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政府委員(
室城庸之君) 沖繩の交通の方法変更につきましては、沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律というのがございまして、この中で、本土復帰の日から起算して三年を経過した日、すなわち
昭和五十年五月十五日以後の日で政令で指定する日に変更することになっておるわけでございます。現在までのところ若干の経緯がございましたけれ
ども、五十三年七月末を変更の時期とするというめどで諸般の
作業を進めるということが五十年六月二十四日の閣議決定で定められておるわけでございまして、したがって来年の七月末ごろに現在の右側通行から左側通行に切りかえるという事業を
実施したいということで考えておるわけでございます。
これにつきましては、いずれこういった問題に対処しなければならないということで、沖繩県交通方法変更
対策本部というのを設けまして、これは本部長に
総理府総務長官が充てられておるわけでございます。そのもとに各種の
委員会が設けられておりまして、全体としては
総理府総務長官が各省庁の
関係の次官を招集して開かれます
対策本部
会議というので各般の調整を行っておるわけでございます。その下に幹事会というのがございまして、これは各
関係省庁の
局長クラスの
方々、これにはもちろん、本部
会議にも沖繩県の副知事さんもメンバーとして入っておられるわけでございますし、それぞれの幹事会以下の管理部会、交通部会、車両部会、建設部会、こういった部会には、それぞれの沖繩県の
関係部長あるいは県警察本部長以下
関係部長といったような人たちがメンバーとして入っておるわけでございます。したがって、従来、この問題にどのように対処するか、どのような事業内容で、これに必要な経費として、これ
予算化するためにはどういう時点でどういうものを
予算化していくかというようなことにつきまして、
関係各省庁、こういった部会を通じていろいろ
意見調整をやってまいりまして、これを
総理府総務長官が調整をしておるということでございます。
なお、現在のところ、中央のそのような組織はできておりまして、沖繩県の
現地の方とも、いま申し上げました各部会のメンバーということで、沖繩県の方にも御参加いただいて中央での
対策を進めてまいっておるわけでございますけれ
ども五十二年度
予算にただいま提出をいたしております
予算案の中には、五十二年度に手をかけなければ、準備を始めなければ来年七月までに間に合わないというようなものにつきまして五十四億円ほどの
予算が計上されておるわけでございまして、なお引き続き五十三年度も所要のものについて
予算措置を講じたいということで考えておるわけでございます。そういうことで、ほぼ
予算の上でもめどが立ってきた
段階でございますので、この辺でそろそろ
現地の連絡
会議というようなものをつくっていただきまして、
現地の問題の処理というものを今度は前向きに進めていく必要があるということで、現在、沖繩開発庁の総合事務局、沖繩県、沖繩県教育
委員会、沖繩県警察それから沖繩県内の各市町村等の
方々にメンバーになっていただきました
現地連絡協議会というものをおつくりいただきまして、これに中央からも総理府その他
関係のものが参加いたしまして
現地問題の処理に当たりたいというふうに考えておるわけでございます。
なお、沖繩開発庁の総合事務局には所要の部門がございまして、たとえば車両等につきましては、現に総合事務局の方でいろいろ
現地の方ともお話し合いに入っておるわけでございますが、一つの部門だけの事業ということではなくて、
関係各省庁が全部これは関連することになりますので、中央のそういった総合調整機能というものを十分に発揮しながらこの問題を進めてまいりたいというふうに考えているわけでございます。