○正森
委員 それでは、私の方から
関係省に調べますけれ
ども、こんなに長い
期間どの省でも出張していないことは明らかであります。しかも、私が言っているのはそれだけではないのです。十月十九日に佐々木運輸
大臣が帰ってまいりましたら、その翌日の十月二十日の夜に、
冒頭陳述によりますと、三井物産の石黒氏は敵の本陣である若狭の自宅へ乗り込んで、とうとうここで田中
総理に陳情してあるのだということを言うわけであります。つまり、もう尋常の手段ではトライスターをひっくり返すことはできない。何びとかの強力なアクションが行われておるということを知って——なぜ知ったか、それは十月十九日に佐々木運輸
大臣が帰ってきて、そして待ちかねていた
大臣が帰ってきたからその
ルートから聞いて、これは運輸
大臣に言うているだけではだめだ、三井物産は田中
総理にも言っているのだということを若狭に打ち明ける以外にはもう一回ひっくり返す道がない、こういうことで言っているのです。ぴたりと合うじゃないですか。そこで若狭としては、田中氏から電話がかかってきているけれ
ども、ああそうか、トライスターのことだけじゃないんだな、三井物産も田中
総理に同じように頼んでいるんだということになれば、これは田中
総理の真意を確かめなければならないということで、十月二十四日に若狭は田中のところへ行くのです。そうすると田中
総理は、ニクソンからトライスターのことを頼まれていると言って、
ロッキードだけは言うけれ
ども三井のみの字もダグラスのダの字も言わない。そこで若狭は、ははあ、田中
総理はやはりトライスターなんだな、こういうことで決断をして、その日に佐々木運輸
大臣のところへ行って、近々決めると言い、十月二十八日にトライスターに決まったということを佐々木運輸
大臣に言うのです。ぴたりと合っているじゃないですか。そうでしょう。