○野末陳平君
要求してないんじゃないかと思うんですね。事実
要求してない。そうするとね、結論を待つ間に、もうあなたの方はもう結論が
国産はいかぬと言われたと同じような態度とり続けていると、まあぼくには思える。ね。結論を待つまではやっぱりいままでの方針をずっと続けるのは、これは常識であたりまえ。なぜ
予算要求すらもしないか。
予算要求して大蔵省に削られたってなら、これは話がわかるんだけれども、
要求もしてないということはね、初めからもうあきらめムード。もう投げているということにも通じる。だから、それ以前にですな、
了解事項が出る以前にかなり積極的に
国産路線を進めていた
防衛庁にしては、この
了解事項、この十月九日を境に非常にその態度が変わっている。意気込みが全く変わっていると、こういうふうにまあ客観的にとらざるを得ないんですよ。
そこで、この
了解事項というのは、率直に読めば「慎重に検討する」と、こうなっているにもがかわらず、
防衛庁はなぜかこの
了解事項の意味を、
国産が大幅に後退してですね、
輸入がもうやむを得ないんだと、あるいはもう
輸入が結果的に上のレベルで決まったんだというふうにもうとってるんじゃないかと、あなたの方の
予算要求もしてない、
国産化の
研究委託も中止した、中断した。それが少なくも一もうこの
了解事項の読み方の、読み方の違いだ、ね。検討じゃなくて、そして結論を待つんだと言いながら、もう
国産は後退、そういうふうにとっているんでしょう、結局は。そうしなければ、あなたが
防衛事務次官として四十九年度
予算要求もしてないという態度は非常にいままでの行き方を
考えて無責任だと思うしね、ちょっと理解に苦しむんだけども、この
了解事項の受け取り方、くどいようですが、もう一度聞きます。「慎重に検討する」となっているんだ、ね。
国産化と
輸入。そしてあなたは結論を待つ
立場にいる。しかし、現実に
国産化路線は全くそこでもう中断しちゃっている。これ、どういうふうに読んだんですか、
了解事項。