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竹内(猛)
委員 この問題も重要な問題だから、やっぱり重症にかかっている
日本の
農業というものを健康な体にするためには若い血液と、その若い血液によってふるい立つような展望が与えられなければだめだ。
ここに私の
地域で「独立
農業青年の会」というのがある。
農業をやっていこうという後継者だ。この
法案でいう、皆さんのあれが教育すべき
対象になる者がいまの
農政について何と言っているか。いまちょっとここのところを長いけれ
ども読んで皆さんに全部聞いてもらって、本当にこの青年の言うことがうそなのか、いやあれはうそだというなら、その青年と直接話をしてきてもらいたい、こういうふうに思っている。これは「独立
農業青年の会」という、青年ですよ、後継者ですよ、霞ケ浦の周辺にいる若い二十代の人たちの会です。
「現在の
農政は
農業をだめにするだけでなく、
農民の考える力、自主性をマヒさせたりして精神的なものまでダメにしている。
農業基本法・総合
農政をはじめとして、殆んどの施策は資本の資本による資本のための
農政であった。資本が
農業・
農民から求めているものは、一貫して水と土地と労働力、そして安い原料(農
畜産物)であり、出来た製品(原価は秘密)を一方的な宣伝力によって高く買わせる購売
対象でしかない。
昭和三十五年に千四百五十万人の
農業人口は
昭和五十年に七百九十万人となった。六百六十万人の減で、更に七百九十万人の七〇%が六十歳以上の老人である。後継ぎのない職業ほど未来に望みはない。子に託そうとしても子はいない。腰がまがっても一家の主人公として働かねば生活が出来ない。兼業は一段と増加し、出稼ぎ職場の条件の悪化にもかかわらず、生木を裂くような妻子との別れを我慢して日常化している。事故、労働災害、職業病も増加している。どのような形態の
農業経営でもたいがいの
農民は異常な体で病気をもって働いているとの報告もある。しかし明日の生活労働の忙しさから無理をし一そう病気を慢性化させて働く。医療も厚生連がありながら
農民のための医療とは程遠い採算主義になっている。土地は優良農地一〇〇万haがつぶれて大半は大資本が買いしめている。」
云々。こういうことで、その次に、「
農民一人一日当りの自家労働三千五百八十円で製造業常用労働者五人規模以上平均一日当り現金給与額は六千六百七円で半分でありその差は拡大している。
農民の労働が低く見積られている証拠でもある。」ということで、ここに価格問題が出てきております。
それからずっと飛びまして、「「誰よりも
農民を愛す」、その「
農民を愛す」総理の下での五十二年度
予算中、農林
予算は一〇%以下に
低下している。加害者と被害者を同列にして協調と連帯を説いている。」
福田総理ナンセンス、こういうふうに書いている。
さらに、この
法案に関連するところでは、この青年たちは「
農業の協同化をテーマにした「東ドイツの協同
農業」「新利根開拓の協同農場」の二本を放映した。参加した人達の意見は、一致して皆感動し、可能ならば是非協同化の道を行きたいという意見であった。この試みは、
地域の人達へも呼びかけての映画会であったので多数の参加者があり、いろいろの人の感想や意見が出て、班内の映画会とはまた趣を異にした非常に有意義な学習となった。」ということであるわけですが、これが
農村青年のまとまった一つの意見です。この意見に対して、もっともだと思うのか、これは誤りだと思う向きがあるのか、どうです。