○神田小
委員 世の中が非常にインフレ傾向の中にあって、さらに公共料金やいろいろなものが上がってきている、こういう
状況の中で、畜産に関係するいろいろな操作の中から畜産物の
価格が不当に安く抑えられている、こういうふうに私は
考えざるを得ないわけであります。したがいまして、こういうふうなことでは本当に
畜産農家の
生産意欲というものがわいてこない。本当に畜産の問題についてもっと真剣に
考えるならば、もっと適正な
価格においてこれを
諮問すべきであるというふうに
考えたわけでありますけれども、非常に限られた時間でございましてわずか十五分でございますので、二、三大事な問題を御
質問申し上げたいと思います。
まず
豚肉の問題でございますけれども、この
豚肉の場合の農家の販売
価格の算定方法、これは前にも御
質問があったかと思いますけれども、実際には
政府は実際値をとっていないということでございまして、
上位価格を超えるものについてはこれを
安定価格で頭切りをしている。これが大変問題になっている問題でございます。先ほど
武田委員の方からも御
質問がありましたけれども、実際値で
計算をすれば三百七十七円三十二銭になる。それを三百五十一円としておりますけれども、この安定帯の
価格の中に抑えられている月というものは常に三分の二以上は安定帯の
価格の上に出ているわけであります。それを修正値としていわゆる頭切りをしているわけでありますけれども、先ほどの御答弁を聞いておりますと四十八年には狂乱物価があってそういうふうな異常な月であったというようなことを言っているわけでありますが、これは四十八年ではなくて五十年の二月から連続して五十一年の八月まで
政府は修正値を使っているわけでございます。そうしますとこれはやはり安定帯そのものの取り方に問題がある。これだけの安定帯の中に入っているならば、それで十分に養豚農家が生活がきちんとできるのかというとそうではないというような問題も含めまして先ほど御答弁になられましたけれども、
現実には五十年の二月から連続して、一カ月だけ除いてありますけれども、五十一年の八月まで
政府は修正値を
試算に使っているではありませんか。この問題はいかがでございますか。