○渡部(一)小
委員 まず、LNG問題から始めたいと思うのであります。
去る八月二十五日、LNG問題に対し、駐米
日本大使館が
調査を開始したとの
政府筋のコメントが報道されておりますが、外務当局からこの点につき御
説明をいただきたいと思うのであります。
すなわち、インドネシア、
日本、韓国、
アメリカ、四つの国にまたがりまして、いわゆるLNG問題、すなわち液化
石油ガスの開発及びその運搬につきましていろいろな問題が起こっている旨、すでに新聞、雑誌、パンフレット等で報道が行われているわけであります。
ロッキード事件の開始されました当時、
政府側の
調査は、これら報道を非常に弱くトレースするだけでありましたが、突如として、
アメリカ上院外交
委員会における審査におきまして、それらの問題が提起され、大問題になったことは明らかであります。そして、それが
わが国の政界に対する大きな波紋を投げかけたことも事実であり、こうした問題は看過することができないのであります。
しかも、LNG問題に関しては、
ロッキード事件で予想される以上の規模と深刻な問題点を多数含むものであり、
わが国の経済協力の内容の本質をきわめて憂慮させるテーマを多数含んでいるのであり、その
調査につきましては、一片の
報告では片づかない問題を含んでいるものであります。すなわち、経済協力の方向が現在のようなやり方で行われるならば、同種容疑は頻発するおそれがあるし、チェック機能をわが方は持ち合わせていないし、
報告は出てこないし、突然
外国政府の提起により、
わが国はその問題を受けるしかないというような深刻な課題を含んでおるものであり、当外務
委員会における審議の最中しばしば提起されたように、
わが国の自主的外交の
観点から言っても問題が多いのではないかと思われるわけで、したがって、この問題に対する強力かつ徹底的な
調査と
報告が
要求されるのであります。
外務当局は、恐らくそれほどの
観点は持ち合わせておられると私は信ずるものでありますが、どの程度
調査され、どの程度の内容の
報告をどちらの方面に対して求めておられるか、
関係当局とどのくらいの打ち合わせをされておるか、それらをことごとく御
報告いただきたいと思うわけであります。