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島本委員 いままでの点を考えてみて、やはり
新聞記者を入れないで
陳情したいという人もあると思います。むしろそういうふうな場合の方が
例外じゃないですか。
自分のこういうふうなものをほとんどの人に知ってもらって、この問題を早く
解決してもらいたいという
住民の
意思の方が先行するのじゃありませんか。あなたは特定の
例外のために、
国民大衆の
考え方に対してブレーキをかけようとする
考え方です。そうして同時に、いままであった
環境庁の
一つの
伝統にメスを入れるような
考え方です。私はやはりその自由はあくまでも束縛するものじゃありませんが、だからと言って、それを決め手にして会わないことを
よけいにする、
新聞記者を入れないことを
よけいにする、こういうようなことは、私は逆にそれをとってあなたは悪用するのじゃないかとさえ思うのであります。この点は、私はいままでずっとやってきてよく知っておりますが、本当に
例外としてあることだって知っております。その
例外をたてまえとしないように。ことに
公害環境患者は、この
表情そのものの
傾向というものはあるのです。
厚生省でやっていたころから、水俣でもあらゆる
患者が来てやってますが、
傾向というものがあるのです。したがって、
衝動や
特徴、こういうようなものがありますから忍耐も本当に必要なことがあるのです。一時間くらいで急に
衝動がぐっと出てきます。そのときに何か急激なことを言うと、その場に泣き伏してしまってどうにもならなくなる、黙って聞いてやると、そのまま落ちつく、こういうような人もあるのです。非常にくどくどくどくどとやって、そうして黙って聞いてやると、それだけでも喜ぶ、こういうような
特徴のある
患者もいるのです。いろいろ千差万別です。それを
自分のそのときの物差しではかって
一つ一つ決めるということ、これは本当に忍耐も要する、
環境庁長官として少しこの点は考えなければならない点じゃないかと思うのです。
環境庁長官、苦しんでいる
人たちの言い分を聞いて問題を
解決する忍耐と寛容、これがやはり必要です。
環境行政の比重の中に
公害対策が大きいこと、これはよく理解されていることだと思うのですが、そのような対象、そういうような
被害者の
人たちが来る場合にはいろいろな人がありますから、そこはやはり身を入れて聞いてやるのが働こう
内閣の
閣僚の義務です。そこはあなた、少しこの点も欠けているのじゃないかと思います。そういうような点からして、
環境行政の
恩恵を受けるべき弱い者、弱者、こういうような
人たちを冷たくあしらっている
傾向、こういうようなものを私として感受できるのでありますが、そういうようなことではなくて、逆に守ってやるのが任務ですから、この点だけはきちっとしておいてもらいたいのです。
ことに、何か聞くところによりますと、
名刺をやれと言うから持ってこないので書いて出してやったら、その書いたものを破り捨てたんですか、こういう非礼なことはすべきじゃないです。これは事務の一部がやっても
長官の指導力ということになりますから、こんなことは残念です。またテニスをやった。確かにあなたはそれはいろいろ言ってしかられたそうですから、これ以上あなたに対して何にも言いませんが、特別職の国家
公務員だからということで、まあそれはやることはいいとしても、身分として仮に非常勤の特別職の地方
公務員、この枠の中には日雇い労働者さえも入るんです。あの
人たちだって与えられた規制の中でちゃんと
仕事をして賃金をもらっている。あなたも同じ非常勤の特別職の国家
公務員、それはテニスをやる自由、こんなのないとは言わない。あってもいいです。しかしながらそれより先になぜ会うべき人と会わないのですか。そういうようなことをはっきり私はやってもらいたいと思うのであります。
同時に、あなたの周辺の秘書官でも、もっと周辺の人にそういうような点をきちっと納得させておいたらいいではありませんか。みんなこれは時間を決めても会ってやった方がいいと、もうあなたが言っておいたならば、みんなそこに統一されるはずです。どうもあなたの場合、そこから逃げようということがあるからこそ、そういうようなことになるのじゃないかと私は思うのでありますが、内部の方ももう少しきちっとすべきじゃありませんか。そしてあなた
自身もこの際、いま私が言ったような観点に立ってきちっとこれからしてもらいたいということであります。まあ、大体これに対して
意見を伺います。