○野間
委員 時間がございませんのではしょって、済みませんが
質問を続けたいと思いますが、
東京とか大阪に比べまして和歌山のマグロは高いかどうかということについては、これは実際に和歌山の方が高いのですよ。それは農林省も確認しておるわけですけれ
ども、生産地の市場においてその価格はどうかといいますと、これは決して高くないわけです。つまり、和歌山に勝浦というマグロの市場がありますけれ
ども、生産者に対しては、それじゃ高い価格でこれが買われておるかといいますと、そうじゃない。ところが、大阪やあるいは
東京に比べて、
消費地に比べてみても、和歌山のマグロの価格は非常に高くなっておる。これまた非常に不思議な現象なんですよ。そこで、和歌山の中央卸売市場がありますけれ
ども、ここに一つの大きな問題があるのではなかろうか、こう思うのです。時間がありませんから一々
数字は申し上げませんけれ
ども、たとえば一つだけ挙げますと、勝浦の市場、ここではキログラム当たりマグロで五百三十四円、全国平均が五百五円、そんなに変わりないわけですね。いずれも生鮮なんです。ところが、和歌山の中央卸売市場、ここの価格は、
昭和四十九年、キログラム当たり千六円なんですよね。ところが
東京では七百九十四円、同じ生鮮のマグロなんです。こんなに違いがあるのですよ。これについて、
経企庁が
調査を委託されたこれを見ましても、なぜこうなるのかが全然解明がされていない。
それで、いろいろ聞いてみますと、この流通問題について、その一つは、大阪へ持っていって、そこから逆に転送してくるというようなこととか——これは農林省も聞いておいてくださいよ、時間の関係で一括して
答弁を求めたいと思いますので。それから、何か競りの場合に、故意に値をつり上げる操作をしたり、たとえば高くなるまで、自分の思うような価格が出るまで競りにかける、こういうようなことがあったり、あるいは理由もなく売りどめをするというようなこともありまして、結局高いものを買わされるということで、仲買人とかあるいは小売から苦情が出ておるのを私
どもは聞いておるわけです。
したがって、喜多村
局長も言われましたが、そのほかに流通機構、特に中央卸売市場、この中で大阪の市場との関係、あるいはいま申し上げた競りの関係、これは仲卸会社にやはり一つの大きな問題があるのではないか。そうでなければ、たとえば
東京と比べてもこれだけの大きな価格の差が出るはずがない。しかも
先ほど申し上げたように、じゃわれわれは毎日朝から晩まで一番うまいトロばかり食べておるかというととんでもない話です。いま申し上げたように、県民所得からあるいは
個人消費から
考えてもそんなことは
考えようがないし、現に私自身がそこで暮らしておりますから、そういうばかなことはあり得るはずがないわけですね。ですから、そういう点についてぜひひとつメスを入れていただきたい、
調査をお願いしたい。
これは大衆魚のアジについても同じなんです。京都、大阪に比べまして、近県に比べて和歌山は高い。したがって、マグロのような高級魚だけではなくて、大衆魚についても同じことが言える。きょうはミカンの問題もやりたかったわけですけれ
ども、中央卸売市場、特に大阪との関係、いま申し上げた転送をも含めてぜひ
調査をしてこの実態を解明をして、そして日本で一番高いものを買わなくても済むように、和歌山の
物価を安定するのが
政府の責務ではなかろうか、こう思うのです。この点、最後に農林省と
政務次官に、その後
局長に
答弁を求めて、きょうの
質問を終わりたいと思います。