○林(百)
委員 いろいろ弁解されても、
警察が信頼
関係に基づく記者クラブが会いたいと言ったら会わせてやったらいいじゃないですか。それを
警察が、自分に対して批判的なことを言う人だからこの人は会わせない――記者クラブの方は会うと言っているんです。少なくともそこの権限は記者クラブの諸君に任せているわけでしょう。その記者クラブが会うというのに、わざわざ平木広報官が来てその人たちを押し出すということはどういうことなんですか。あなた、
警察の態度が一方的だとお考えにならないですか。あなたの感覚、よほどどうかしていると思うのですよ。記者クラブから抗議を受けているのですよ、あなた。あなたは、
ケース・バイ・
ケースで各本部長の方針があるからそういう場合に一々本庁からあれこれ指図をしないと言っていますけれども、それは本部長の個人的な見解を尊重することもあるでしょう。しかし、事国
会議員の
委員会における質疑に関しての
調査に基づいて行った場合だとか、あるいは事
警察行政に対する批判的な問題があって国
会議員が行った場合とか、そういう場合にはさっき
大臣も言うように、基本的にはそれに協力すべきである、こういうことを
警察庁の長官は
都道府県本部長に、指揮監督する権限があるのですから、助言はできるわけですよ。きょうだって
警察庁の長官を出席求めているのですよ。何だかんだ言って出てこないのです。
国会に一番非協力な行政機関は
警察ですよ。あなた方、予算だって出したことはないじゃないですか、警備の予算なんか
一つだって。余りに思い上がっておりますよ。そういうファッショ的な独善的な
警察がかつて戦前に特高
警察として存在して、そういうあり方があってはならないということで
警察法の二条もできたわけでしょう。私が言うまでもなく、これで、
警察は本来「その責務の遂行に当っては、不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならない。」と言っているんですよ。ところが大波多徳島県警本部長の態度なんというものは全く独善的ですよ。いやしくも
警察のやることに対して指一本触れるような者に対しては絶対容赦しない、そんな者に会う必要もないという、これは戦前の特高
警察の
考え方ですよ。私は官房長にはいろいろ接触していますよ。共産党だって接触すべきときには接触しています。それから右翼の蠢動に対しても公安二課長なんかにはしょっちゅう、こういう情報があるし、うちの幹部の演説もあるからこういう点には十分注意をするようにということでわれわれの方は協力していますよ。あなたの方はきょうだって
質問すると言えば
政府委員が私の部屋にどんどん入ってきています。一度だって私は断ったことがないですよ。それが、
警察側の態度は
一体何ですか。全然非協力じゃないですか。私が、これからあなた方にこの
委員会で
質問をする、
政府委員が私の部屋に来たときに、
警察は共産党を敵視しているからあなたに会いませんと言って絶対会わなくて、それでいいと思いますか。林さんもかたくなじゃないか、あした
質問することぐらいは知らしてくれたっていいとあなたは思うでしょう。それは常識ですよ。
警察がそういう立場に立ったらわれわれそう思うのもあたりまえじゃないですか。国
会議員が行って
実情を聞かしてくれ、
委員会でどうしてもこの問題を取り上げなければならないからというとき、何で会わないのですか。それは好ましくない
事態だ、こう思いませんか。少なくとも今後、こういうような納得のできないような
事態は起こさないようにという十分な配慮はできませんか。
大臣とうですか。――ちょっと待ってください。これは国
会議員の職責に関する重要な問題だ。国
会議員が
地方紙にそういう記事を書かれておるのですよ。
大臣見てください。あなたは偏見に基づかないで国家公安
委員長として、少なくとも公正な立場でできるだけ協力するのが原則だと言われたでしょう、その原則はあなた貫くわけでしょう。