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横山委員 私
どもが、合同結婚しても同棲できない、三年か何かはほかへ行っておれと言うて、国内で別々、あるいは国外へ派遣をされるということを
指摘をいたしましたところ、そんなことはないと
統一教会から言われる方がありました。私はそうじゃない、事実をもって言っておるのですが、ここに「忠孝之源」ですか、これは文鮮明がずっとあちらこちらで話をされたことの大収録なんであります。私はずっと見たのでありますが、事内容について特に
指摘するのをなるべく避けたいと思います。しかし、その中にやはり書いてあるわけです。この話は、非常にフランクに話をしたり、あるいはトーンとしてかたく話をしたりしておりますが、水沢里というのは韓国だと思うのですが、十一月二十六日、「刺激について」という講演の中にこういう文句がございます。
だから今、韓国の男と女と、
日本の男と女と、祝福した者を三年位は捨ておこうという
考えなんだよ。だから三年位別れておった場合に堕落してしまうか。三年位別れてやった場合には、絶対堕落しないだろう。三年間共に生活する者は、もしか堕落する者あるか知れないんだけど、三年間わけてやった者としては、堕落する者はないと思うんだよ。それは本当から言えば反対だろう。何故そうか、共に、女が夫に対して
考え、夫が女に対して
考えるんだね。思いやりが止まらない以上は、内縁がもっともっと深くなるというんだよ。だから近くにおってもいいし、別れておっても問題ないというんだよ。そういうようになるんだろう、それが愛の
世界によってそうなる。だから
世界はどういう心情圏になるか、
世界は
一つの
世界に完全に統括される。遠い所でも不満じゃないんだよ。みんな韓国に行きたかったらどうするの、狭いのにどうするの。遠い韓国に来て帰って行って、遠い国で慕う心はもっと素晴らしいや。味わう程、立体的味がするんだよ。
これはその一節なんでありますが、意味のちょっとわからないところはあります。ありますが、少なくとも祝福した者を三年ぐらいは捨てておこうという
考えなんだよというふうに割り切っておるわけですね。それは、三年間何をするかというと、これは別の項に出てきますけれ
ども、とにかく
統一神霊教会の
教義、ずばり言えば反共
運動であります。それからカンパ
活動。そういうことにとにかく挺身しろ、そしてもう本当に、別のところにあるのですけれ
ども、文鮮明自身が大変なハッパをかけておるわけですね。これでも本人の
自由意思だと言ってしまえば言ってしまえぬことはない。けれ
ども、われわれが
考える
憲法における
自由意思というものは、本来そういうものではなかったと思うのですね。何か、別のところにはございますけれ
ども、たとえば一人の男性に候補者を探すについては、幹部が、
横山利秋なら
横山利秋に対して数人の人を選定して候補者を出す。そうすると、文鮮明なり側近の人が、この数人の人の中から
横山利秋の嫁さんになるのはこれだ、指名するのだそうですね。それでもう、私の嫁さんだというのはあの人か、ということになって、結婚式場で初めて顔を合わせるということのようであります。それもまた、それは信じたらしようがないと言ってしまいますと、私
どもの
憲法なり私
どもの
人権擁護というものの基本的なものもすべて、それらは信じたらしようがないじゃないかということになってしまうわけですね。これはとことんまで
議論しても仕方がないと思います。思いますが、そういう、これから枚挙にいとまがないこの種の問題、そういうことを
考えますと、ちょっとおかしいですよ。
ちょっといま目につきましたから、こういう項目がございます。
必ず女の子は、今まで祝福与えてやればね、
その祝福は良いということは、もうたいがい聞いてわかるらしいんだね。みんな女の子祝福受けたいの。(はい)二十才前後でも?(笑)二十才位になる女の子がもう、早く結婚したらどうするの。どうかな、男の子達どう思うの。あんた達は二十七、八才の女が良いか、それとも二十才前後の女が良いか。(笑)どっちを願うの。(二十才)(笑)それは仕方がない。何故そういうふうに男が思うんだろう、
考えてごらん。年は誰が上かというと、アダムが上だよ、そうだろう。エバはアダムより造られたんだから、それが原則だからそういうふうになっているよ。たいがい何年下を望むかというと、たいがい七年間、五、六、七年間、それ位の年令をたいがい男は願うんだよ。何故そうかというと、七年が経ってしまって、復帰の八数を願うから、そういう点で年令の差の大きいのを男は願うというんだね、そうだろう。第二の七数は純粋なる女だというような条件になるんだから、年が若ければ良いというのが男の欲望になる。そうだと思うの、そうじゃないの。(はい)(笑)それだから絶対的に年寄りの女は嫁にもらわないという話しておるんじゃないよ。それは時と場合によってはね。
それからちょっと前にこういう項目があります。
もしもあんた達が死んだならば、もしも死ぬならば、死ぬ時あんた達
先生を呼ぶだろう、そうだろう。(はい)死ぬ時は
先生呼ぶこと必要だろうね。だけど、いくら呼んでもね、
関係結ぶことができないよ。
関係結ぶような内縁をこの地上生活において結んでおかなければいけない。それが祝福なんだ、祝福。自分の家族が地上において因縁持って、その氏族すべてが、自分の氏族全部が、
先生に呼びかける基台を何気なしに授けてやったのが、祝福の基台だよ。それはもう例を上げれば、韓国、地球以上大きいダイヤモンドやっても代えることができない価値のものだよ、分る?宇宙にはこれ以上尊いものはない。そういうふうに思って、未婚者は将来の結婚の日を最上の栄光の日と思い、その日の喜びの姿を思いながら、今から生命がけで働くんだよ、分るか?(はい)
私はいまこの二節を読んでちょっとあることを想像をいたしました。この祝福というのが必ずしも結婚ばかりではないという意味であります。これ以上言いますと大変問題を生ずると思うのでありますが、この
統一神霊教会の
教義及び文鮮明が朝鮮民主主義人民共和国で牢屋に入った経緯等を想像するわけであります。それはおわかりになっていられる人と、いられない人とあると思いますが、そういういわゆる血分け
事件と称される——
請願書にありますが、「血分け
事件」「十年前仙台市と山形市両市で
教会長が女の
信者等を次から次へと犯す、いわゆる
統一教会の血分けの
行事を行い警察問題となっていた。韓国では従来から行なわれている。」このことと、いまの読み上げたことと直接関連があるかどうか私にはわかりません。わかりませんが、文鮮明自身が朝鮮民主主義人民共和国で逮捕されたその原因が血分け
事件であったわけであります。
さて、この
集団結婚が近く改めて行われるのではないかという心配を各所で
父母、
社会が注目をじております。したがって、私は、くどく言って大変恐縮でございますけれ
ども、単なる形式的、
法律的なことばかりではなくて、
法務省が
信仰の自由ということはもちろん
尊重する。しかし、それが
社会的道徳規範にも触れる、あるいは形式論でなくて実質的にやはり
人権擁護にも
疑いが強いという問題について、もう少し鋭敏になってもらわなければいかぬ、こういうふうに申し上げておきます。
さて次は、国税庁、警察庁からおいで願っておるわけでありますが、警察庁は、この間二月六日でございましたか、各
新聞が一斉に
報道をいたしましたいわゆる韓国における脱税
事件でございます。二月六日の
新聞でございますが、これによりますと、
ソウル五日発読売特派員、「強引な
布教方法や
集団結婚式のほか米議会工作でも疑惑の目を向けられている
新興宗教「
世界キリスト教統一神霊教会」さん下の有力企業「一和製薬」が、五十九億ウオン(約三十六億円)の脱税容疑で
摘発されたことが、五日発表された。
統一教会は
原理運動として知られているが、昨年後半以降、韓国内で同
教会に対する
批判が”解禁”となり、やはり統一教財団
活動の
一つである児童合唱団「リトル・エンゼルス」の
海外公演が
禁止された事実に引き続き、今回の一和製薬
摘発が起こったことは、米紙などで伝えられた朴政権−統一教−朴東宣の”黒い輪”の疑惑に対し、朴政権側が出した非公式の”絶縁声明”と受け取る向きが多い。治安本部特別捜査班の調べによると、にんじん茶を製造している一和製薬は七二年から原料購入費の偽装支出、偽装増資などで四十四億ウオンの脱税をしたほか、公訴時効にかかった脱税分十五億ウオンの計五十九億ウオンという巨額の脱税
行為を犯し、同社専務・洪性杓氏ら五人が逮捕されたほか、
日本に逃亡中と伝えられる金元弼社長も不在のまま起訴された。」消息筋によると、同社への内偵は数カ月前から続いており、一月下旬一斉手入れが行われ、この際社員四十人が連行、
あと二十人が拘束のまま調べを受けておった、こういう記事が出ております。これに関連して警察庁は、
家庭訪問等について
薬事法違反の
疑いで十二月十八日に
摘発をして捜査をしたと伝えられておりますが、この結果はどうでございましたか。