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佐々木静子君 あなたが人事局長でなかったらその第三者的な返事でもいいけれ
ども、なかったようでございますじゃないようですよ、実際は。それは
最高裁のいまの姿勢から考えてもなかったようでございますというような人ごとの話はできないと思います。これはまた後で実はこの
当該裁判官ばかりじゃない。いろいろな問題があるわけなので、逐次また当
委員会でお出ししていきたいと私は考えておりますが、しかし
最高裁の人事局があくまでそういう姿勢を固執される。結局、司法の独立とか
裁判官の独立を尊重しなければならないという美名のもとに、独立そのものではない独善をいままで許してきておる。
裁判官というものは治外法権であると、私
ども国民からのこの
鬼頭判事補だって、これは普通の常識から考えても突拍子もないことですよ。そういうことをやるような人間を育ててきておる。私はこれは
最高裁の姿勢の重大な問題だと思うわけなのです。独立という
名前で余り干渉しない方がいい、甘やかす、そして全然そういう素質でない人も中にはいるでしょうけれ
ども、多少ともそういう素質のある人はこの振幅が非常に大きくなって、全く
自分だけ治外法権、何をやってもいいというふうな
鬼頭判事補の言っていることを見て、これは私も先般大阪弁護士会の何人もの弁護士がこれは異口同音に、もう期せずして出てきた言葉が一番最初に、ああこのぐらいの変わったことをやるような
裁判官は大分いるよというのがみんなの発言だったわけです。このぐらいの変わった人間がかなりいる。たまたまこれがロッキード問題で表に出たけれ
ども、全く何をしでかすかわからないという
裁判官、それを司法の独立という
名前でいま人事局が、そしてはたの人間を切って捨て、はたの者が悪いのだ、
裁判官は正しいのだ、常に正しいのだということでやってきた、そこら辺に非常に問題があると思います。まあ人事局長はいま問題あるとはおっしゃらぬでしょう。しかしそういう態度を続けていらっしゃる限り、これは
裁判不信というものは、この
鬼頭判事補のことによる
裁判不信よりも、今度のことにおける
最高裁の処置を国民から見てのふがいなさによる
裁判不信というものの方が私は非常に大きなウエートを占めているのじゃないかと思う。その点どのように事務総長考えられますか。