と言った場合には
在来線の延長なり何なりの新線、こういうふうに県は理解をしたと、こういうふうに言っています。ですから、この言葉の解釈の問題について、もしそちらに御
意見があるなら、また後ほどこれはやりますけれ
ども、こんなものは本質的な問題じゃないんです。
私は最後に、ですから三点の問題についてぜひとも
大臣にお約束をいただきたいと思います。
一つは、いま
大臣もすぐに
県知事に会おうとおっしゃっていますから、県と国と
運輸省との間のちゃんとした見解を一致させてくださいということですね。その際は県の
主張を十分に尊重するということは当然のことです。これが第一点です。
それから第二点目は、それに基づいて
住民との話し合いが、こういうかけ違ったことでなくて、すれ違ったことでなくて、ちゃんとした話し合いができる
ように、その努力をまず二点目としてしていただく。
それから最後に三点目としては、そのほかにもいろいろ問題があります。
騒音問題についてのテスト飛行も行われていないという状況で一体どうなるのかという問題がいろいろありますし、この
アクセス問題はそのうちの重要な
一つの問題です。ですから、再三
運輸大臣が言われている
ようですけれ
ども、十一月とか年内
開港とか、そういうことだけで強行するのではなくて、基本的に
住民ないし地方自治体の
意向を尊重して、そして円満に事が解決をするということを大
前提とされて、強行の
開港はするべきではないということについてのお約束をいただきたい。この三つです。