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山田(芳)
委員 これは政務次官に聞いていただきたいのですが、自民党の公約を読んだことがありますか、地下鉄について。私はこれから読みますよ。あなたは役人じゃなくて政治家だから、ひとつ聞いておいてもらいたい。
委員長も自民党だから聞いておいてもらいたいのですがね。先般行われた総選挙において自民党は選挙公約として、都市
交通政策の充実を掲げまして、過密化に伴う都市
交通難を解消し、快適な通勤、通学輸送を確保するため、特にその中心となる地下鉄の整備を推進すること、こう書いてあるのですよ。
だから、自民党
政府は当然
運輸省等も大いに督励をして、現
段階において
制度を変える必要はないといういまの財
務課長さんの答弁だけれ
ども、政務次官も当
地方行政委員会に所属しておられてしばしば聞いておられると思うのだけれ
ども、三年に一遍は必ず
制度改正について見直すということをわれわれに何遍も御答弁をいただいているのですよ。だから、四十八年にできて今度は五十一年で三年を終わるのだから、五十二年からはひとつ
制度を見直して、いままでの不十分な点、われわれが附帯決議を要求して自民党も一致をしてつけた附帯決議に沿うような予算要求ぐらいは当然
運輸省がすべきだ。それは全体の
財政事情の中で次の年度に見送らざるを得ないとかなんとかいうことなら、それは全体の
財政事情の中でわからぬでもないが、要求すらしない。自治省が要求するのは結構ですけれ
どもというようなことでは、これは
関係者は非常に落胆をしていると思うのであります。
ましていわんや、
昭和五十一年十月十二日の日本経済新聞などに至っては、自治省が要求したのに対して「地下鉄助成の新しい動き」といって高く評価しているという、こういう新聞記事もいま私はここに持っておるわけですが、そのくらいの気持ちでやっていただかぬと、地下鉄は伸びないし、もうここまで過密化をして動かなくなったところは、もう地下鉄以外にないのです。わが党として今度新しく
法律案を、他の党にも御協力をいただくつもりですが、
措置法を出します。その中には、この間大臣にも
質問をいたしましたように、いま建設省ではモノレールを道路会計から援助しているわけです。そういう方式をやはり地下鉄に及ぼすべきだ。約二兆円近い道路
財源があるわけです。地下へ掘るのも横に道路を拡充するのも、これは道路の
延長だという考え方で、四分の三の補助をすべきであるというわれわれの
立場に立って法案を出したいと思いますけれ
ども、そういう点について、モノレールは道路の一環だ、地下鉄はそうでないのだというようなことが
現行法律ではできるのだという話でありますが、立法政策として私たちはとうてい容認できない。モノレールに対しては特別会計から助成をするが、地下鉄は一般
財源だから新しい助成
制度をつくれないのだということは、これはどうしても私
どもは納得ができないので、この点についてはひとつ引き続いて助成
制度を強化していくということをぜひ——自民党の公約ですよ、そうなっている。また、五十二年度の予算編成大綱にも「大都市地下鉄網の建設整備など、都市
交通の改善整備をはかる」というのが、自民党の予算編成大綱なんですよ。そういうことですから、当然、自民党に属しておられる政務次官も、この予算大綱に従って今後も
努力をされるということが必要だというふうに思いますが、ひとつ政務次官の見解、見識をこの際せっかくですからお伺いしたいと思います。