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坂本参考人 美空さんの問題の経過はそうなんですけれども、ただ
先生御
指摘のように、去る四十八年でしたか、九年でしたかの紅白歌合戦にお願いしないという結論を出したのは私どもでございます。決して外部の
先生方が結論を出したのじゃございませんで、それはあくまでも私どもがお願いしないという結論を出したわけです。
それにはおっしゃるように、私どもは美空さん御自身の罪ではなくて御親族の方の問題だから、弟さんの問題で美空さんを出演させないということには、やはり別の意味で
先生のおっしゃる美空ひばりさんの人権問題もあるからと思っておったのですけれども、最終的にお願いしないという結論は、これは紅白歌合戦という
番組にお願いしないという結論を出して、それは交渉しなかったわけですから、だから御出演いただけなかったのは当然でございます。
ただし、冒頭申し上げましたように、美空さん御自身の問題ではないのだから、あれだけの歌手でもあるわけだし、一般
番組として出演いただいてもいいのではないだろうかという判断は常々持っておりまして、そしてしばしば出演してもらえないかということを交渉しておったわけです。ところが、美空さん側が別に紅白を締め出されたから出ないなんということは一切おっしゃってはいないのです。都合が悪い、体の都合が悪いというようなことで出演の
機会が先般の舞台中継でブラウン管に登場するまでなかったということでございます。
その間いろいろ巷間伝えられる点は、確かに
先生の御
指摘のようにございました。ございましたけれども、その都度私ど
もとすれば、いま申し上げました当初の人権問題も含めて美空さんに対する態度としては変わっていないんだ、だからお願いもしておりますけれども、残念ながら御出演いただけませんということを記者会見その他で報告しておったわけでございますけれども、ただ、そうは言うけれども一般的には明らかでないじゃないかという御
指摘については十分反省したいというふうに思います。