○黒柳明君 結構です。時によると、公団の方はここで議論して、それでもなおかつしらを切るという場面が過去にありました。さすがにいまの総裁の指揮監督よろしきを得て、事実
関係を素直におっしゃっていただいた。建設大臣、ここで初めてお聞きになったんですけれ
ども、もう一回私、建設大臣に確認していただいて、これに対する御見解をいただきたい。
まず第一は、理事の方がいまおっしゃったことですよ。もうお聞きになっているので恐縮です、確認する必要ないと思いますけれ
ども、要するにこの取得した二百八十五ヘクタール、なかんずく定款
違反を犯して生協から取得した二百七十一。取得したことは結構ですよ。ところが、これは市街化区域の見通しがない、いまおっしゃったとおりですね。
さらに市会では、私これを論議しようとは思わないんですけれ
ども、地質も問題がある、上下水道も問題がある。さらに、市長の
答弁ですと、一、二年は全く宅地化する
考えはない、一、二年と言っていますな。三年後はどうかわからない。はっきりしているでしょう。全く市の予定がないところ、いかに住宅公団が建設行政が必要であるとはいえ、市の見解も聞かないで、確固たる裏づけもないで買っちゃった。肝心の市長が、地質も問題なんだよ、上下水道だって問題なんだよ、まだ問題は幾らもあるんですよと御
答弁されているんです。一、二年は全く
考えられない。それを四十八年から取得しちゃっている。もう大多数は取得ですな。こんなことは、あの時点の政策がどうあれ、住宅
確保に対しての熱意がどうあれ、全くおかしいんじゃないですかね、大臣。まずこれが第一点。
第二点。要するに農転の問題があるんです。農地転用できない、これは課税やなんかありますから、一括してそういうことに私発言します。所管は厚生ですから、また大臣に聞きますのでね、ちょっとお暇のようですけれ
ども、またすぐ大臣に。
厚生大臣にも聞かないと、それも、私が
指摘したから
違反だということがわかったんです。しかも、道の方だっていま登記では原野になっている。それが事実、道で確認したら農耕地になっているわけです。いかに積雪のため現地確認が困難なんて言ったったって、北海道だって雪の降っているときばっかりじゃないじゃないですか。四十八年から、四十八、四十九、五十、五十一、冬は四回ありました、間違いなく。春だって四回ありましたよ、夏も秋も四回ありました。登記簿を見れば原野、これは公団は北海道に初めて進出するんだから、時間がなかったらわかんない、そんなことは言わせません。道で、市で確認して、原野が農耕地になっているんです。これはおかしい、こういうことなんです。それを、まあ前向きで結構です、素直で結構ですけれ
ども、現状確認が積雪のため困難でしたということは全くおかしい。そうでしょう。それで私が三月に
指摘して、あわてていまは農転
違反じゃなくなっています、たしかそうです、私が
指摘したから。これは聞いてください。間違いないんですよ。そこまで詰めると、これは別ですからね、単純明快にやると。そんな改まって行かなきゃいいんですから。まして大臣が中馬大臣ですから、これはもう相当意欲的にやっていることは私認識していますから。これは大臣、よろしゅうございますか、現状確認困難なんてとんでもない。一応いまのことは聞きました。だけれ
ども、これはもうとんでもない話です。
第三点。千四百二十八万——引き取ったわけだ。しかし、三月時点では七千三百万なんです、この税金の払いが。五十五ヘクタール、それから相当交渉したんです、札幌税務当局。いや、住宅公団だから税金なんか払う必要ないんじゃないか。いや、勤住協だと。いや勤住協だって住宅公団と同じ性格じゃないか。それに対して突っぱねられたんです。そんなばかなことはない。その書類もここに来ています、往復書簡がね。こんな住宅公団がミスしている。それで、これだけ財政が逼迫している中、どんどんどんどん家賃が——最後にこれやりたいんですけれ
ども、スライドしている中で一千四百二十八万の追徴金、さらに、いまおっしゃらなかったけれ
ども加算税が百三十五万。これはたとえ一千万にしても、たとえ百三十五万にしても、当然住宅公団がこんな税金を払うなんというのはもう前代未聞じゃないですか。また、あり得べからぬことじやないですか。だけれ
ども、私が
指摘しなかったら七千三百万取られちゃうんです、農転
違反だというその時点において。それが早急に買い戻したんです、五十五から四十幾ら買い戻したんです。それで残った十一・八ヘクタールに対しての税金がかかってきた。
税金なんか払う必要ないなんてクレームつけた。住宅公団でそんなことないと言って、結局払いました。百三十五万の追徴も払いました。千五百万です。もう
国民が住宅に困って、そしてスライドしているなんということを聞いて、電車の広告の中づりもCMもなんというときにね、こんなばかな、これこそこれも家賃に吹っかかってくるんじゃないですか、建設大臣、これも家賃に——払わなかったら処理する場所ないんじゃないですか。全部
国民はこれを負担する。税金の問題、いまおっしゃらなかった。百三十五万という追徴も払っております。さらに、一〇〇%、これは払っちゃったんです。いいですよ、地元の人は、地主の方は、喜ぶんです。売るんだ、金欲しいですからね。だけど、四十八年から四年間手がつけられています。市の市街化の予定もない。かえって、市長はことしの市会の
答弁でいま言ったように、問題があるんだけどどうしようもないと言っているところに全部金額かぶちゃった。それを
指摘したから三〇%農協に移管したんです。いま二〇%返還したと。それがいまの話なんですよ。
そんなことをやりとりしたら時間がないんであれだから、いま端的に問題点
指摘している。この
事情があるんです、大臣。いいですか、こんなことを住宅公団がやっていた。これが住宅問題でいろいろ困って、問題があって、入っている人だつて公団住宅にクレームをつけている。それを知ったらこれは何だ、こんなばかなと、しかもこれに対しての金利九十億ですから、ざっと八分にはじいて百二十五億、まあこれは正確にはどうなるか。大体そのぐらいになっているんでしょう。百億にはなっているんでしょう、百億。
いま四点のことをお話していただいた中でも全部問題だらけなんです。それも農転
違反も追徴のことも、さらに一〇〇%払ったそのうちの農協に対する移管金のことも全部問題
指摘して初めて
処置した。三月時点でやるという構えありましたからね、問題は、事実
関係は。これはちょっとずれただけで、それでいまずっと改まっているんですよ。こういう問題、どうですか大臣、まずこの認識をまあどれだけしていただいたかわかりません。こう点を
指摘したらまだありますよ、細かい点。やりません私は。どうです大臣。