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長谷川国務大臣 私は
渡辺さんの御説、全くごもっともだと思うのでございます。私は日が浅いけれ
ども、
建設行政全体にわたって転換期が来ているだろう。
昭和二十年の時代、三十年時代、四十年時代、これをずっと調べてみると、そういう過程をたどって全く大きく移り変わっている、その現実の上に立って、これでいいかという点がたくさんあるだろうと思うのです。私は
建設行政というのは初めてで、わからなかったのですけれ
ども、
国会に出てきて皆さん方のいろいろな御指摘を受けてみて、まさに転換期に来ているというような
考え方を持っている。
そこで、ただ
国会で言われたから、それでいいという問題ではない。
国会議員の発言というものは十分尊重しなければならぬ。尊重はするけれ
ども、さらに、もっと広く、ひとつ承ってみようじゃないかというような
考え方を持ちまして、たとえば住宅の問題につきましても一般の方々が、どういうふうに悩んで、どこがいけないのか、どういうふうにやってもらいたいのかというような点を、まず聞いてみよう、お知恵を拝借しようじゃないか。われわれは長い間、
一つのからの中にこもっておったのではいけない。先ほどの
お話のように、
国会で言われたから検討するということだけじゃ相ならぬ。やはり
国会議員の言われたことを十分踏まえて、さらに、お知恵を拝借してみようではないか、こういうようなことで、この十六日から投書箱をつくって、一般の方々から住宅問題はどうしたらよろしいでしょうかということを聞こうじゃないかというようなこともやりました。さらに
建設行政全般にわたって、どう進めていけばいいだろうかということで、たくさん体験している議員さんの
意見はもちろんでありますけれ
ども、まだ、そのほかに
建設行政全体にわたって、こうやったらいいじゃないかという
意見もあるかもしれぬ、そういう面も聞いてみようということで建設政策
懇談会というのを設けよう、こういうことで、いままでの業界の人だとかなんとかという人じゃなく、本当に学識のある人たちを呼んで、
お話を承ろうじゃないかと
考えまして、二十五日に第一回を開いてみよう、こういう
考え方でございます。
したがって、先ほ
どもお話し申し上げた一応、大衆の人方にお知恵を拝借しようじゃないかというのは、一ヵ月でやるわけにいかないから、少なくとも十月いっぱいくらいの間に
意見を伺ってみようということで、どのくらい投書をしてもらって、どのくらいの御
意見を承るかわりませんけれ
ども、その中に、これはごもっともだ、これはひとつ、いいじゃないかというような案があるならば、これらをとっていく。私は、
建設行政全体が転換をしていくときは本当にいまなりというふうに
考えて、そういう行為をとるわけであります。いまの
お話のように、ミニ開発がどうしていけないんだと言って、かなり込んでくる人のあることも私は十分承っておりますし、何とかこの際、
建設省自体が生まれ変わった方向づけをしていきたい、こういう
考え方で行政を改めていくべきものは改めなければならぬ、こういうふうにに思っております。
細かい話を長くすることもできせんけれ
ども、そういう
考え方を持っているので、いましばらくの間ひとつ見ていてもらいたい。先ほど
古川さんの
お話もあり、
渡辺さんの
お話も伺いまして、ごもっともだ、やらなければならぬというものもあり、先ほどの
古川さんの話なんかも、これは二、三日前から毎朝のように集まって、これらの問題を、どう処理していくかということにも、検討するというと大変おかしな話だけれ
ども、お互い話し合ってみて、どうしたらいいだろうか、いい知恵はないかというような話し合いをして、そして行政に誤りなきを期していこう、こういう
考え方で進めております。長い間の歴史の行政なものだから、言われたから、すぐ、あしたから直るというわけにいかぬものですから、これらを踏まえて
委員会の皆様方の御期待に沿えるような方向づけをしてまいりますということを申し上げて、私の答弁にかえさせていただきます。