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1977-02-23 第80回国会 衆議院 文教委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
昭和
五十一年十二月三十日)(木 曜日)(午前零時現在)における本
委員長
は、次 のとおりである。
委員長
藤尾
正行
君
理事
登坂重次郎
君
理事
藤波
孝生
君
理事
森
喜朗
君
理事
渡部
恒三
君
理事
木島喜兵衞
君
理事
嶋崎
譲君
理事
有島
重武君
理事
曽祢
益君
石川
要三
君
石橋
一弥
君
稻葉
修君
久保田円次
君
小島
静馬
君
玉生
孝久
君 塚原 俊平君
中村
靖君
長谷川
峻君
水平
豊彦
君
小川
仁一
君
千葉千代世
君
中西
績介
君
水田
稔君 湯山 勇君
池田
克也
君
鍛冶
清君
伏屋
修治
君
中野
寛成
君
山原健二郎
君
西岡
武夫
君 ————————
—————————————
昭和
五十二年二月二十三日(水曜日) 午後零時三十八分
開議
出席委員
委員長
藤尾
正行
君
理事
登坂重次郎
君
理事
藤波
孝生
君
理事
森
喜朗
君
理事
渡部
恒三
君
理事
木島喜兵衞
君
理事
嶋崎
譲君
理事
有島
重武君
理事
曽祢
益君
石川
要三
君
石橋
一弥
君
久保田円次
君
小島
静馬
君
玉生
孝久
君
中村
靖君
長谷川
峻君
水平
豊彦
君
小川
仁一
君
千葉千代世
君
中西
績介
君
水田
稔君
池田
克也
君
鍛冶
清君
伏屋
修治
君
中野
寛成
君
西岡
武夫
君
出席国務大臣
文 部 大 臣
海部
俊樹君
出席政府委員
文部政務次官
唐沢俊二郎
君
文部大臣官房長
井内慶次郎
君
文部大臣官房会
計課長 宮地 貫一君
委員外
の
出席者
文教委員会調査
室長
大中臣信令
君
—————————————
委員
の異動 一月二十日
辞任
補欠選任
稻葉
修君
田中
六助君 二月九日
辞任
補欠選任
西岡
武夫
君
大原
一三
君 同日
辞任
補欠選任
大原
一三
君
西岡
武夫
君 同月二十一日
辞任
補欠選任
池田
克也
君
矢野
絢也君
同日
辞任
補欠選任
矢野
絢也君
池田
克也
君
—————————————
二月十七日
義務教育
諸
学校等
の
女子教育職員
及び
医療施設
、
社会福祉施設等
の
看護婦
、
保母等
の
育児休業
に 関する
法律等
の一部を改正する
法律案
(宮之原 貞光君外二名提出、
参法
第一号)(予) 同月二日
国立能楽堂
の
早期設立
に関する
請願外
二十件(
坂田道太
君
紹介
)(第一四号)
教育条件
の
整備拡充等
に関する
請願
(
中野寛成
君
紹介
)(第一五号) 同(
井上一成
君
紹介
)(第一七号) 同外三件(
近江巳記夫
君
紹介
)(第八七号)
教育
の
振興
に関する
請願
(
山原健二郎
君
紹介
) (第二五号)
原理運動
による
被害子弟
の
救済
に関する
請願外
十二件(
斉藤正男
君
紹介
)(第二六号) 同(
福岡義登
君
紹介
)(第二七号) 同(
森井忠良
君
紹介
)(第二八号) 同外三件(
横山利秋
君
紹介
)(第二九号) 同外六件(
佐藤敬治
君
紹介
)(第九一号)
私学助成
に関する
請願外
二件(
安宅常彦
君紹 介)(第三〇号) 同(有
島重武
君
紹介
)(第三一号) 同外二件(
楢崎弥
之君
紹介
)(第三二号) 同外十件(
川崎寛治
君
紹介
)(第九二号) 同(有
島重武
君
紹介
)(第
一三
一号) 同(
草川昭三
君
紹介
)(第
一三
二号) 同(
渋沢利久
君
紹介
)(第
一三
三号) 同(
瀬野栄次郎
君
紹介
)(第
一三
四号) 同(
長谷雄幸久
君
紹介
)(第
一三
五号) 同(
二見伸明
君
紹介
)(第
一三
六号) 同外二件(
村山喜一
君
紹介
)(第
一三
七号) 同外二件(
渡辺三郎
君
紹介
)(第
一三
八号)
私立大学
の
学費値上げ抑制等
に関する
請願
(有
島重武
君
紹介
)(第九〇号)
進学希望者
に
高等学校教育保障
に関する
請願外
一件(有
島重武
君
紹介
)(第
一三
〇号) 同月九日
私学
に対する
公費助成
の
増額
に関する
請願
(谷
口是巨君紹介
)(第一六一号) 同(
受田新吉
君
紹介
)(第二六七号)
私学助成
に関する
請願
(
飯田忠雄
君
紹介
)(第 一六二号) 同(
池田克也
君
紹介
)(第一六三号) 同(
市川雄一
君
紹介
)(第一六四号) 同(
長田武士
君
紹介
)(第一六五号) 同(
坂口力
君
紹介
)(第一六六号) 同(竹入義勝君
紹介
)(第一六七号) 同(
武田一夫
君
紹介
)(第一六八号) 同(
谷口是巨君紹介
)(第一六九号) 同(
野村光雄
君
紹介
)(第一七〇号) 同(
宮井泰良
君
紹介
)(第一七一号) 同(
安藤巖
君
紹介
)(第一九七号) 同(
荒木宏
君
紹介
)(第一九八号) 同外二件(有
島重武
君
紹介
)(第一九九号) 同(
浦井洋
君
紹介
)(第二〇〇号) 同(
工藤晃
君(共)
紹介
)(第二〇一号) 同(
小林政子
君
紹介
)(第二〇二号) 同(
柴田睦夫
君
紹介
)(第二〇三号) 同(
瀬崎博義
君
紹介
)(第二〇四号) 同(
瀬長亀次郎
君
紹介
)(第二〇五号) 同(
瀬野栄次郎
君
紹介
)(第二〇六号) 同(
田中美智子
君
紹介
)(第二〇七号) 同(
武田一夫
君
紹介
)(第二〇八号) 同(
谷口是巨君紹介
)(第二〇九号) 同(
津川武一
君
紹介
)(第二一〇号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第二一一号) 同外二件(
馬場昇
君
紹介
)(第二一二号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第二
一三
号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第二一四号) 同(
伏屋修治
君
紹介
)(第二一五号) 同(
藤原ひろ子
君
紹介
)(第二一六号) 同(
古川雅司
君
紹介
)(第二一七号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第二一八号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第二一九号) 同(
三谷秀治
君
紹介
)(第二二〇号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第二二一号) 同(
安田純治
君
紹介
)(第二二二号) 同(
安藤巖
君
紹介
)(第二九七号) 同(
荒木宏
君
紹介
)(第二九八号) 同(
浦井洋
君
紹介
)(第二九九号) 同(
貝沼次郎
君
紹介
)(第三〇〇号) 同(
工藤晃
君(共)
紹介
)(第三〇一号) 同(
小林政子
君
紹介
)(第三〇二号) 同(
柴田睦夫
君
紹介
)(第三〇三号) 同(
瀬崎博義
君
紹介
)(第三〇四号) 同(
瀬長亀次郎
君
紹介
)(第三〇五号) 同(
田中美智子
君
紹介
)(第三〇六号) 同(
津川武一
君
紹介
)(第三〇七号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第三〇八号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第三〇九号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第三一〇号) 同(
藤原ひろ子
君
紹介
)(第三一一号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第三一二号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第三
一三
号) 同(
三谷秀治
君
紹介
)(第三一四号) 同(
安田純治
君
紹介
)(第三一五号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第三一六号)
義務教育
諸
学校等
の
建設事業費全額国庫負担等
に関する
請願
(
中野寛成君紹介
)(第二六六 号)
私学
の
国庫助成
に関する
請願
(
安藤巖
君
紹介
) (第二七六号) 同(
荒木宏
君
紹介
)(第二七七号) 同(
浦井洋
君
紹介
)(第二七八号) 同(
工藤晃
君(共)
紹介
)(第二七九号) 同(
小林政子
君
紹介
)(第二八〇号) 同(
柴田睦夫
君
紹介
)(第二八一号) 同(
瀬崎博義
君
紹介
)(第二八二号) 同(
瀬長亀次郎
君
紹介
)(第二八三号) 同(
田中美智子
君
紹介
)(第二八四号) 同(
津川武一
君
紹介
)(第二八五号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第二八六号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第二八七号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第二八八号) 同(
藤原ひろ子
君
紹介
)(第二八九号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第二九〇号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第二九一号) 同(
三谷秀治
君
紹介
)(第二九二号) 同(
安田純治
君
紹介
)(第二九三号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第二九四号)
私立大学学費
の
値上げ抑制等
に関する
請願
(池
田克也
君
紹介
)(第二九五号)
国立能楽堂
の
早期設立
に関する
請願
(
奧田敬和
君
紹介
)(第二九六号) 同月十六日 離島及び
定時制高校
に
養護教諭必置等
に関する
請願
(
長谷川正三
君
紹介
)(第三四七号)
国立能楽堂
の
早期設立
に関する
請願
(
片岡清一
君
紹介
)(第三四八号)
私学助成
に関する
請願外
八件(
長谷川正三
君紹 介)(第三四九号) 同外十件(
伊賀定盛
君
紹介
)(第三七九号) 同外三件(
斉藤正男
君
紹介
)(第三八〇号) 同(
坂井弘一
君
紹介
)(第三八一号) 同外一件(
鳥居一雄
君
紹介
)(第三八二号)
義務教育
諸
学校等
の
建設事業費全額国庫負担等
に関する
請願
(
井上一成
君
紹介
)(第四一七 号) 同月二十一日
原理運動
による
被害子弟
の
救済
に関する
請願
(
稲葉誠一
君
紹介
)(第四九五号) 同(
清水勇
君
紹介
)(第四九六号) 同(
下平正一
君
紹介
)(第四九七号) 同(
田畑政一郎
君
紹介
)(第四九八号) 同(楯兼
次郎
君
紹介
)(第四九九号) 同(
中村茂
君
紹介
)(第五〇〇号) 同(
原茂
君
紹介
)(第五〇一号) 同(
横山利秋
君
紹介
)(第五〇二号)
私学助成
に関する
請願
(
鈴切康雄
君
紹介
)(第 五〇三号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第五五六号)
私学
に対する
公費助成増額
に関する
請願外
一件 (
池田克也
君
紹介
)(第五五五号) 同(
武田一夫
君
紹介
)(第五九二号) 同(
伏屋修治
君
紹介
)(第五九三号)
学校図書館法
の一部改正に関する
請願
(
斉藤正
男君
紹介
)(第五九一号) 同(
千葉千代世
君
紹介
)(第六三五号)
義務教育
諸
学校等
の
建設事業費全額国庫負担等
に関する
請願
(
近江巳記夫
君
紹介
)(第五九四 号) 同(
上田卓三
君
紹介
)(第六三七号) 国・公・
私学
の
学費値上げ反対等
に関する
請願
(
長谷川正三
君
紹介
)(第六三四号)
教育条件
の
整備拡充等
に関する
請願
(
上田卓三
君
紹介
)(第六三六号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
国政調査承認要求
に関する件
文教行政
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
藤尾正行
1
○
藤尾委員長
これより
会議
を開きます。
国政調査承認要求
の件についてお諮りいたします。 すなわち
文教行政
の
基本施策
に関する
事項
学校教育
に関する
事項
社会教育
に関する
事項
体育
に関する
事項
学術研究
及び宗教に関する
事項
国際文化交流
に関する
事項
文化財保護
に関する
事項
以上の各
事項
につきまして、
衆議院規則
第九十四条により、議長に対し、
国政調査
の
承認
を求めることにいたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
藤尾正行
2
○
藤尾委員長
御
異議
なしと認めます。よって、さよう決しました。 ————◇—————
藤尾正行
3
○
藤尾委員長
文教行政
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。
文教行政
の
基本施策
に関し、
文部大臣
より発言を求められておりますので、これを許します。
海部文部大臣
。
海部俊樹
4
○
海部国務大臣
最初に一言お願いいたしますが、
文部大臣
を任命されました。微力でありますが全力を挙げて取り組みますので、
委員長
初め
委員
の
皆様方
の御
指導
と御
協力
を心からお願い申し上げます。 第八十回
国会
におきまして、
文教各般
の問題を御審議いただくに当たり、
所信
の
一端
を申し述べます。 本年は、戦後、新しい
学校制度
が発足してから三十年目を迎えます。この間、
国民
の
教育
に対する熱意と
関係者
のたゆみない
努力
によって
わが国
の
学校教育
は、着実な
普及発展
を遂げ、今日の
わが国経済社会
の礎を培ってまいりました。 資源に恵まれない
わが国
が、今後、幾多の試練を乗り越え、
世界諸国
との
協調
のもとに、
発展
を続け、
世界
の平和と繁栄に貢献していくためには、
教育
の
普及充実
と
刷新
に一段と
努力
を傾注し、未来を切り開く、
創造的英知
を備え、かつ、
国際的視野
に富んだ
日本人
の
育成
を図るとともに、新しい
知識見解
を開く
基礎的科学研究
の
推進
が何よりも大切であると確信いたします。 私は、このたび、
文部大臣
の重責を担うに至りましたが、先人の業績を継承しつつ、広く
国民
の理解と
協力
のもとに、この
国民
的な
重要課題
である
文教
の
刷新充実
に渾身の力を傾けてまいる決意であります。 以下、当面する
文教行政
の諸問題について申し述べます。 第一は、
初等中等教育
の
改善充実
についてであります。
初等中等教育
につきましては、
心身とも
に健全な
国民
の
育成
を目指して、
教育内容
の
改善
を図ることが緊要な
課題
であります。そのため、先般の
教育課程審議会
の答申を受けて、
教育内容
を精選し、ゆとりのある、しかも
充実
した
学校生活
の中で、知・徳・体の
基礎
と
基本
を確実に身につけ、人間性豊かな
国民
の
育成
を図るという
基本態度
に立って、小・中・
高等学校
の
学習指導要領
の
改定
を行い、その
改善
に取り組んでまいります。 もとより、
教育
の
基本
は人にあります。
教職
にすぐれた
人材
を得て、一人一人の教師の情熱に支えられた、はつらつとした
教育指導
が展開されるよう諸
条件
の
整備
を図る必要があります。そのため、
教職員
の
処遇改善
について、昨年、不幸にして
実施
を見なかった
教員給与
の
改善
を含め、いわゆる
人材確保法
に基づく、第三次の
給与改善
を引き続き進めるとともに、
教職員定数
についても、所要の
改善
を図ることといたしております。また、
教員
の
指導力
の
向上
を図るため、これまでも
教員
の
現職教育
に意を用いてきたところでありますが、
昭和
五十二年度からは、特に
新規採用教員
及び
教職経験
五年程度の研修を
中心
に、その一層の
充実
を期してまいりたいと考えております。 以上のほか、
心身
に
障害
を持つ
児童
・
生徒
の
教育
につきましては、
昭和
五十四年度からの
養護学校教育
の
義務制実施
を控え、その円滑な移行を確保するための諸
準備
を
中心
に、
障害児
の実態に即した
特殊教育
の
拡充整備
のための諸
措置
を進めてまいります。また、
幼稚園教育
の
普及充実
については、希望するすべての四、五歳児を就園させることを目標とする
幼稚園教育振興計画
を引き続き
推進
してまいります。 次に、
児童
・
生徒
の健康を保持増進し、
体力づくり
を
推進
するために、
健康診断
の
充実
、
学校歯科保健活動
の
推進
など
学校保健
の
改善充実
を図るとともに、
学校
における
体育活動
を一層
充実
してまいる考えであります。
学校給食
につきましては、魅力ある
給食
の
実施
を目指し、
食事内容
の
充実向上
、
学校給食用物資
の
需給体制
の
整備
を図るとともに、特に
米飯給食
の
普及拡大
に努め、その
振興充実
を図ってまいりたいと存じます。 さらに、
公立
の小・中・
高等学校
の
施設
の
整備
につきましては、その
事業量
の
拡充
、
建築単価
の
改定
を行うことといたしておりますが、特に、
昭和
五十一年度から創設した
高等学校建物
の新
増設費
に対する国の
補助
を大幅に
拡充
し、
高等学校生徒
の
増加
に対処するとともに、
児童
・
生徒急増市町村
における
小・中学校用地取得費補助
を一層
拡充
いたしてまいりたいと存じます。 第二は、
高等教育
の
整備充実
及び
学術
の
振興
についてであります。
経済社会
の
高度化
が進む新しい
時代
の展開に的確に対処していくためには、
国民
の
知的能力
を最大限に啓発し、民族の
英知
を結集していくことが肝要であります。そのため、
高等教育
につきましては、長期的な展望のもとに、その
質的充実
と地域的不均衡の
是正等
に重点を置いて、
地方
における
大学
の
整備充実
、
大学院
の
拡充整備
、
公立
及び
私立
の
大学
に対する
助成
の
拡充等
を
推進
するとともに、
高等教育
に対する
国民
の多様な
要請
に柔軟にこたえるため、放送
大学
の
創設準備
を
推進
する等の諸
施策
を取り進めてまいりたいと存じます。 また、
社会的要請
の強い
医師等
の
養成
を図るため、
医科大学
の
創設等
を
推進
するとともに、歯学部の
設置等
を進めることとし、また、
資質能力
のすぐれた
教員
の
養成確保
が、
国民共通
の強い
期待
であることにかんがみ、既設の
教員養成大学
・学部の
拡充整備
、
教員大学院大学
の
創設準備等
の諸
施策
を引き続き
推進
してまいります。 さらに、
大学入試
の
改善
につきましては、
学歴偏重
の
社会的風潮
の
是正
、
国公私立
の各
大学
の
充実整備等
の諸
施策
とも相いまって、
わが国
の
教育
全体の正常な
発展
を期するために、あらゆる
努力
を払い、
改善
の実を上げてまいりたいと存じます。特に、懸案の
共通学力検査
については、当面、
国立大学
の
共通
第一次試験を
昭和
五十四年度
入学者選抜
から
実施
できるよう、
昭和
五十二年度には、
大学入試
センターを設置するなど、その具体的な諸
準備
を進めることといたしております。なお、
国公私立大学
を通じた
共通学力検査
の
実現
についても、今後、
関係者
との
検討協議
を積極的に進めてまいります。 次に、
学術
の
振興
につきましては、
科学研究費
を
拡充
するとともに、
生物科学総合研究機構
の
創設等学術研究体制
の
整備
を図り、独創的、先駆的な
研究
を守り立ててまいりたいと考えております。特に、
わが国
のみならず
人類
の
発展
と生存に大きな
期待
の寄せられている
核融合
、
地震予知等
の重要な
研究領域
については、重点的な配慮を加え、その
推進
に
努力
してまいりたいと存じます。 第三は、
私学
の
振興
についてであります。
私立学校
は、
わが国
の
学校教育
の
普及
と
発展
に多大の貢献をいたしてまいりました。このような
私立学校
の
役割り
の
重要性
にかんがみ、
昭和
五十二年度におきましても、
私立学校振興助成法
の趣旨に沿って、
私立大学等
に対する
経常費補助
及び
高等学校
以下の
私立学校
に対する
経常費助成
の一層の
拡充
を図り、
私立学校教育
の
充実
と
向上
に資するとともに、
育英奨学
の
充実等
の諸
施策
と相まって、
学校教育
の
機会均等
の
実現
に務めてまいりたいと存じます。 また、昨年発足した
専修学校
につきましては、
国民
の多様な
教育需要
に対応して、その
振興発展
が
期待
されているところでありますが、当面
専修学校
の特性に即した適切な
振興策
の
整備
を図るため必要な
調査検討
を進めてまいりたいと考えております。 第四は、
社会教育
及び
体育
・
スポーツ
の
振興
についてであります。
社会経済
の進展に対応し、とりわけ
高齢化社会
の到来に備え、
国民
一人一人が常に
学習
に励み、
スポーツ
・
芸術
・
文化
に親しみ、生きがいのある健康で
文化
的な
生活
を享受できるようにすることが、豊かで活力のある
社会
を
建設
するために不可欠であります。このために、これからの
社会教育
は、
学校
、家庭、
社会
との連携を図りつつ、
国民各層
の
教育
への積極的な意欲と
活動
を高め得るよう多様な形で展開される必要があると存じます。 かかる観点から、自主的な
学習活動
の
拠点
となる
公民館等
の
社会教育施設
の
整備
、
社会教育関係指導者
の
充実等
の諸
施策
を引き続き進めるとともに、新たに
PTA地域活動
の
促進
、
成人大学講座
の
開設助成等
の
措置
を講じ、生涯
教育事業
の
拡充
、
振興
を図ってまいりたいと存じます。さらに、
年次計画
により
整備
を進めております国立少年自然の家につきましては、
昭和
五十二年度に、国立那須甲子少年自然の家及び長崎県に
建設
中の第三番目の国立少年自然の家の
事業
を開始するとともに、
婦人教育
の
振興
に資するため、
国立婦人教育会館
を設置することといたしております。 また、
体育
・
スポーツ
の
振興
につきましても、新たに
地域住民
が参加する
スポーツクラブ
の
活動促進
のための諸
事業
に対し
助成措置
を講ずることとしたほか、従来から行ってきた
各種スポーツ施設
の
整備
、
指導者
の
養成確保
、
学校体育施設
の
開放等
の諸
事業
の
拡充
と相まって、
スポーツ
による
国民
の
健康増進
と明るい
地域社会づくり
を
推進
してまいりたいと存じます。 第五は、
文化
の
振興
についてであります。 今日、人々は経済的な
発展
のみならず、より内面的な心の豊かさを求めております。その意味からも、今後、すべての
国民
が
日常生活
の中ですぐれた
芸術文化
に接し、みずからも新しい
芸術文化
を創造していくような
文化環境
を醸成するために、積極的に
文化行政
を
推進
し、
文化
の
振興
を図ってまいりたいと存じます。 このため、
芸術文化
の
振興
につきましては、
芸術祭
の
充実
、
芸術文化団体
の
育成
、
公立文化施設
の
整備
、
文化活動
の
育成
、
舞台芸術巡回公演
の
充実等中央
・
地方
における
芸術文化
の
普及振興
のための諸
事業
の
拡充
を図るとともに、特に
地域住民
みずからが参加する
文化活動
を活発にするための諸
施策
を進めてまいりたいと考えております。 一方、
文化財
の
保護
につきましては、国宝、
重要文化財
の
保存事業
の
充実
、
史跡等
の
公有化
の
促進
を図るとともに、
開発事業
の進行に適切に対処するため、
埋蔵文化財保護対策
の
充実強化
を進め、さらには各地に残る貴重な
無形民俗文化財
や由緒ある町並みの
保存
、
文化財保存技術
の
伝承等
新しい
課題
につきましても、その
充実
を図ってまいります。 また、
わが国文化振興
の
拠点
ともなるべき
国立文化施設
の
整備
につきまして、
国立国際美術館
の開館、
国立歴史民俗博物館
、
国立演芸資料館
の
建設着工
、第二
国立劇場
、
国立能楽堂
、
国立文楽劇場
の
創設準備
を着実に取り進めてまいりたいと存じます。 最後に、
教育
・
学術
・
文化
の
国際交流
の
促進
について申し述べます。
わが国
がこれからの
国際社会
において、
世界諸国
との連帯を揺るぎないものとしていくためには、
教育
・
学術
・
文化
の面においても
国際協力
を
促進
し、諸
国民相互
の心の触れ合いを深めていくことが必要であります。そのため、
国際協調
の
時代
にふさわしい
日本人
の
育成
に努めるとともに、
研究者
、
教育者
、
芸術家等
の
交流
を
促進
し、
留学生制度
の
整備
を図り、
国際協同事業
に積極的に参加するなど、
各種国際協力事業
を
推進
してまいります。 なお、先年、東京に本部を開設した国連
大学
は、地球上の
人類共通
の
研究課題
を
世界
的な規模で扱う
国際機関
であり、
世界
の
研究教育活動
をわれわれの身近なものとして接することは、まことに有意義なことであり、
わが国
といたしましては、この
研究課題
に対応して、積極的に
協力
してまいりたいと存じます。 以上、
文教行政
の当面する諸問題について
所信
の
一端
を申し述べましたが、
わが国
の
教育
・
学術
・
文化
の
振興
のため、
文教委員各位
の御
協力
と御支援を得て、微力を尽くして取り組んでまいります。何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
藤尾正行
5
○
藤尾委員長
次に、
昭和
五十二年度
文部省所管予算
の
概要
につきまして説明を聴取いたします。
唐沢文部政務次官
。
唐沢俊二郎
6
○
唐沢政府委員
その前に、旧臘二十七日
文部政務次官
を拝命いたしました。非常にふつつかではありますが、諸
先生
の意を体して、りっぱな
文教行政推進
に
努力
いたしたいと存じております。
委員長
を初め
委員
の諸
先生方
の温い御
指導
をお願い申し上げる次第でございます。
昭和
五十二年度
文部省所管予算
につきまして、その
概要
を御説明申し上げます。 まず、
文部省所管
の
一般会計予算額
は三兆一千四百五億七千八百万円、
国立学校特別会計
の
予算額
は九千五百八十七億八千七百万円でありまして、その純計額は三兆三千六百五十九億一千九百万円となっております。 この純計額を
昭和
五十一年度の当初
予算額
と比較いたしますと、四千五十三億五百万円の
増額
となり、その
増加率
は、
一三
・七%となっております。また、
一般会計予算額
の
増加率
は、
一三
・八%であります。 以下、
昭和
五十二年度
予算
において取り上げました主要な
事項
について御説明申し上げます。 第一は、
初等中等教育
の
充実
に関する経費であります。 まず、
教員給与
の
改善
につきましては、
昭和
四十八年度以来、いわゆる
人材確保法
に基づく
計画的改善
を
実施
するため、すでに、第一次及び第二次の
改善措置
を講じてきたところでありますが、
昭和
五十二年度においては、
既定方針
に従い、第三次第一回
目分
の
措置
に連続して第三次第二回
目分
の
改善措置
を講ずることにより、
人材確保法
に基づく
教員給与
の
改善
を完結させるという考え方に立って、それに必要な経費として、二百二十九億円を計上いたしております。 次に、
義務教育
諸
学校
の
教職員定数
につきましては、まず、
児童
・
生徒
数の
増加
に伴う
教職員定数
の増を見込むほか、
昭和
四十九年度を初年度とする第四次の
教職員定数
改善
五カ年計画に係る
教職員定数
の増、養護
学校
及び特殊学級の増設に伴う増等を合わせて、一万五千七百六十二人の増員に必要な経費を計上いたしております。 次に、
教員
の
現職教育
の
充実
につきましては、
教員
の処遇の
改善
と相まって資質の
向上
を図るため、
昭和
五十二年度においては、新たに、
新規採用教員
の全員と、
教職経験
五年の
教員
全員に対し、実践的な
指導力
の
向上
を図るための研修を
実施
することといたしております。また、
教員
の海外派遣につきましても、引き続き、五千人を派遣し、その視野を広めることを
期待
いたしております。 幼児
教育
の
普及充実
につきましては、父兄の経済的な負担を軽減し、
幼稚園教育
の
普及
に資するため、幼稚園就園奨励費
補助
につき、特に
生活
が困窮している世帯に重点を置いて、その保育料等の減額免除の限度額を引き上げる等、
充実
を図るとともに、引き続き、幼稚園の増設を計画的に進めることとし、
施設
整備
の
促進
を図ることといたしております。
特殊教育
の
振興
につきましては、前年度に引き続き、
年次計画
による養護
学校
及び特殊学級の増設を
推進
することとし、特に、
昭和
五十四年度からの
養護学校教育
の
義務制実施
に備えて、政令指定都市に係る養護
学校
小・中学部の新増設の
補助
については、都道府県に係る場合と同様に取り扱うこととするとともに、重度・重複
障害児
のための訪問
指導
員及び介助職員の増員、
特殊教育
就学奨励費の
拡充等
を行うことといたしております。 次に、
学校給食
の
整備充実
につきましては、
米飯給食
の導入を一層
推進
するため、
米飯給食
関係の
施設
設備の
整備
を大幅に
拡充
することといたしております。
学校保健
の
改善充実
につきましては、新たに、心臓・腎臓に係る
児童
・
生徒
の
健康診断
体制の
整備
と、小
学校
児童
のう歯予防をねらいとした歯科保健
活動
の
推進
を図ることといたしております。
公立
文教
施設
の
整備
につきましては、校舎等建物の新増改築
事業
について、
事業量
の増と
補助
単価の引き上げを図るとともに、急増指定要件の緩和等の
改善
を図ることといたしております。
昭和
五十一年度から新たに
実施
いたしました
高等学校
新増設建物
補助
につきましては、
事業量
を大幅に
増加
し、また
児童
生徒急増市町村
の
公立
小・中
学校
建設
用地取得費
補助
についても、
事業量
の拡大を図ることといたしております。 これらの
施策
に要する
補助
金として、
昭和
五十一年度に対して二〇二%増の、三千七十九億円を計上いたしております。 以上のほか、
学習指導要領
改訂に伴う趣旨徹底、
義務教育
教科書購入価格の
改定
、要
保護
及び準要
保護
児童
生徒
援助の強化等、各般の
施策
につきましても、所要の経費を計上いたしております。 第二は、
高等教育
の
整備充実
に関する経費であります。 まず、
高等教育
改革の
推進
につきましては、
大学
入学者選抜
方法の
改善
を図るため、
国立大学
共通
第一次試験を
昭和
五十四年度入学者の選抜から
実施
することを目途に、
昭和
五十二年度には、
大学入試
センター(仮称)を設置し、これを
中心
として、八節人を対象とする試行テストの
実施
及び具体的な諸
準備
を進めることといたしております。 また、放送
大学
については、教材を作成し、放送
教育
の試行を行う等、その
創設準備
を進めることといたしております。 このほか、
教員大学院大学
について、その
創設準備等
をさらに進めることとし、また、筑波
大学
について、第三学群を設置し、
大学院
研究
科を増設する等、その
整備
を進めるとともに、技術科学
大学
についても、
昭和
五十三年度の学生受け入れに備えて、所要の
整備
を進めることといたしております。
国立大学
の
整備充実
につきましては、医歯学
教育
の
拡充
を図るため、福井、山梨、香川における
医科大学
の創設
推進
のほか、琉球
大学
医学部について
創設準備
を行うこととするとともに、鹿児島
大学
に歯学部を設置して、
昭和
五十三年度に学生を受け入れることとし、また、岡山
大学
及び長崎
大学
について歯学部の
創設準備
を行うこととしております。 さらに、群馬
大学
及び名古屋
大学
について医療技術短期
大学
部の設置を図るほか、
医科大学
等の付属病院についても、新設の
医科大学
等の付属病院の創設・
創設準備
とともに、既設付属病院の救急部の新設
整備
等、その
充実
を図ることといたしております。
教員
養成
につきましては、引き続き、小
学校
教員
、幼稚園
教員
、
特殊教育
教員
及び養護教諭を
養成
する課程等の新設
拡充
を図るとともに、付属養護
学校
の新設等、その
充実
を図ることといたしております。 以上のほか、岩手
大学
人文
社会
科学部の設置、広島
大学
政経学部、富山
大学
文理学部及び高知
大学
文理学部の改組等、
地方
における
国立大学
を
中心
に学部・学科・課程の
整備充実
を図って、
大学
学部及び短期
大学
部の学生入学定員を総数二千十人増員することとし、また、図書館
大学
の
創設準備
のほか、信州
大学
経済学部の
創設準備等
を行うことといたしております。 次に、
大学院
の
拡充整備
につきましては、九州
芸術
工科
大学
、大分
大学
及び琉球
大学
に新たに
大学院
を設置することとするほか、
研究
科の新設・改組、専攻の新設・
整備
等により、七百四十六人の入学定員増を行うことといたしております。 また、
国立大学
等の
教育
研究
条件
の
整備
を図るため、基準的経費の
充実
、
施設
設備の
整備
に努めるとともに、必要な分野について
教職員
の増員を図ることといたしております。 以上の諸
施策
等に要する
国立学校特別会計
の
予算
といたしましては、
昭和
五十一年度の当初
予算
と比較して一千百二十九億円増の、九千五百八十八億円を計上いたしております。その歳入見積額は、一般会計からの受け入れ七千三百三十四億円、借入金三百九十一億円、自己収入その他一千八百六十三億円であり、歳出
予算額
は、国立
学校
運営費八千八十六億円、
施設
設備費一千三百九十二億円、国債整理基金特別会計への繰り入れ等百十億円となっております。 次に、
公立
の
医科大学
、看護
大学
に対する
助成
を初め、
公立
大学
の
助成
についても、引き続き、
充実
を図ることといたしております。
育英奨学
事業
の
拡充
につきましては、まず、日本育英会の学資貸与について、
高等学校
から
大学
までのすべての貸与種別にわたって、
私立学校
の学生・
生徒
に対する貸与月額を
増額
するとともに、
大学院
の学生に係る貸与月額の
増額
と貸与人員の増員を行うこととする等、その
拡充
を図り、このために必要な経費として、政府貸付金を四百三十一億円計上し、返還金と合わせて、
昭和
五十一年度に対し六十二億円増の五百十三億円の資金で、学資貸与を行うことといたしております。 また、
私立大学
の奨学
事業
に対する資金援助については、新たに、入学一時金の分納制を
実施
する場合についても、必要な資金を融資することとする等、その
改善
を図ることといたしております。 第三は、
学術
の
振興
に関する経費であります。 まず、重要
基礎
研究
に係る大型プロジェクト
研究
につきましては、引き続き、
核融合
、原子力、宇宙科学、加速器、
地震予知等
に係る
研究
の
推進
を図ることといたしております。 また、生命科学
研究
の
推進
を図るため、愛知県岡崎市に
生物科学総合研究機構
(仮称)を設置することといたしております。
科学研究費
につきましては、これが、
わが国
学術
の
基礎
を培い、科学者の独創的、先駆的
研究
を
推進
するための
基本
的な
研究
費であることにかんがみ、すぐれた
研究
活動
の
育成
を図るため、総額二百二十九億円を計上いたしております。 特殊法人日本
学術
振興
会への援助につきましては、従前の
事業
に対する
補助
に加えて、新たに、必要な
学術
情報を提供する体制を確立するための
準備
調査
費を計上いたしております。 第四は、
私学助成
の
拡充
に関する経費であります。 まず、
私立大学等
の
経常費補助
につきましては、専任
教職員
給与費、
教員
経費及び学生経費を
拡充
するほか、新たに、厚生補導費に対する
補助
を行うこととする等、その
充実
を図り、
昭和
五十一年度に対して二四・四%増の、一千六百五億円を計上いたしております。 また、
私立
高等学校
等の
経常費助成
拡充
のための都道府県に対する
補助
につきましては、
補助
単価を引き上げて大幅な
増額
を図ることとし、
昭和
五十一年度に対して六六・七%増の、三百億円を計上いたしております。 日本
私学
振興
財団の貸付
事業
につきましては、引き続き、政府出資金十億円を計上するとともに、財政投融資資金からの借入金四百八十五億円を計上し、自己調達資金と合わせて、
昭和
五十一年度に対して八十八億円増の、六百三十八億円の貸付額を予定いたしております。 次に、
私立学校
教職員
共済組合の
補助
につきましては、長期給付の
改善
を図るため、
補助
の拡大を行うことといたしております。 第五は、
社会教育
の
振興
に関する経費であります。 まず、
社会教育
事業
の
助成
につきましては、生涯
教育事業
の
充実
を図るため、国の
助成
の体制を
整備
するとともに、
成人大学講座
、
PTA地域活動
等についても、新たに
補助
を行うこととし、また、
社会教育
主事の給与費
補助
について、員数の増と単価の引き上げを行い、
指導者
層の
充実
を図ることといたしております。
公立
の
社会教育施設
の
整備
につきましては、特に、公民館の
整備
について重点的に配慮し、所要の経費を計上いたしております。 次に、国立の
社会教育施設
の
整備
につきましては、まず、かねてから
建設
工事を進めてまいりました
国立婦人教育会館
(仮称)について、
昭和
五十二年度には、これを文部省の付属機関として設置し、
事業
を開始する運びといたしております。 また、計画的設置を進めております国立少年自然の家につきましては、長崎県諌早市に国立として第三番目の少年自然の家を設置し、
事業
を開始することとするほか、計画中の他のものについても、引き続き、所要の
施設
費、創設
調査
等の経費を計上いたしております。 第六は、
体育
・
スポーツ
の
振興
に関する経費であります。
体育
・
スポーツ
の
普及
奨励につきましては、まず、
体育
・
スポーツ
施設
の
整備
を進めるため、
体育
・
スポーツ
施設
に係る
補助
金の単価の引き上げと基準の
改定
を行うとともに、
学校体育施設
の開放を一層
促進
することといたしておりますが、それとともに、
昭和
五十二度においては、新たに、
スポーツクラブ
育成
の
事業
を行い、
地域住民
の
日常生活
の中で行われる
スポーツ
活動
を、積極的に
促進
し、
スポーツ
の日常化と明るい地域
社会
の形成に資することといたしております。 以上のほか、日本
体育
協会の
補助
、
国民
体育
大会及び
学校
体育
の
助成
等、各般の
施策
につきましても、所要の経費を計上いたしております。 第七は、
芸術文化
の
振興
と
文化財保護
の
充実
に関する経費であります。 まず、
芸術文化
の
振興
につきましては、新たに、
文化活動
に対する
地域住民
の積極的参加を
促進
するため、必要な
助成
を行うとともに、
高等学校
の
文化活動
に対する
補助
を行うこととするほか、移動
芸術祭
の
拡充
、
地方
文化
施設
の
整備
等、各般の
施策
につきましても、引き続き、所要の経費を計上し、
地方
文化
の
振興
、一般
国民
の
文化活動
の
促進
を図ることといたしております。 また、
芸術
家の創作
活動
等の
助成
についても、新たに、
芸術
家の国内研修の制度を設けるほか、
芸術
関係団体
補助
の
増額
等、所要の経費を計上し、その
充実
を図ることといたしております。 次に、
文化財保護
の
充実
につきましては、無形
文化財
、民俗
文化財
等の
保護
に留意し、重要無形
文化財
保持者に対する特別
助成
金の
増額
、重要
無形民俗文化財
保存
団体の
助成
の
拡充
、
文化財保存技術
の伝承者
養成
補助
の
拡充
を図ることとするほか、
地方
歴史民俗資料館の
整備
を進めることといたしております。 また、史跡買い上げ
補助
の
増額
等、
文化財
の
公有化
を
促進
するほか、埋蔵
文化財
調査
、建造物修理等の諸
施策
の
充実
についても、引き続き、所要の経費を計上いたしております。 国立の
文化
施設
の
整備
につきましては、
国立国際美術館
(仮称)及び東京国立近代美術館工芸館を開館する運びとするとともに、
国立歴史民俗博物館
(仮称)及び
国立演芸資料館
(仮称)の
建設
工事に着手するほか、第二
国立劇場
(仮称)及び
国立能楽堂
(仮称)の設立
準備
をさらに進め、また、新たに、
国立文楽劇場
(仮称)の設立についても
準備
調査
を行うことといたしております。 第八は、
教育
、
学術
、
文化
の
国際協力
の
推進
に関する経費であります。 まず、
国際交流
の
推進
につきましては、
研究者
、
教育者
、
芸術家等
の人物
交流
を
推進
するとともに、留学制度の
充実
を図り、ユネスコ
協力
事業
等の多国間
国際協力
事業
や、
文化
協定等に基づく二国間
協力
事業
の活発化を図ることとしております。また、国連
大学
への
協力
体制を
整備
し、第十九次南極地域観測を、引き続き、
推進
することといたしております。 次に、海外子女
教育
の
推進
につきましては、引き続き、海外子女
教育
振興
財団を
助成
するほか、帰国子女に対する
教育
の
実施
のため、新たに、
私立
高等学校
の設立について特別の
助成
を行うとともに、
国立大学
の付属
高等学校
の学級増を図ることといたしております。 以上、
昭和
五十二年度の
文部省所管
の
予算
につきまして、その
概要
を御説明申し上げた次第であります。何とぞ、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
藤尾正行
7
○
藤尾委員長
以上で説明は終わりました。 次回は、来る二十五日開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後一時十一分散会