○和田(耕)
委員 たとえば番号係とかあるいは故障係とかそれから
電報を打つときなんかもそうなんです。そういうふうなところはこれはぜひとももっと神経をお
使いになっていただいて、つまりそれしかわからないわけですよ、
国民にとっては
電電公社というものはどういうものかということは。その故障係とかあるいは番号係とかいうことしかわからない。
国鉄なんかであれば車両のわきに汚いものを書いたりなんかしておるから、あいつけしからぬなんてことになったりします。ストライキもときどきおやりになるというようなこともありますけれ
ども、
電電公社の場合は、ストライキをやってもそう大したあれはないですね、直通ダイヤルだから。直接
国民の触れるのはつまりいまの番号係とか故障係とかで、しかもこういうところに血の通った気持ちがあらわれていない。これはぜひとも
総裁、ひとつ即刻これについて対策を練っていただきたいと思います。
これは
一つの例を申し上げたのですけれ
ども、このような完全な独占体でございますし、私は独占体が日本ではいいと思っておるのですけれ
ども、これを分割するとかあるいは競争企業をつくるとかいうようなことは、そう言う人もおりますけれ
ども、こういうものはやはり一貫してやった方がいいと思うのです。それだけに、いま申し上げたような
一つの例を含めて
国民への
サービスという問題はぜひとも考えていかなければならない。と同時に、
公社としては気がつかない点があるでしょう。あるわけだから、この
公共企業体の内部の
経営問題を、内部の機関ではあるけれ
ども外部の人がよく注意して検討するような、何か審議会のようなものがぜひとも必要だと私は思うのです。これは
国鉄なんかでも必要ですけれ
ども、ああいうところにいろいろな場合に、
国民が目でわかるところはまだまだ官制の審議会でもいいと思うのですけれ
ども、
電電公社のようなところはぜひともそういうふうな
一つの内部
努力というものがないと、
国民のわからない問題ですから、ぜひともそういうものを設けていただきたい。これはどういう人が適当か。私はいままでの役人あるいは役人のOBの審議会のようなものは適当でないと思いますね。適当な方法で選んだ第三者という人を、しかもしかるべきそういうよくわかるような人をそういうふうな
委員の方に任命をして、そして、外部の人が内部から独占企業体の
経営の適否を検討するということが必要だと思いますね。私は率直に申し上げて
電電公社が五十年度に三千億もの欠損を出すなんて夢にも思わなかった。四十九年に千九百億も出すと思わなかった。
公社のうちでは一番りっぱで一番金もためて、そしていろいろな
経営もりっぱにやっておると思っておったところが、五十年度は三千億、五十一年度はもっと多くなるというわけでしょう。そういうふうなことも非常に
国民はわかりにくい点なんです。そういうことについても、人件費の増加というものが非常に大きな
理由だ、こうも言われている。その人件費の増加ということについての増加する
理由も、先ほどちょっと、減るはずのところが多いのにという問題も
国民は大変大きなあれを持っている。またいま関連企業の問題で、関連企業の倒産するところが非常に多くなるというようなこともあって、これは
電電公社のようなところは特に関連企業との
関係は
国民によく
理解してもらわなければならない問題の
一つだと思います。そういうことを含めてぜひともひとつ
努力をしていただきたいと思います。
特に、私
物価の
委員としまして、これは
物価指数に寄与するのは〇・四だという
お話が先ほどあったのですけれ
ども、そういう数字というものは他への波及等の問題を考えればもっともっと真剣に考えなければならないし、これは
国民が大きな犠牲を受けることですから、そういうことを含みながら独占企業体としての当然果たすべき任務をどうしたら果たせるかということをぜひともお考えいただきたい。そのことを述べまして、私の
質問を終わります。ありがとうございました。