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北川委員 私は、防衛庁がけんかをしたり、あるいは戦争するというような
考えをみじんも持っていない。ただ、
海上保安庁だけで直ちに
——これは法の方が先へ走ってしまうと思うのです。領海十二海里、二百海里海洋時代になってきたときに法が先へ走ってしまう。時たま
事故が起きたら何らかの形が必ず出てくるであろうということを予測したときに、
政府は一体何をしておるのか、国は一体何をしておるのだ、こういう形が出てくることを心配するのです。常々国会で、いろいろ憲法問題あるいは法の問題を論議される。憲法違反ではないかとかなんとかいう法の問題を論議されるのでありますが、私は、法治国の法というものを守らなくちゃならないということは大切であっても、その運用をいかにするかということがより現実的であり、一番大切なことだと思うのです。運用をいかにするかということ。法というものは決められた
一つの形であるけれ
ども、それを運用していくところによって、私は国民の信頼と国民の安心が生まれてくると
考えておる。だから、法にばかり縛られておって、憲法違反だ、憲法違反だという形だけで物を
考えていった場合には、私は大変なそごを来してしまうおそれを心配するのであって、いま申し上げたように、これは
日本の好むと好まざるにかかわらず、世界が大きな動きをなしておるときに対処するところの形をとっていただきたい。そういう点において、
海上保安庁は前向きでいろいろの対処するところのものを来年度は
予算に要求してこられるであろうし、われわれ国会においても速やかに、これは与野党を問わず、国益の問題であり、国民の幸福の問題であり、対世界的な信頼の問題になると思うので、前向きに検討し、速やかにこれが実現の形をとっていただきたいということをこいねがう一人であります。そういう点において、私は運用いかんということを
考えたときに、やはり速やかに、また、暫定
予算を組んででも、これに対処するところの形をとっていただきたい。
そういう点において、はっきり言うならば、きようは総理がここへ来て、
交通安全のため、あるいはそういう問題に対処するためにこういうことを
考えておるんだ、暫定
予算を組んででもそれに対処するところの
考えを持っておりますということの答弁をいただきたいような気持ちでいっぱいでありますけれ
ども、あなたの方からよくこういう点を上司に、皆さんが
お話しくださって、万全を期していただきたいということをお願い申し上げるものであります。
時間が参りましたので、終わります。ありがとうございました。