○藤原房雄君
保険事業につきましてもいろいろ問題があって、私
どももはっきりしたい点があるわけでありますが、時間もございませんので一、二点にとどめさしていただきたいと思いますが、去年の暮れ、わずかの
期間の中で、あの
郵便料金値上げ法案の後に、
昭和二十四年五月以前の
簡易生命保険契約に関する
特別措置法、この
審議会が行われて可決
成立いたしました。
この
法律は御存じのとおり、
昭和二十四年以前のものにつきまして
簡易生命保険事業の効率的な運用と
加入者の利便を図るためにこういう処置をするんだという、こういうことであったわけでございますが、こういうことはなかなか当事者に周知徹底するということは大変なことであり、また大事なことであるわけであります。最近、郵政局も新聞や雑誌に非常にたくさん広告を出しまして
値上げの周知徹底、こういうことは一生懸命やるわけですね。一通の手紙を追ってみたということで、(新聞を示す)こんな大きいやつをばっと出しまして、手紙を一通配るというのは大変なことだ、だから
値上げしなければならないんだというやつ、そのほかたくさんあります。こういう
値上げやなんかについては非常に一生懸命そのよってきたるところについては出すわけですけれ
ども、これは二十四年以前のやつですからね、関係者というのは限られているかもしれませんけれ
ども、しかし、これは一応時効というと五年ですか、これは届け出は五十一年一月一日から三年間、
昭和十六年四月一日以降のものについては五十一年七月一日から三年、こういうことになっているわけでありますから、やはりこの周知徹底ということも非常に大事なことだと思うんですね。
だから
値上げのときはこういう大きいやつでもうしょっちゅう出すという、しかしこういう
簡易保険というのは本当に
郵便料金とは違ってもっと力を入れてなすべきだろうと思うのですが、こういうたくさんの中にちょっと出ていてもよほど目のいい人でないとわかんない。
大臣なんか見えないと思うのですけれ
どもね。ところが
値上げのときはこういう大きいやつでバーンと出す。もう少し——なかなか
郵政省も大変だろうと思いますけれ
ども、
利用者の立場に立って本当に真剣な取り組みというのは、こういうのを見ても何か足りないように感ずるんですね。新学期が始まって定期
貯金の広告というのを出すんですけれ
ども、ところが、いま言った二十四年以前のやつ云々というのはこんなのですから、ちょっと……まあそれは一応
経費とかいろんなことももちろんあるかもしれませんが、
利用者に対して最大の利便、この
法律も目減り補償ということじゃないんだ、事務の簡素化とかまた
加入者の利便を図るためとか、こういうことなんだから余り力を入れないんだということなら何をか言わんやですけれ
ども、もっと、せっかく戦時中また戦後の混乱期に
加入なさった方々でありますから、こういう方々に対してそれだけの配慮というものが
郵政省に対しての信頼感ということにつながってくるんじゃないかと私は思うんですけれ
ども、こんなことを言ったら切りないくらいにいろんなことがあるわけですが、その中の一つです。
利用者に対して、もっと
郵政省としては温かい気持ちで、先ほど先輩の
委員からもお話ありましたけれ
ども、それはいろんなところに言えるわけです。その一環としてこういう配慮をぜひひとつやっていただきませんと、先ほど申し上げましたように、
値上げに続く諸問題、それは不配、遅配の問題、こういうことになりますと、
郵政事業に対する不信感が大きな問題を引き起こさないとは言えないと思うんですね。ぜひひとつそういう点は考慮して今後の
事業にひとつ力を入れていただきたい、こう思うんです。
あと、ことしの一月私
ども沖繩に行かしていただきまして、沖繩の
郵政事業をいろいろ視察さしていただきました。貴重な時間と
経費をかけて視察に行ってきたわけですから、沖繩の方々のために少しでも、沖繩の
郵政事業のために少しでも前進できればということでいろいろ質問する
予定だったんですけれ
ども、時間ももう来てしまったようで、余り詳しい細部にわたっての
質疑はまた関係の問題のときに、
委員会のときにまたやらしていただくといたしまして、やはり沖繩へ行って一番問題といいますか、私
どもが感じましたことは
電話の積滞の解消ということですね。もう数的なことや何か私
ども現地で聞いてまいりましたからわかるんでありますが、第五次五カ年
計画で
推進するといたしましても、五十四
年度ぐらいまでには自動式というのは大体完成するということは言えるんですが、積滞の解消というのは五十二
年度末までにはどうもいかないんじゃないかと、こういうふうにも言われております。本土復帰に伴いまして、本土並みということであらゆる部門について沖繩についてはいろんな処置がとられたわけですけれ
ども、
電話だけは非常におくれております。また離島等におきましては、ことのほかいろんな悪条件ももちろんあるんですけれ
ども、
電話の積滞解消問題についてひとつ、それから本土と先島の海底同軸ケー
ブルの工事進捗について、これもカラーテレビを待望しておる方々に対しまして、本土並みの一つの大事な柱として、これも本当に
推進しなければならぬ大事な問題だろうと思います。この問題。
それからNHKのこと言ってもNHKの人いないから、
大臣かな。NHKの受信料のことについて、これはまた先の
委員会のときにやるといたしまして、
電話の積滞解消と海底同軸ケー
ブル、これは近々可能になる
見通しが立っているようでありますけれ
ども、この二点についてひとつ現状と
見通し、また今後の
施策等について御
説明いただきたいと思います。