○鈴木(強)
委員 それで、ひとつ恐縮ですが、3、4の
政府関係機関の債券と貸付は、債券の方が四百億で貸付が六兆で、貸付が圧倒的に多いのです。それからもう
一つ特別法人の場合も、債券は五千三百十五億、貸付が一兆七千七百四十八億ですね。私はこの内訳をぜひできるだけ早く教えていただきたい。後で
資料で結構ですから出していただけませんか。
これは私は、参議院にいた時、実は予算
委員会で、あの例の狂乱物価のときに当時の田中総理
大臣に
質問をしたことがあるのです。そうしますと、これが買い占め、売り惜しみをした商社に数百億の金がみんないっているのですよ。だから私は実に腹が立ちまして、田中さんに直ちにその金は引き揚げてくれ、
国民が、零細なわれわれが納めたもの、貯金したものを、事もあろうに、買い占め、売り惜しみをして狂乱物価をつくり出すような商社に貸し付けるとは何事だという
質問を私はしたことがあるのです。田中総理
大臣も弱ってしまったのです。ですから、そういう悪徳、反
社会的な行為をしているような商社に貸し付けて、しかも安い利息で、それを運用して倍にももうけているような
ところに貸し付けることについては厳重にチェックする必要があると思うのです。ですからまた
資料を見ていただいて、私もまた次の機会に述べたいと思いますけれども、そんなことがゆめないように、ぜひひとつ、これは事実あったのですから、間違いなく、議事録に出ていますから、ごらんください。ですからそういうことのないように、運用部資金の運用については厳格にやっていただきたい。特に郵便貯金とか
簡易保険についてはしかりだと思いますね。できるだけ効率的な運用をして、そして預金者あるいは
加入者に対して利益が還元できるような措置を
郵政省、大蔵省がともに協力してひとつやってほしい、こう思うのです。
大臣、時間がありませんけれども、さっきの
簡保の運用権と同じように、私
たちは、郵貯の運用権も原則的に
郵政大臣のもとに返すべきだという主張を長年持っているのですよ。しかし今日それがなりません。国家的見地に立って、いいでしょう、それも。ですからそれならそれなりに、もう少し運用
利回り等についても一考していただいて、そして効率的な運用の中から、生じた利益でできるだけ預金者に還元でき、そして郵便貯金の精神に沿えるような方法をしなければいかぬと長い間
考えている者の一人でございます。だから国家財政全体のことを
考えて、私
たちもむちゃくちゃは言いません。しかし本来の姿というのはそこにあるわけですから、そういう点で、今後ともひとつ郵便貯金の方の運用についても資金の運用についてもできるだけ御配慮をいただいて、また、一遍に返ってこないとすれば段階的でも結構ですし、またとりあえずは利息の件で、もう少しわれわれが納得できるような方法がとれないかどうか。あなたがやっておれば少なくとも七分、七・五ぐらいの運用が
簡保の方はできるわけでしょう。郵便貯金をたくさんやっても、向こうからは利息が六分何ぼしか返ってこない。額が大きいですから、一分でも大変ですよ。ですからそういう点を
考えてみると、
郵政大臣の方が運用の仕方がうまいということだ。上手にやっているということだ。
郵政省に全部返してくれればもっとうまくやれるわけだ。それが大蔵へやっているばかりに損をしているわけです。
郵政省が下手だと言うならみんな大蔵の方へ持っていきますよ。しかし現実にそうじゃないのです。あなたの方がうまくやっているのですから。そういう
意味においても、これはやはりおれの方へ返してくれという主張を根本に持ちながら、段階的な漸進的な方法でもいいですから、一歩でも二歩でも前進できるように、
大臣の積極的な御配慮をいただきたいと思うのです。