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山本参考人 ただいま御
指摘がございましたように、五十一
年度を第一年目といたしまして三年間の
計画を立てまして、それで五十一
年度受信料の改定ということの御
承認をいただいたわけでございますが、その後、五十一
年度当初二カ月間暫定
予算がございましたことによる減収が約百十二億ございました。さらにそれに加えまして、五十一
年度の
受信料の
収入が予定どおり実は進捗をいたしておりません。この結果約十九億円ほど
収入不足がこれに加わることに見込みを立てざるを得なくなってまいりました。と申しますのは、当初、五十一
年度は七十万の
契約増という予定にいたしておりましたけれ
ども、現在の時点ではこれは五十万ほどに見込まざるを得ないだろうと思っております。それから、カラーへの転換の方を百二十五万と見込んでおりましたけれ
ども、これも百万ぐらいであるということで、五十一
年度の見込み
自身が、暫定
予算の
影響と、いま申し上げました
受信料収入の不足、そういうものを合わせてみますと、それをさらに五十二
年度、さらに五十三
年度、これがみんな
影響が続いてまいりますので、全体で見ますと百七十三億円ぐらいが全体の
収入というもので見込みますと不足になるのではないか。ただし、これは現在の時点で見込んでおりますので、最終の
数字ではございません。これは五十二
年度をさらに実施いたしてみなければなりませんし、それから、五十三
年度の
予算をまた立てる時期にこの問題をさらに
検討いたさなければなりませんので、この
数字はあくまで現在における見込みだけでございまして、最終の
数字ではございません。しかし、その
数字をこの五十二
年度の
予算の中で受けとめまして、
収入において二十億ほど減を立てざるを得ないのと、それから
支出の方で、これも先ほど申し上げましたように、一三%台の
支出を一二%台まで
節減をいたしまして、全体といたしまして二十億円の
収支の剰余金を立てまして、これを第三年目に繰り越しをしてまいろうということにしたわけでございます。その結果、三カ年間全体を通算いたしますと、無論五十三
年度の
予算もこれはまだ立ててございませんので、はっきりした
数字は申しかねますけれ
ども、
収入は、いま申し上げましたように、やはり二十億ちょっとの不足というものを見込まざるを得ませんし、それに相応しまして
支出の方もやはり当初
計画よりも減らさざるを得ません。その結果、五十三年まで通算をいたしまして、トータルにいたしまして、
節減あるいは土地を売る方法、その他もろもろの方法を講じまして、最終的に約五十億円の経常
事業収支の赤が出てくることになると思います。五十億円のうち、現在のところ、金額にいたしますと約二十七億円ばかりは、
昭和五十
年度の決算がもう終わりましたけれ
ども、この五十
年度の決算におきまして二十七億円ほど借金を少なくしてこれを乗り越えた事情が出てまいりました。それから、借金を少なくする、いわば
放送債券を減らすとか、そういうことの結果約三億円ばかり減債繰り入れの減がございますので、約三十億だけは現在の時点においてほぼめどがつくのではないか。あと二十億ございますが、この二十億につきましては、今後の
予算編成なりあるいは
予算の執行なり、そういう形で、その中での工夫、
努力というものをしてまいらなければならないと思いますが、その方法の中には、やはり最終的には資本
収支の中のやりくりということでこれを処理をせざるを得ないのではないかということで、当初の
計画ですと第一年目の繰越金を第三年目に持っていって
収支完全に相償という形でございましたが、先ほど申し上げましたようないろいろな事情から、最終的には百七十三億ほどの
収支のギャップが出てまいりますが、それを五十億まで圧縮をいたしまして、五十億円を今後のいろいろな
努力、工夫の中で解消してまいりたいということに現状においては考えておるということでございます。