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石原国務大臣 幸い御
質問いただきましたので、私の
環境行政に関する姿勢の問題でございますので、納得のいくように
お答えさしていただきます。
いま
馬場先生がおっしゃられました事実はちょっと違います。また、新聞等も私の談話を載せておりますが、しかし、ついておる見出しは、それが非常に誤解されるような形になっておりますけれ
ども、できるだけ簡単に前後の事情を申し上げますが、私は、原則的にすべての陳情を受けるつもりでございます。しかし、そのためにはやはり役所でも世間でも通用するルールなり礼儀というものがあると思います。それで、そのグループの
人たちにはすでに一度一方的に座り込まれて、混乱を収拾するために、私は本意ではございませんでしたけれ
ども、緊急に時間を割いて会いました。そのときにいろいろな話をいたしまして、水俣に関しましては重大な問題でございますから、私はもう予算
委員会が終わり次第出かけていきまして、いままでの前任者もいろいろ努力をしたようでございますが、官房
長官にもお断りいたしまして、できるだけ案件の少ない閣議を一日休ませていただき、できれば四、五日十分な
調査をしたい、そのためにも、すでに東京でいろいろな方々にも会っておりますが、まあ不作為の問題が出ました水俣の問題を一歩でも二歩でも進めるために努力をするということで、別れました。(
馬場(昇)
委員「時間がないそうですから」と呼ぶ)しかし、大事な問題ですから、ひとつぜひ答えさせていただきたいのです。
それで、川本さんの公判の都合で上京されるようで、そのときに、何日の何時から何時までの間に会えと一方的な指定がございました。これはやはり、予算
委員会もございましてどうなるかわかりませんので、一方的に指定されても困るから、私の方で都合のいい時間を申し上げるので、そこに会いにきてほしいということを申し上げたのです。ところが彼らは一方的に
環境庁の前に集合ということで、そこで気勢を上げられ、私は快適な
環境の問題について若いスタッフと会議をしておりましたときに、その諸君たちが下に集まったという報告を聞きました。その会議を終えまして、先ほ
ども参議院の公環特で申し上げましたけれ
ども、私ちょっとのどを痛めておりましたので、お医者さんとの約束があり、そのほか、いま慣行の改善をせよということでございましたけれ
ども、
環境庁が慣行としておりました陳情を公開するという慣行は、結果としていろいろな問題を生んでおりまして、私は陳情をできるだけ聞き取り、問題の本質を
把握するために、やはり多くの陳情の方々が公開でなしに非公開で話をしたいという陳情が多いために、これは陳情は陳情者の意思によって公開、非公開を決めるという形に直したいということを申したわけでございます。
それで、そのときも役所でないところで会いたいという方がおられましたので、それに会うために二時に病院に行った後そちらに赴きました。それから夕方もやはりその種の会合と面会がございましたので、その間、あいた時間にテニスは確かにいたしました。
私もおかに上がったかっぱみたいで、どうもいろいろストレスがたまりまして、私なりに日曜も夜も働いているつもりでございますので、役所にもただしましたら、まあ特別職ですからあいた時間を有効に使ってよろしいということなので、私なりの判断でそういうことをしたわけでございますが、私は、あくまでも積極的にとにかく
環境の問題に取り組むつもりでございますし、また、陳情を含めまして、やはり秩序を守りながら効率のいい形で
行政をしていきたいと思います。
そういう意味で、あの場合あの方々に二度、そういう慣例をつくって一方的に面会を強要されるまま会うということは非常に悪い前例をつくる。ひいては役所を学園紛争のような
状態に陥れるおそれがあると判断いたしましたので、面会は忌避いたしまして、こちらの指定した時間に来てほしいということを、きのうも宇井君を電話でつかまえまして、再度申し入れた次第でございます。