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1976-11-02 第78回国会 参議院 地方行政委員会 第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和五十一年十一月二日(火曜日)    午前十一時三十九分開会     —————————————    委員異動  十月二十九日     辞任         補欠選任      和田 静夫君     野口 忠夫君     —————————————   出席者は左のとおり。     委員長         上田  稔君     理 事                 安孫子藤吉君                 金井 元彦君                 小山 一平君                 神谷信之助君     委 員                 井上 吉夫君                 後藤 正夫君                 細川 護煕君                 安田 隆明君                 赤桐  操君                 秋山 長造君                 阿部 憲一君                 多田 省吾君                 市川 房枝君    国務大臣        自 治 大 臣  天野 公義君    政府委員        自治大臣官房長  近藤 隆之君        自治省財政局長  首藤  堯君        消防庁長官    林  忠雄君    事務局側        常任委員会専門        員        伊藤  保君     —————————————   本日の会議に付した案件 ○地方行政改革に関する調査  (山形酒田市の大火災に関する件)  (地方財政に関する件)     —————————————非常勤消防団員退職年金制度化に関する請  願(第一九八号) ○地方財政危機打開地方自治擁護に関する請願  (第九五六号)(第九五七号)(第九五八号)  (第九五九号)(第九六〇号)(第九六一号)  (第九六二号)(第九六三号)(第九六四号)  (第九六五号)(第九六六号)(第九六七号)  (第九六八号)(第九六九号)(第九七〇号)  (第九七一号)(第九七二号)(第九七三号)  (第九七四号)(第九七五号)(第二五七三  号)(第二五七四号)(第二五七五号)(第二  五七六号)(第二五七七号)(第二五七八号)  (第二五七九号)(第二五八〇号)(第二五八  一号)(第二五八二号)(第二五八三号)(第  二五八四号)(第二五八五号)(第二五八六  号)(第二五八七号)(第二五八八号)(第二  五八九号)(第二五九〇号)(第二五九一号)  (第二五九二号) ○地方財政抜本的改善に関する請願(第二〇一  六号) ○地方公共団体における冷害対策を強化するため  特別交付税増額及び起債わく拡大に関する  請願(第二〇二三号)(第二四四九号)(第三  〇二九号)(第四〇〇四号) ○地方財政危機打開に関する請願(第二五六五  号)(第二五六六号)(第三七〇一号) ○地方団体金融公庫仮称)の創設に関する請願  (第二六一五号)(第二七二一号) ○自治体病院財政健全化に関する請願(第二七  一三号) ○行政書士法の一部改正に関する請願(第三〇四  六号)(第三〇四七号)(第三一四三号)(第  三二七一号)(第三四五二号)(第三四六六  号)(第三六一三号)(第三六一四号)(第三  九七〇号)(第四一六八号) ○地方財政緊急対策に関する請願(第三一二七  号)(第三一二八号)(第三一二九号)(第三  二四七号)(第三二四八号)(第三二五二号) ○地方財政確立に関する請願(第三六二六号) ○地方税減税に関する請願(第四〇五五号)  (第四〇五六号)(第四〇五七号)(第四〇五  八号)(第四〇五九号)(第四〇六〇号)(第  四〇六一号)(第四〇六二号)(第四〇六三  号)(第四〇六四号)(第四〇六五号)(第四  〇六六号)(第四〇六七号)(第四〇六八号)  (第四〇六九号)(第四〇七〇号)(第四〇七  一号)(第四〇七二号)(第四〇七三号)(第  四〇七四号) ○継続調査要求に関する件 ○連合審査会に関する件 ○委員派遣承認要求に関する件     —————————————
  2. 上田稔

    委員長上田稔君) ただいまから地方行政委員会開会いたします。  まず、委員異動について御報告いたします。  去る十月二十九日、和田静夫君が委員を辞任され、その補欠として野口忠夫君が選任されました。     —————————————
  3. 上田稔

    委員長上田稔君) 地方行政改革に関する調査議題といたします。  まず、山形酒田市の大火災について報告を聴取いたします。林消防庁長官
  4. 林忠雄

    政府委員林忠雄君) 昨日、私、政府調査団の団長という形で現地に参りまして調査をし、現地の御要望を伺ってまいりました。概要を御報告申し上げます。  まず、火災の概況でございますが、お手元に資料がお届けしてあると存じます。十月二十九日の十七時五十三分出火いたしまして、中心街約三十一万平米を焼き、翌日の午前五時に鎮火したと。近ごろこの規模の大火は非常に少なかったわけでございますが、昭和四十四年の加賀市の大火以来でございます。焼失面積、ここに書いてございますように三十一万九千平米ということで、十万坪弱でございますけれども、これは焼失面積の広さから言えば戦後四番目の大火でございます。鳥取の大火、飯田市の大火、もう一つ、それに次ぐ四番目の大火ということになっております。  そこで、この出動状況、それから本部設置状況等はここに書いてございますので、一応後でお目通しいただきたいわけでございます。  それから大火概要として、その次のページ以降に書いてございます。これらにつきましては後ほどお目通しをいただきたいと存じます。  そこで、政府といたしましてというよりも消防庁といたしましては、大火の通報がございましたのが当日の午後八時過ぎでございますので、出火いたしましてから二時間余を経たときでございましたが、直ちに政府に、消防庁の中に対策本部を置きまして、職員をその夜一名、翌日早朝の一番最初の飛行機で一名派遣しておりましたわけでございますけれども、国土庁の方で取りまとめまして政府調査団を出すことといたしまして、昨日、団員私以下十五名でございます。消防庁から四名、自治省から一名、国土庁から二名、厚生、通産一名ずつ、それから建設三名、防衛庁一名——失礼いたしました。通産現地参加があと二名ございますので三名ということで、全員十五名の団で参りました。四名は現地参加でございますので、十一名が東京から昨日行ってまいりました。これは実は自衛隊の輸送機を御都合願いまして能率よく済ませるつもりでございましたが、余談になりますけれども、きのう大変風が強くて、山形空港に着陸できなくて宮城県の松島基地に着陸いたしまして、それからヘリコプター酒田に参る試みをいたしましたけれども、奥羽山脈がやはり濃霧で囲まれまして視界がきかず、ヘリコプターで一時間半ほどさまよいましたあげく仙台へ引き返して車で行くという不手際をとりましたので、現地に到着いたしましたのが午後四時前でございました。そして空中から現地の模様を視察し、それからさらに地上におりて災害地を一通り、火元から延焼がとまったところまで全部徒歩で調査をいたしまして、その後、市役所で現地の方々のいろいろの御要望その他を伺ってまいりました。  火災が起きましたのが金曜日の夜から土曜日の朝でございましたが、現地調査団が行きましたのが二日置いた月曜日ということになっております。テレビその他でこの調査団の行き方が遅いではないかという一部の批判もございましたようでございますけれども、実は、詳細な原因調査とか火災技術的調査その他につきましてはそういう技術屋が専門的に日時をかけてやらなければいけないので、これは改めて消防庁の方から出したいと思っております。昨日参りました政府調査団というのは、それぞれの所管事項につきまして現地を見た上で現地の御要望を伺い、それをできる限り実現するために努力する、そういうことが主体の任務と心得て参ったわけでございます。その意味では、月曜日、二日置いて行きましたということがタイミング的には私はよかったのではないか。というのは、現地でこれからの新しい復旧にかかられますについて、してほしいということをもうすでに手際よくまとめておられましたので、災害の発生したその日とか翌日行ったのではそういう暇もなく、むしろかえって現地に御迷惑であろうということで、一日置いた翌日行ったことが結果においてはよかったと考えております。  現地の御要望というのは、激甚災の適用を初めといたしまして、特に中小企業あるいは企業に従事しておられる従業員の方の失業保険、そういった手当て、そういった金融面、あるいは地方財政酒田市及び山形県の財政につきましての特別交付税あるいは普通交付税の繰り上げ交付起債手当て、そういったものを含めまして大体十幾つの項目にわたっておりまして、これはそれぞれの所管省がございますので、そこへ持ち帰って十分に検討して、過去の例等も徴してこの際できる限りの最善の措置を講ずるというお約束をしてまいりました。それぞれの所管の省で検討するわけでございますが、自治省としての御要望としては、特別交付税算定に十分考えていく、これは十分考えますということで、御心配ないようにというお答えをしてまいりました。普通交付税の繰り上げ交付をしてほしいと御要望がありましたが、これはもうすでに本日繰り上げ交付する手続が済んでおりまして、起債の方も十分に見るということで、この委員会所管に関する限りは御心配ないような手配を、大臣以下と御相談いたしましてとるような手配がしてございますわけでございます。  参りましてヘリコプターでおりた途端に、それまで行方不明となっておられました市の消防長の方の殉職を伺いまして、一瞬粛然といたしましたわけでございますけれども、この市の消防長の方はもうすでに消防長を五年やられておりまして、やがて定年を迎えるというお方でございましたが、恐らく、映画館の出火で全員が避難したかどうかというのを確認に、ある程度燃えている映画館の中へ入られた、そこで恐らく煙その他に巻かれて意識を失われ、結局は焼け落ちた屋根、まあ映写機の下敷きになっておったということでございますので、恐らくそういう経過をたどって非常に早い時期に殉職をされたと存じます。まあ殉職者が一名——殉職者と申しますか、人命の損害が一名だけであったということは、ある意味では不幸中の幸いかと存じておる次第でございますが、負傷者の方は九十九名でございまして、入院が数名でございますが、負傷者の方の特色としては、目を痛められて眼科にかかられたという方が半数以上だそうでございます。恐らく煙あるいは新建材、そういったものの影響かと思いますので、今後の課題としてこれは十分消防庁で研究してまいりたいと思います。  現地の御要望を承りましたこの後始末といいますか、それぞれの始末は各省で行うわけでございますが、本日午後、国土庁におきまして、行った者全員及び各省責任者が集まりまして引き続いて相談を続ける予定でございますので、そこでしかるべきそれぞれの立場における措置をとり、復興上、あるいは現在被害に遭われました方の当面の救済措置その他については遺憾ないように期する手はずにしております。  以上、はなはだ簡単でございますけれども、昨日行ってまいりました御報告を申し上げる次第でございます。     —————————————
  5. 上田稔

    委員長上田稔君) 次に、前回の委員会における和田委員の質疑に関し、天野公義国務大臣から発言を求められておりますので、これらを許します。天野国務大臣
  6. 天野公義

    国務大臣天野公義君) 五十一年十月二十八日参議院地方行政委員会における和田静夫議員要求に係る三木総理答弁の再確認文書提出要求に関連してお答え申し上げます。  明年度地方財政措置に関し、総理は、本年五月十三日の本委員会及び十月四日の本院予算委員会において、それぞれ和田静夫議員及び森中守義議員に対し答弁いたしておりますが、この点についての総理の考え方は現在も同様であります。  以上につきましては、内閣官房長官確認も得ているところでございます。
  7. 上田稔

    委員長上田稔君) ちょっと速記とめて。   〔速記中止
  8. 上田稔

    委員長上田稔君) 速記つけてください。     —————————————
  9. 上田稔

    委員長上田稔君) これより請願審査を行います。  第一九八号、非常勤消防団員退職年金制度化に関する請願外八十八件を議題といたします。  理事会において協議いたしました結果について、専門員から簡単に報告させます。伊藤専門員
  10. 伊藤保

    専門員伊藤保君) 報告いたします。  本委員会に付託されました請願は総件数八十九件でございます。内容別に整理いたしてリコピーいたしましたものをお手元に差し上げてございますので、その順序に従いまして、理事会協議の結果を御報告いたします。  九五六号外三十九件、地方財政危機打開地方自治擁護に関する請願は、留保とすべきもの。  次の二〇一六号、地方財政抜本的改善に関する請願は、請願事項が五つございますけれども、そのうちの一、二、五を除きまして願意おおむね妥当と認めて、採択すべきもの。  次の第二〇二三号外三件、地方公共団体における冷害対策を強化するため特別交付税増額及び起債わく拡大に関する請願は、留保すべきもの。  その次の二五六五号外二件、地方財政危機打開に関する請願は、留保とすべきもの。  その次の三一二七号外五件、地方財政緊急対策に関する請願は、留保とすべきもの。  次の三六二六号、地方財政確立に関する請願は、留保とすべきもの。  次の二六一五号外一件、地方団体金融公庫仮称)の創設に関する請願は、採択すべきもの。  次の二七一三号、自治体病院財政健全化に関する請願請願事項は六点ございますけれども、そのうちの二と六を除きまして願意おおむね妥当と認めて、採択すべきもの。  次の四〇五五号外十九件、地方税減税に関する請願は、留保とすべきもの。  次の三〇四六号外九件、行政書士法の一部改正に関する請願は、留保とすべきもの。  一番最後の一九八号、非常勤消防団員退職年金制度化に関する請願は、留保とすべきもの。  以上のような結論に達しました。報告を終わります。
  11. 上田稔

    委員長上田稔君) ちょっと速記とめてください。   〔速記中止
  12. 上田稔

    委員長上田稔君) じゃ速記つけて。  それでは、理事会で協議いたしましたとおり、第二六一五号及び第二七二一号、地方団体金融公庫仮称)の創設に関する請願は、議院会議に付するを要するものにして内閣に送付するを要するものとし、第二〇一六号、地方財政抜本的改善に関する請願は、願意のうち、一、地方交付税法算定方法改善、二、法人事業税外形標準課税導入等、五、直轄事業負担金の廃止については、なお慎重に検討する必要があるので、これらの項目を除き、願意おおむね妥当と認められるので、その旨の意見書案を付し、また第二七一三号、自治体病院財政健全化に関する請願は、願意のうち、二、県立病院繰出金財源措置普通交付税に算入すること、六、市町村立診療所に対しても特例債等措置を講ずることについては、なお慎重に検討する必要があるので、これらの項目を除き、願意おおむね妥当と認められるので、その旨の意見書案を付することとし、それぞれ議院会議に付するを要するものにして内閣に送付するを要するものとし、第一九八号、非常勤消防団員退職年金制度化に関する請願外八十四件は保留と決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、審査報告書及び意見書案作成は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  15. 上田稔

    委員長上田稔君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。  地方行政改革に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  18. 上田稔

    委員長上田稔君) 次に、閉会中の連合審査会に関する件についてお諮りいたします。  ただいま御決定を願いました継続調査要求について議長承認がありました場合、地方行政改革に関する調査の一環として、山形酒田市の大火災に関する件について、災害対策特別委員会に対し、連合審査会開会を申し入れることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、連合審査会開会日時につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。     —————————————
  21. 上田稔

    委員長上田稔君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。  閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 上田稔

    委員長上田稔君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十一時五十九分散会      ——————————