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美濃委員 一応私は肉についてはこの
程度にしておきます。ただ、繰り返し申し上げておきますが、もし
輸入滞貨が出るような
状況が起きた場合には、そのときは私
どももやはり
国内農家の経済が大切でありますから、畜産局の首脳の方には責任をとってもらうというだけのことで、これから監視とは申しませんけれ
ども、十分注意をして絶えず見ておる、こういう
考えでおります。
影響は受けないというのですから、一応きょうの場合はそれを信用して、起きないものとしておきますけれ
ども、起きた場合には
局長以下、審
議官も首脳でありますから、あなた方は国会で起きないと言った以上、起きるような
状況を起こした場合の責任というものは、もう少しやはりしっかりして行政を担当してもらわなければならぬと思いますから、その点は今後私
どもも少しきつくひとつそういうものを見守っていきたいと思います。
それから乳
製品について同じ
需給関係でお尋ねしたいのですが、えさ用脱粉というものが最近急激に増加してきておる。これはえさ用として入ってくる脱粉が化けていないのかという心配があるわけです。えさ用ですから化けるということはなかろうと思いますけれ
ども、これは絶対化けることがないように、どういう条件でどういうふうになって入ってきておるか、説明をしてもらいたいと思います。
それから第二に、その他の脱脂粉乳ですが、これも五十一
年度で二万二千トン、かなり量が多くなっている。第三点は、ナチュラルチーズが五十一
年度輸入数量五万五千トン。
日本のチーズの
実績消費量に対して、前からそうなんでありますけれ
ども、
輸入が多い。四十九年四万六千、五十年四万八千。そうすると約七、八千トン多くなってきますね。悪くすると、
国内でつくっておるチーズというものは、
価格条件もあるでしょうが、これだけチーズの
輸入量が近い年限で七千トンも八千トンも一挙に増加するということは、これは
国内産がそれだけ減少しておるんではないか。
国内産のチーズの製造が減少すると、それは指定乳
製品の方に出てきますから、結局限度量が足らぬなどという問題に転嫁しちゃう。これが第二の問題です。
それからもう
一つは、限度
数量という表現が出ましたから、それをもう
一つ聞いておきたいと思うが、限度
数量が百五十八万トン、二十万トン限度
数量をふやしたことは、限度
数量が切れるとまた
生産者に
影響を与えますから、それはそれとして、そういう一連の傾向の中から、片や還元乳も減らない、あるいは個所によっては増加する傾向もある。これが
一つ。
それから第二は、いま申し上げたように、その他脱脂粉乳だとかあるいはチーズなどというものの
輸入量が増加してくる。去年全国平均が一〇六・一の生産量の増加になって、飲用乳も一〇六%の増加にはなっておるわけですね。そうすると飲用乳から加工乳に大きく用途が、生乳の生産量が増加した分が飲用乳の減少あるいは停滞によって
加工原料乳がふえたというものじゃないんじゃないか。すると昨年十五万トンほどふえた原因は、もちろん
加工原料乳もふえておりますから生産のふえた原因もあるけれ
ども、十五万トン全部が生産の増加によるものじゃなくて、結局六%しか全国平均でふえていないのでありますから、飲用乳が六%
消費が伸びておるということになれば、結局十五万トンも
加工原料乳がふえる。その原因は、やはりこういうところに原因があるんではないかと私は思うわけですね。やはり
輸入乳
製品の増加だ。こういうところに原因があるんじゃないか。その原因をそのままにしておいて限度量だけふやせば、結局ことしだぶつくという問題が起きやせぬか。
国内産乳
製品をしてあの指標
価格で
事業団が買い入れをしなければならぬ現象が起きやしないか、こういう懸念が起きてくるわけです。そういう点をおろそかにして、ただ限度量だけ伸ばして、
生産者には補給金を払ってやればいいんじゃないかというものじゃないと思うんですね。やはり
政府としては、補給金を払ってつくった乳
製品が、政策の意図する指標
価格で順調に
国内で消化されるという点にも重点を置かなければならぬと思います。そこに私が申し上げたように、まずチーズの問題、それから還元乳の問題、そういう問題が若干絡んできておるんじゃないかと思うんですね。全部だとは申しませんが、どうも絡んできておる傾向があるように思えてしようがないわけですね。それが絡んできておることしでも、またそういう傾向が起きてくる。あるいはもう
一つは、
事業団の助成勘定の問題です。差益が発生して助成勘定に金が出てくることはいいけれ
ども、いいとは思いませんが、そういう
事業団の助成勘定に大きな金が
事業団の決算から出てくるということは、乳
製品の
輸入が増大しておるからだ。それも全く不足で、
国内乳
製品の過剰傾向が起きないで来ておるのであれば、それは順ざやですからとやかく言わぬけれ
ども、その裏には
国内乳
製品がだぶついて、何かこの前
価格を聞いたときも、畜産
局長は、余り
価格を上げて刺激をすれば、生産が過剰になるというような表現をしておる。そういう点の一連の
関連に対して、私はいま申し上げたような
一つの疑いを持っておるわけです。その点をひとつお聞かせ願いたいと思います。