○正示
分科員 大分時間がたちまして、
竹下建設大臣にはいつもその都度陳情に上がっておりますが、きょうはこの場をかりまして、やや公式的なことを申し上げ、半には終えることになっておりますから、
最初に私、陳情申し上げて、よく考えるぐらいのことで結構でございます。
まず第一は、いまも
玉置委員から非常に傾聴すべき発言がありましたが、
建設大臣のところは景気の総元締めともいうべき大変重要なお立場におられます。そこで
建設省の公共
事業は、道路は特定財源がございますし、また、建設公債というものを持っておられることは申し上げるまでもございませんけれども、一方ではそういう建設公債の消化あるいは
地方債の消化と非常に関連の深いいわゆる特例公債、財特法の問題等も、これはもう有力な
建設大臣でございますから、総合的にお考えになっておられると思うのでありますが、さっきちょっと夕刊を見ますと、この国会における財特法の成立は
政府首脳はこれを断念したと、まことに残念な記事が出ておりますが、これでは、御承知のように月々またはそのときそのときの金融情勢を考えながら、公債の全体の消化
計画をつくっていくということからいって非常に遺憾であると私は思います。そこで、夕刊にそういう記事がございますけれども、
建設大臣、非常に閣内において有力でございますので、財特法を早期に成立させることについて、せっかく自民、民社の間の協定もできておることでありますから、強力にひとつ御
推進をいただくことをまず第一にお願いしておきます。
それから第二には、暫定
予算四十日間でやむを得なかったわけでありますけれども、その間にも
建設大臣が非常に重要な
役割りをお持ちになる景気対策の関係の閣僚のチームワークよろしく、全馬力を挙げて景気の一日も早い立ち直り、あるいは底離れというのですか、そういうことに
努力をしておることに敬意を表します。それで非常に効果を上げておられるわけでありますけれども、先ほども
玉置委員にお答えになったように、一万九千余カ所あるうちのわずか三千百カ所というふうなことでは本当にむずかしいことでありますから、これまた今回の本
予算を無理をしてでも、もう暫定
予算の補正など要らない時期に成立をさせることに、われわれも
努力しておりますが、
大臣におかれましては、その成立と同時に、あるいはその前に、万遺憾なき
体制をもって景気の立ち直りのために有効にお使いをいただきたいということをお願いを申し上げます。
第三あたりからだんだんと私の方に、選挙区関係のところの陳情質問になっていくわけでありますが、これは
大臣が私の気持ちだけ買っていただいて、あとは道路
局長さんにひとつお答えいただけばいいです。
その一つは、もうずいぶん前になるのでありますが、近畿
自動車道の、大阪の泉南から海南へ、きわめて局部的な開通をしていただいたわけです。これは私は、そのときの竣工式に
建設省からもおいでいただいたし、あるいは道路公団の総裁も来ていただいたときに申し上げたんですが、これは北と南へ将来大きく延びていく起爆地点といいますか、この爆発を起こす原動力になるんだと、こういうふうに申し上げたのでありますが、なかなかその後
整備が進んでおりません。一つは、泉南から堺あたりまで、いまの高速道路のあるところまで延ばすという問題がありますが、これは泉南
空港の問題等とも絡んで非常にむずかしい問題もありますが、これはぜひひとつ
促進をしていただきたい。
それから南、海南から紀南の方へ延びるのは有料道路で一応認めていただいておるのでありますけれども、ここには非常に特殊な問題がございます。あの辺には日本一のミカンができるわけであります。そこで、排気ガスがミカンに非常に悪い、一種の公害を及ぼすというので大変反対が強いわけでありますが、私は、この問題については、大したことはないということを言う人もありますので、もう少し権威を持ったデータを出してもらいたい。自民党では、きのうカドミウム問題について
環境部会から非常にいい報告も出たわけでありますが、排気ガスとミカンの問題をひとつもう少しはっきりした、たとえばここにおられる塩谷先生のところは静岡でありますが、静岡はミカンの非常な産地でありますけれども、大したことはないというふうにも聞いておりますので、それらのデータをはっきり、権威を持ったデータを出していただいて地元民の説得に使うことによって、一日も早くこれを紀南の方へも延ばしていただきたいということを、ひとつこれは道路
局長で結構ですから、後で……。
それから、ローカルな問題の第二には、有田市、あそこの有田川のところのバイパスが非常に込むのです。もう、近畿の道路情報を見ますと、週末には特に有田市の付近の、安諦橋と言っておりますが、そこが何キロかにわたって車が渋滞しておりますということがしょっちゅう言われておる。そこで
建設省では、近畿地建が中心になって、バイパスをつくるということに踏み切られまして、これもいろいろな事情がございまして、地元の方にも非常に困った事情もあっておくれたのでありますが、最近やっと、新しい有田市長が非常に
努力をして用地問題等に関する障害は取り除かれまして、用地買収に近く着手されるということであります。これは道路
局長の方で十分その辺も御承知でございますから、速やかにこれを解決していただいて、あの渋滞の解消に役立てていただくようにお願いをしたい。
同じことが田辺バイパス、紀南随一の大都市である田辺についてもやはりございますので、これもお願いをしておきます。
それから
最後には、
昭和五十二年の春に紀南で植樹祭が行われることになっております。御承知のように地理的には大変むずかしいところで、昔熊野もうでで有名な中辺路道路というのがございます。これが三百十一号という国道になっておるわけでありますが、これの
整備をかねがねお願いをいたしております。
それからほかに四十二号にいたしましても、天皇、皇后両陛下においでいただくということで、あるいは新宮川の新宮大橋、それらの問題に非常に多くの問題がございまして、常に
建設省にいろいろ御高配をいただいておりますけれども、これはぜひ集中的に五十二年の春の植樹祭に間に合うように解決をしていただくように、道路
局長にこの席をかりて強くお願いをしておくわけであります。
最初の点について
建設大臣から一言お答えをいただき、あとは道路
局長からお答えをいただきまして、私の質問を終わらしていただきます。