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小柳勇君 いまの
質問は、後また続けてまいると思います。
埋蔵量の問題、一番中心でありますから。ただ
資料の扱いでありますから、院の権威のためにも私の方から少しただしておきたい。
私
どもこの
審議に入ります前に、
冒頭の
委員会で、衆議院で出された
政府の
資料は一切参議院の各
委員に
提出願いたいと言って要求しておきました。その要求もなかなか完全にまだ手元に届いていない情勢であります。ところが、きょうこの
資料が衆議院に出したものと中が変わっている。その
内容は、いま長官が言われたように
埋蔵量の問題であるし、しかも第七鉱区の
共同開発地域ではなくて、尖閣列島付近が大きいということはもう前の
調査にもあったわけです。そのようなものを表現を変えている。言うならば、これは長官自身の筆でなかろうけれ
ども、担当者が、なるべく衆議院で理論的に薄弱であったものを避けて、新しい情勢をつくりながら参議院の
審議を進めようとした意図がありありとわかるわけです。そういうことでは参議院の権威として許せない。
この
大陸だな法というのは国際的にも問題になっています。近隣諸国も問題にいたしておりますし、国内的にもこれから五十年の九州に近い
東シナ海の海での仕事ですから、五十年
関係のある法律です。したがって、私
どもはただ単にこれを
審議を引き延ばそうということではなくて、慎重に
審議をして後世の子孫たちから笑われないようにしていきたいという、そういう気持ちで論議しています。だから、正しい
資料をもって堂々と討論して、そしてこれが多数の意見で妥当であればこの
協定は
批准されるのです。もし
内容が悪くて、これはいま
共同開発をしてもとても
日本の国益にならぬと思ったら自民党の諸君だって反対が出るだろう。そしてこの
批准はしばらく待てということになるでしょう。しかし、それは
日本の将来にとって必要であるし、参議院としてはそのことを、これは可決されるのか否決されるのか、そのことをいま討議しているわけですから、正しい
資料で、しかもわかりやすく、出ている全体の議員がわかるような
資料を出してもらわなきゃ困るわけです。
たとえば、いま
政府は
協定を結んでいるから
批准がおくれたら恥かくとか、国際的にも
韓国から非難されるとか、それはそうでしょう。しかしその過程で、
協定の過程で、調印する前に十分な論議がなされてないんだからそれはやむを得ぬことです。だから十分に正しい
資料を出さなきゃなりませんが、一体これはだれが書かれたか、長官ではないと思うが、どういうセクションで書かれたものか。今後もまたこういう
資料を、私いま出た
資料をまだ見てないから、あるいはあるかもわからぬけれ
ども、どういうセクションでお書きになったのか、もう一回その意図と責任者を長官の口から聞いておきたいと思う。