○鈴木(強)
委員 わかりました。
それでは、どうも時間が来たようですから、予定の質疑が全部できませんですが、
久保委員が午前中御
質問になりました
郵政大臣構想による入学
資金貸し出し制度をつくろうということについて、もう一度若干伺っておきます。
これは、この
委員会におきましても私もくどいくらい
郵貯の残高についての効率的な
運用について何回か
大臣にも質疑をいたしてまいりましたが、確かに
国民年金、厚生年金といったものの
運用部へ回す金あるいは自主的に
運営できる金、特に厚生年金なんかの場合には、その積立金がほとんど厚生
大臣の権限によって使われているというようなこともありますしするので、国家全体の財政金融の面から一もちろん私は
郵便貯金の残高というものが
預金部に回り
財投として使われることについて反対するものではありませんが、しかし、せめて
大臣の権限において自主
運営できるような額を相当程度確保して、そして
預金者の利便に供せられるような、そういう
郵便貯金の
精神に沿うようなところに
融資できる道を開いたらどうかと常々思っておりました。たまたま
大臣がそういう
構想を発表されまして、私に言わせるとちょっとなまぬるいが、前にも申し上げましたように、一歩なり二歩なり前進していかないと、一挙には大きな目標は達成することはできませんから、
大蔵省当局とも、政府全体としても深い理解を得ながら自主
運営できる、そういう方法をお互いに模索しておったと思うのですけれども、なまぬるくはあっても
一つの前進の案だと私は思います。
久保委員がおっしゃったように、これが何か
選挙のために打ち上げられたようなことでなくて、具体的にこれが実現できるような方途をみんなで
考えたらどうか、こういう気持ちを持っているわけですよ。
そこで、いまここで
大臣として具体的なことは言えないでしょう。しかし、
構想的なものがあるならばお伺いしたいのですが、特に私が伺いたいのは、
一つは入学するときに金がかかりますから、そういう意味において
入学金その他入学に必要な
資金として、たとえば五十万円なり百万円なりそういうものを一時
融資して差し上げる。それが
預金者に限るのかあるいは
預金者でなくても貸してもらえるのか、そこらの問題が残りますね。
それからもう
一つは、
大臣もいつもおっしゃっておったのですけれども、金を非常にたくさん使いまして、裏金を積んで入学するというようなことがございますね、特に
私学においては。ですから、そういう点では、
私学経営をバックアップしてやるという意味においてそういうところにも
施設費なり何なりを
融資するようなことになれば、私はこれも
一つの案だと思うのです。
いずれにいたしましても、本年度の六兆二千億円の二%としても千二百四十億ということがはじかれるわけですから、額は別としても、そういうふうな制度の実現ができるならば
一つの前進であろうとも思いますので、これを政府の閣内で
意見調整して、早いところ
実施できるような筋道をつくる必要があると思うのです。ですから、
大臣が
事務当局に命じて案をつくらせる、その案がせっかくできても重要な閣議において、内部において握りつぶされたのでは困るのですから、その辺の配慮は抜け口はないと思いますから、
大臣はやっていただいておると思いますけれども、そういう点を含めまして、利率の問題だとかいろいろなことがあると思うのです。
私は、参考のために医療金融公庫における積立金の
融資の貸し付けの相手方とか
運用の仕方、それから年金福祉事業団における貸付
資金の
計画、
日本育英会における現在の貸し付けの
状況、回収がどのくらいあって、未回収がどのくらいあるか、やはり未回収部分も若干ありますね、何%か。そういうような
資料も全部調べてみたのですけれども、そういったことも大いに参考にしていただいて、そして実現の方向にいけるようなことを
考えてみたらどうかなという、これは私の個人的な気持ちでございますけれども、いずれにしても
郵便貯金の残高というものを
郵政大臣のところで自主
運営したい、そしてもっと効率的、有益的な金に使うようにしたい、そういう願いが強く強くあるものですから、私は何回かそれを言ってきたのですけれども、そういう基本線に立っての話ですから、
大臣にもそういう意味においてやってもらいたいと思うし、そういう思想でいま伺ったわけですから、ちょっとお答えをいただきたい。