○古川(雅)
委員 その点につきましては私も今後、十分に関心を持って、その経緯を見てまいりたいと思います。
お約束の時間が非常に切迫をしたようでございますので、最後に
道路問題につきまして一括して、お伺いをしておきたいと思います。
答弁漏れのないように、ひとつお願いを申し上げます。
第七次の
道路整備五カ年
計画が五十二年度で終了するわけでございまして、五十三年度から新しい
道路整備五カ年
計画が発足するわけでございますが、この
整備計画が昭和二十九年に発足をいたしましてから、三十年代、四十年代、四十八年秋の石油ショック、こうした日本経済の非常に大きな変動の中で今日まで変化を遂げてきたわけでございますけれ
ども、今日の安定成長の経済の時代に入りまして、おのずから、この
考え方に根本的な改革が求められるのではないか。結論を申し上げまして、いわゆる
道路整備については、すでに議論は多々されていると思いますけれ
ども、質を重視する軌道に修正しなければならない、そういう時代に入っているのじゃないか。これまでの
道路整備は、距離をかせぐという表現をされておりますように、量の時代であったわけであります。これまでの論議を聞いてまいりますと、質的な転換を図る、軌道修正をするという
答弁は確かに出ておりますけれ
ども、そこで当然、では距離を犠牲にしても質的な転換を図るという軌道修正に入っていくのか、その点が非常に大きな問題になっていくと私は思います。距離を伸ばす点も犠牲にしない、また質的な転換も図るということになりますと、これはまた
道路財政を二割なり三割なり膨張させなければならない、こういうネックもございます。それがまた一般大衆の負担という形で覆いかぶさっていく、こういう不安も残ってまいります。いずれにいたしましても、そういう点、第八次の
計画の作成に当たりまして当然、最終的な決意と結論を得ていなければならないと思うのでございます。その点についての
考え方はいかがでございましょう。すでに何回も言われておりますとおり、いわゆる環境の保全、住民の生活の保護、環境のいい
道路づくりに転換をしていくということが必要になってくると思いますが、その点まず具体的に
対応策をお示しいただきたいと思います。
なおかつ高速
道路等が特に問題になりますが、その建設に当たりまして、これからは、そういうインター周辺であるとか、あるいはまた従来の生活道あるいは水路等を遮断する場合に、その機能を
回復する交換的な設計のあり方、そういったものがこれから問題になるということは、たびたび言われてまいりましたけれ
ども、すでに、これまで
計画、そしてまた用地の買収等にかかっているものについては、どうなっているのか。第八次から考えるという御
答弁が出そうな気がいたしますけれ
ども、これまでの点についてはどうなのか。かく申しますのは、
建設省のこうした基本的な
姿勢と、また現地の住民要求との間にはさまりまして、市町村あたりの住民対策室、そういったところで奮闘している第一線の皆さんにとりましては、いわゆる基本設計の
段階から、こうした環境保全開発と申しますか、そういった
姿勢を求めているわけでありますから、これは再三、
建設省に
陳情を重ね、要求をして初めて、そうした要求が少しずつ実っていくというようなことでございまして、従来のそういう
姿勢にありましては、今後の
道路整備、
道路開発には非常に大きな支障が残っていくと思うのでございます。
るる申し上げましたけれ
ども時間になりましたので、以上の点につきまして具体的に御
答弁をいただきまして、私の
質問を終わります。