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野々山一三君 捜査当局が必要があるとすれば捜査するでしょうと。しようというところに大きな
意味があるように思いますが、そういうふうに受けとめてこの問題は終わっておきます。
これはなぜか、一言付け加えますが、必ず重大な関心を持っていますという答弁がなされたときには、これらの人は疑惑の中心的人物として何らかのかっこうで刑事上の捜査対象になったりしていますねという事実がございますからね。事実があるということだけ申し上げておきます。
その問題についての
中曽根さんを初めとする問題については、後で同僚議員から直接聞かれるそうですから、その人にお任せすることにいたします。
最後に二つ。
一つは事務的なことでございます。
委員長及び
政府当局に伺うんでございますけれ
ども、
衆議院における
ロッキード特別
委員会の
委員長であります田中議員が京都において講演をなされたときに、この
ロッキード問題の
解明に当たっては、言うならば、十分な捜査
解明をするということで、こういう
新聞によれば灰色高官名は必ず公表させる、
政府が公表しない場合、議院証言法を適用して
内閣にリストを提出させると、灰色高官公表に強い態度をもつて臨む姿勢を明らかにされた。
委員長は
一体、田中さんと
見解が一緒でございますかということを伺います。あなたは、私流に想定して先走って申しわけないが、さようなことは
理事会で相談いたしますとこう言われるだろうと思いますが、それとは別に、
委員長としてこの問題に対して、特別
委員会が設けられた
趣旨、そして
運営される
意味、
委員長という
立場、地位というものからしてどんな
見解をお持ちでしょうか、これが
一つ。
それから
大平さんはまあ
大蔵大臣としてというか、
国務大臣として先ほど伺った限りにおいて、
ロッキード問題の
解明に当たっては、最大限これを
国民の理解されるように、
国会で理解されるようにしなければならぬ、
協力をしなければならぬという
趣旨の
お答えがございました。そこで
一つは提案という
意味で私は所見を伺いたいんでございますけれ
ども、
ロッキード問題の
解明に当たっては全日空ルートと言われ、あるいは丸紅ルートと言われ、あるいは児玉ルートと言われていますその
三つのルートを通してのうち、全日空ルート問題、丸紅ルート問題というものはやや
事態の捜査などの結果として全貌に近いものが見えてきたように思うんでございます。児玉事件というものは、児玉ルートと言われるものはほとんど十分に
解明されていない。そのために
国民の側からすると、
一体ロッキード事件は児玉という人が病気であるというゆえをもってこれで
政府高官を含めて事件の
解明と言っているけれ
ども、実際は
解明できない、
解明どころか、
ロッキード隠しになっておるではないか、こういうふうに言われているわけなんですね。それについて
一体どう対処するかということを頭に置きながら、
一つは捜査過程が時々ちょこちょこちょこ
——私があえてちょこちょこちょこという言葉を使うのは
本当にちょっとだけぐらい議会で質問されると答えられるというようなかっこうで報告されていますから、議会を通して、つまり国政
調査権を通して
解明というものがされていないではないかという印象を多く
国民は持っているんじゃないでしょうか。そこで中間的な捜査の状況及び灰色高官などを含めまして、
委員会を通し、
国会を通して
解明、公表する
気持ちはないか、中間的にすべきである、公開すべきである、したがって公開するつもりはないのかということが第一です。
第二はその捜査の過程、これは第一とつながりますけれ
ども、捜査過程について、時々ときどきの焦点になるようなものをこの
委員会などを通して報告し、発表する
気持ちはないか、これは
委員長もそういうことを求める
気持ちはないか。
第三に、事件がめどがつくとかつかぬとかという言葉がはやっていますけれ
ども、事件がある段階でめどがついた、事件
解明のめどがついたという
事態においては、その資料を
国会を通して公表するつもりはないか、すべきであるというのが私の
見解なんですけれ
ども、するつもりはないか。その理由づけとして刑訴法四十七条のただし書き「公益上の必要」という、そのただし書きを使ってでもこれを
解明し、
国民の
政治信頼を回復し、不信を解消してもらいたい、事件を
解明してもらいたい。
解明しますと
三木内閣は言い続けてきたと私は理解しているわけでございます。それだけに、いま申し上げた三点について明らかにする
気持ちはないか。これは法務大臣及び法務当局にその
気持ちを聞きたいわけでございます。
私は、これは国政
調査権がどういうものであるか、司法権がどういうものであるかというものについての分野、三権分立のたてまえというものを一応は頭に置きながら、なおかつ主権者は
国民であるという
次元からいまの提起をしておるわけでございますが、その点について
見解を承りたい。
もう
一つだけ、
官房長官おくれていらっしゃったからという皮肉を言いながら申し上げるのですけれ
ども、いまの
衆議院の解散という問題は
一体どういうふうになるんでしょうか。十二月九日が任期でございますか、任期満了の日でございますか。そうすると、解散権を使う
気持ちがあるか。もう時間がないからずばり言いますよ。あるいは通常選挙として告示、総選挙をやるというお
考えなのか。それは
一体どの
——三木さんの手によってやるのかやらぬのか、率直に聞かしてもらいたい。憲法上の
次元からも含めましてそれを聞かしてもらいたい。なぜか。私は、もうこういう議論を
委員会、議会を通してやりますと、しょせんは政争の具と言っては悪いけれ
ども、党派、派略、そういう
次元からいろいろ議論をされてしまっていくために、結局憲法論だ、刑法論だ、云々というものが消えてしまって、一層
国民に
政治というもの、
政治家というものを含めまして不信感を持たせることはどうもあたりまえだ。これを今日解消することが、日本の
政治危機と言われる、この危機とも言われるような
課題を持っている時期における
政治家の使命であり
責任ではないか、そういう
次元でその
趣旨のことを
三つ並べてお伺いをいたしたいと思います。