○片山甚市君 言われることは非常に簡単ですが、非常に利害が入り組んでおりまして、そう簡単でない。相当大きな強制力を持たなければ、それぞれがわがままなことをすることになる。省資源とか省エネルギーとか言っても、
投資の二重的な、余分なことがそれぞれの団体で行われることになりましたら、国家的損失は大きいと思います。
私は、
日本電信電話公社はいわゆる公共の
福祉ということにある。何回も言いますよ、
日本電信電話公社が金もうけのために走り回る、こんなことはやらすべきでないと、こう思いますが、それの基幹的な
投資、いわゆる通信回線が二重に張りめぐらされた、十勝沖の地震のために、そういうものでもどれだけの効用を持ち、どういうようなことになっておるのかということをみんな改めて考えなきゃならぬ。
こういうことで、
大臣の
お答えは非常に、監理官あたりがちゃんとお考えになったことですから、余り実がある話じゃありませんが、私は、総合通信行政ほど今日求められておる大きなものはない。メールグラム問題
一つとってみても、いわゆる郵政がやるのか電電がやるのか、なわ張りというようなことで非常に小さい目で議論をしたら大変でございましょう。おわかりでしょうか、どこが通信行政をやるんだなんて争っているようなことでは、いまの世の中では知恵が集まりません。その点では、もっともっと大きく、
日本の国は
日本の人たちで考える、そして
日本の国の通信は、われわれの知恵も外国の知恵もかりた上で効率的にやらなきやならぬと思います。
私は、さっきからの
質疑を通じて明らかになったと思うのは、
公社の膨大な設備はつまり利用者の協力によって当該労働者の汗と血の結晶によって今日存在しておる。
電電公社に対しては
政府は百八十八億円の金を出しておるといばっておる、それ以外は口を出しただけだ。もうけたら全部
電話局にしとけ、いわゆるマイクロにしとけ、何々にしとけといって金を持たさずに裸にしておく。いざ金がないようになったら借りに来い、頭をどやすと、こういうような
大蔵省であるのかどこであるのか知りませんが、こんな薄情な、何かといえば
値上げ、
赤字赤字と言う。にせ
赤字という、皆さんのほうはそうでないと言ったって数字が明らかなんですから、財産をつくったために
赤字になっておる、そうですね。
電話余りつけなんだら
赤字にならないのだ、どんどんつけて皆さんにお使いを願って
赤字は認めぬ。それは
電話だけと違うんです。道楽という意味ではなくて、公共的なデータとか、テレックスとかファクシミリとかいろいろありましょう、いろいろ。そういう先行
投資の問題、先導的な
役割りをするものに対してはしておるわけです。
そういうことで、つまり紀州の和歌山とすれば、和歌山の人たちが
電話をつくり住んだことになる、一法人
公社の財産でありません。もっともっと大きく言えば利用者の財産です。国がそれを預かり引き取るというか、守っておるのである。こういう意味では利用者
委員会、私の願う管理
委員会がもっと素直に心からうなずける
経営の民主化、これに
役割りを果たしてもらいたい。料金
値上げなどについても多くの
批判などが加えられているのは、こうした利用者の
意見をよく聞いたりして
経営がガラス張りに進められておらないからであります。
総裁や
郵政大臣にしたら、ガラス張りだと思っているかもしれないが、私たちから言えば全く真っ暗な密室でやっておる、こういうことは非常に残念であります。
いつの間にか
赤字決算という数字を並べ、
加入区域の拡大などがどこでどのようになってくるのかわかりませんが、いろいろ言われておる。私は、いまの状態の中で、いろいろと夜間の
電話の割引の問題をやめてみたいと言ってみたり、黙ってやってみたりいろいろやっておるが、
国民のことじゃなくて、財布の都合になっておるのじゃないか。
こういうことでもう一度締めくくりに、
経営委員会のいわゆる内容的な強化のための増員や、常駐の問題や、メンバーの問題について、
郵政大臣、
国務大臣はもっともっと大きな立場で改善を図っていかなければ、このような大きな財産を持つ、総資本六兆に近い、そうして当該の労働者だけでも三十二万の現業である。世界に二番目と言われる三千百万を超える、間もなく四千万になろうという
電話を管理するのには、もっともっと多くの人々の知恵をかりた
経営体制をつくる必要がある。
間々、
公社の中では人事問題に明け暮れておるというように言われますが、そのことのないように身を慎んで職員のことを考えてもらいたい、こういうことを思います。
米澤総裁、
先ほど労使
関係については不正常ではない、正常である、近代化をますます進めていきたい。あなたの立場と労働組合の立場はそれぞれ違うでしょうから、若干ずつニュアンスは違うと思うけれ
ども、いままで協議をして進めてきたこの
事業が、他に類例を見ない、言葉は悪いけれ
ども、資本蓄積をしてしまった。資本蓄積をしたばっかしに、その資本蓄積の構成をするための
赤字、新しい文化と言われる通信文化を生むために、共通経費、設備について、
計画局長やそういう人たちはそれは
関係ないと言っておりますけれ
ども、私は住宅用
電話こそこれからナショナルミニマムの
中心だ、そこをしっかり押さえてもらって、守っていってもらう、そうして花が開くというのがやっぱりコミニュケーションでありますから、
事業用よりもその方が重いと思う。こういうことで本案に対する
質疑を私として終わります。
そうして
先ほど資料要求をしました、それから私が合点をしない、これは納得できないと言ったことについては、また機会を得て、許可を得れば
お話をさしてもらうことで、長い間の
質疑を終わらしてもらいます。ありがとうございました。