○田畑
分科員 私は福井、福井と申し上げておりますが、一番近い例ですから福井を申し上げておるので、決して福井県だけのことを申し上げておるのじゃありません。新潟もそれから富山も同じでございます。これは前向きに
被害状況を調査していただきまして、政府としても善処していただくように、いまおっしゃったように前向きで取り組んでいただきたいということを
お願いいたしたいと思うのであります。
次に、これも決して福井県だけの問題ではございません。国道八号線の問題についてお伺いしたいと思うのであります。
御案内のとおり、国道八号線は新潟、富山、石川、福井四県の京阪神並びに名古屋方面に通ずるところの、いわゆる、のど口と申しましょうか、通り口になるわけです。しかも日本海を通ずる路線としてはこれ一本しかない。ところが、この国道八号線は、福井県の武生——敦賀間約四十キロにおいて毎年ストップするのです。特にことしは寒さも強かったせいでございましょうか、片側通行あるいは両方ともストップという
事態が生じました。特に昨年の十一月末から一月に降り続いた雪の中では、約数千台の車が福井県内においてストップする、二月においては土砂崩れがあってストップする、同じく雪害のためにストップするというようなことで、しばしば事故が続いておるわけです。実際のところ、一号線、二号線というような指定国道の中で、これほど大量の
被害を受けておるのは、国道八号線が一番右ではないかと私は思うのです。これに対して、道路の維持管理に当たっておるところの
建設省は、
一体何をしておられるのかというような強い批判が、あそこを通っておるところの運転者並びに県民の中からも強いわけでございます。
そこで、私といたしましては、この問題に対して、前向き、しかも抜本的な
対策を講じていただきたい、こう思うわけでございます。そうして
考えてみますと、われわれがいろいろ研究いたしました結果といたしましては、国道八号線が異常
事態に立ち至りましたところの
建設省側の指導体制の不足、そういうことがやはり何としても言われるのじゃないかというふうに思うわけでございます。そしてあそこの道路は、御案内のとおり、一たん武生を離れまして敦賀に至りますまでの四十キロ間は、もうとまったら横へ逃げるところがないわけです。びっしりとまったきりなんですよ。横道に入るというわけにはいかない。一方は海だし、一方は山ですから。だからそこでびっしり何日でもとまるわけなんです。
ところで、そういう道路に対しまして、なぜとまるのかといいますると、
一つは、この道路の
状況に対する情報というのが非常におそいのじゃないかというふうなことが言われるわけでございます。たとえば
建設省はこの中間
地点に大良の派出所というのを持っているわけでございますが、雪の
状態がどうかということを聞きましても、どうもはっきりしない。それからまた、敦賀の方ではストップをしているのに、武生の方ではどんどん発進するものでありますから、途中で全部詰まってしまうというようなことがございまして、この情報の的確な伝達といいますか、そういうものがいわゆる自動車
関係者に対してなされておらないのじゃないかということが
考えられるわけでございまして、これをやはり積極的にやっていただかなければならぬと思うのであります。
それからまた、とまりますと、先般のストップの際には、四日も五日もストップいたしました。病人が出る、そしてガソリンが不足する。しかも自動車の中には、一定の温度を
確保しておかないと中に、積んでいる食料品が腐ってしまうというようなものもあるのですが、そういうものもガソリンがないというような深刻な
状態になるわけでございまするけれども、そういった
状態にあるということを、それぞれの会社なり、あるいはそれぞれの運送業者の出張所に対して連絡をして、ガソリンを持ってきてくれという連絡をしようにも、あの道路には
一体公衆電話は何本あるのですか。あれだけの海岸線で、しかもどこにも寄るところがないところに、やはり一定の公衆電話を設けて、そういうふうになった場合には連絡ができるというような体制をとっておかなければならぬのではないかと思うわけであります。
そのほか、二つ目には交通規制の問題がある。大体、あんな雪の期間にチェーンを巻かないような自動車をどんどん通すのでは、これは困るのです。また、過積みの自動車をどんどん通すのでは困るわけなんですね。これは
建設省がやはり指導権を握っていただいて、いろいろな官庁と連絡をして緊急措置を講じてもらうくらいのことがなければならないのじゃないか、私はこう思うのです。さらにやはり判断を迅速にやってもらわなければならない。きょうは通れないというようなときには、一時規制をするくらいのことはしていただかなければならないですね。そして除雪車を通してから通すというようなことをしなければならない。そういうことについてやはり十分でない点があるのじゃないかと思いますので、この国道八号線に対しては、二度と再びこういうことの起こらないような積極的な
対策を講じていただきたい。あなたの方で
考えていらっしゃることをひとつお伺いしたい、こう思います。