○小沢(貞)委員 ちょっと資料を
委員長と
大臣に……。
昨年衆議院だけ
定数是正をやった場合に、衆議院の方の附帯決議においても、参議院の
地方区の定数の是正を行え、こういうようになっているわけです。その後参議院で審議した中で一これは共産党と公明党さんには悪いけれ
ども、共産党と公明党さんはあのときの審議の中で反対ばかりしておったから相談にはあずからなかったわけなんですが、これはいま参議院で公明、共産も賛成だ、こういうことで、ここにあるような申し合わせが、参議院議長も間に入ってできているわけなんだ。
参議院
地方区の定数については、人口の動態の著しい変化にもとずきこれを是正する要あることを認め、次期参議院通常
選挙を目途として実施するよう取り計らう。この場合
公職選挙法改正の過去の事例を参照するものとする。なお、
全国区
制度の改正については別途検討をすすめる。
だから、これは明らかに、参議院
全国区の
制度とは別途にやる。去年の
定数是正の際に、ここにいらっしゃる
委員長もたしか記憶があると思いますが、衆議院のときの附帯決議のときにも、これを一緒にくっつけるか別にやるかということでさんざんにもんで、別々に、
地方区だけは増をやる、
全国区もまた別途に検討する、こういう附帯決議になっているわけです。
それでこの署名者は、参議院自由民主党議員会長の安井謙、参議院の日本
社会党議員会長阿具根登、参議院民社党議員会長向井長年、参議院議長河野謙三、これだけの署名でできて、去年の附帯決議から考えれば、私はもうこの国会とは言わぬ、次の特別国会においては、政府の提案によって参議院の
地方区の是正をすべきもの、これはもう疑う余地のないほどのものだ、こういうように考えるわけです。重ねてそのことを要請をしたいと思います。それが
一つであります。
そこで、私はこの
委員会で、
大臣は初めてだと思いますが、定数を是正する場合に、増減をやるか、衆議院のように増だけをやるかということは、大変
選挙が近づいてきたから、これは非常に重大な影響があると思います。参議院、増減にするか増だけにするか。私は、衆議院は二十名増をやったから、参議院が半分の十名ぐらい、十名だけ単純に増をするのが一番やりいいことだ、こういうように考えるわけです。たとえば神奈川とか
東京とか大阪とか、そういうようなところを、単純に、極端に違うところを十人ぐらい増をすれば、ちょうど衆議院との均衡上もよろしい、こういうように考えるわけです。その方がいいではないか、
大臣、どうでしょう。それが第二点であります。
第三点としては、これはどうしても減をやろう、こういう場合に、もう次の特別国会で減をやるということになれば、余すところ半年ばかりしかないところの減員区になるところは大変な影響を与えると思います。そこで、これも
大臣の前の
大臣のときに、私が衆議院法制局と十分
連絡をしてここで質問をしてありますので、それもひとつ参考にしていただきたいと思いますが、幾つも案があるわけです、減をする場合に。最も現実的な減の仕方は、五十二年の
選挙において、たとえば定数四のところを二に減らすような場合には、来年の
選挙においては二人をまず出して、そのうち一人だけは任期を三年にする、そうして五十五年の
選挙のときには一人だけ
選挙をやる、こういうようにやれば、来年は普通どおりにいまの予定者が候補に立って、そうして得票の低い者が三年議員、多い者は六年議員、その次の五十五年のときには一人だけ
選挙をやる、こうやれば、来年の
選挙が近くなっても実現できるのではないか、こういうように考えるわけです。だから、減をやるんだったら、これを使えば非常に現実的になる。これもたしか合憲であるということを、衆議院法制局だか内閣法制局がここで答弁を私にしておりますから、それもできるのじゃないか、こう思いますから、以上三つについて、これはひとつ
大臣から明確な御答弁をいただきたい、こう思います。