○塚田大願君 まあそういう積極的な
立場だということがわかれば、それはそれとして結構だと思うのですが、いずれにしましてもこの問題は今日の大きな
政治課題でありますから、副
総理が
総裁選挙に立候補されるかしないかは別といたしましても、これはやっぱり少なくとも今日大臣でありますし、また、一派の領袖でもある
福田さんでありますから、そういう点では積極的にひとつやっていただきたいと、このことを要望しまして次の
質問に私入ります。
まず第一にお聞きしたいのは、今度のロッキード問題が起きまして、そうして最近
政府としてもこういう忌まわしい疑獄を再発しないための防止策というものについていろいろ考えておられると思います。昨日もこのロッキード関係の
閣僚連絡協議会でいろいろ案が出たそうでありますが、これは非常に大事なことでありまして、私
どももすでに具体的な防止策というものも
発表しておりますし、この間この席で井出
官房長官にもこの点をただしました。しかし、再発防止という問題はいわば小手先でやってもこれはだめなんであって、やはりこの疑獄の発生源についてメスを入れるということがます第一条件だろうと思うんです。
そこで私
どもは、その
一つとして
企業と政界、官界の癒着、これをまず断ち切ることから始めるべきではないか、こういうふうに考えているわけですが、その癒着の
一つのあらわれ方として、従来天下りということがずいぶん論議されましたが、同時に天上がりという問題があると思うんです。大
企業の社員が各省庁に出向して普通の公務員と同じような仕事をしておる。これがあの狂乱
物価のときに大変やかましく論議されました。四十八年の六月には衆議院の
決算委員会で問題になり、また四十八年の七月には同
委員会の議決がされる。さらにそれに次いで四十八年の七月でありますけれ
ども、衆議院の本
会議で議決がなされる。その衆議院本
会議の議決を受けて、四十九年三月十五日にこの問題について閣議で決定されました。閣議決定がされたことは大臣も御承知だと思うのでありますが、その閣議決定の閣議の中で、四十九年三月十五日の閣議で決定されました
内容というのは二点あると思うんです。
それは
一つは、特定
企業との癒着をやめる、それから二番目は、身分上で非常にいままであいまいな身分であったんだけれ
ども、これを国家公務員法に基づいて非常勤の国家公務員として任用する、こういう二点が主として決定されたと思うんです。その場合に、
経済企画庁が一番当時の
企業からの出向社員が多いということで問題になりまして論議されたんですが、この閣議決定を受けまして
経済企画庁としてはどういう措置をその後講じられたのか、それをお伺いしたいと思うんです。