○正
示委員 ちょっとまだ
新聞に出ておったよりも簡単にお話しになったようですが、私は、実はこれは時間が余りないので詳しく申し上げられませんが、いわゆる
起訴の
弾力条項というのですか、ああいうふうなことで最初に臨まれたことに私は大変不安を感じておった一人でありまして、こういう重大な問題については、きょう何か
新聞にも提言のようなものもございましたが、この際はっきりとした
態勢を、これこそ
ロッキードを徹底的にやるということは、
検察当局ももとよりでありますけれども、
国会も非常な熱意を持っておったのですから、これはちゃんと
法律的な手続をしてでもそれをやって、そしてこの問題を本当にはっきりさすということが正しいのじゃないか、こういうことすらもひとつ考えられると思うのですが、そういう点から言って、いまいろいろ
努力しておるのだと言われただけではちょっと私は納得できないのです。そこで、
最高裁判所の
関係あるいは
国会の
関係、そういうふうなところへも
十分協力を依頼して、万全の
態勢をとるべきじゃないかという点を考えておりますから、これについての御
答弁をいただきたい。これは
法務大臣。
それから
刑事局長に、もう余り時間がないと言ってしかられますから、ここでかためて伺いますが、明朝から
——私は毎朝早くラジオをかけまして向こうの
証言を始めるとすぐ聞いているのですよ。そういうふうになりますかどうか。これはひとつ
刑事局長から。
それと最後に、これも
大臣から御
答弁をいただきたいのは、二月の十七日ですか、最初にここに
証人を喚問したときの光景をわれわれは忘れませんが、あのときに米国の議会におけるコーチャン
証言、その中にいろいろなことがありました。これをいまここで繰り返す時間はありませんが、これに対して
丸紅の幹部は一様に事実無根である、われわれはただ単に怪しげな
領収証に
サインを頼まれてしただけである、それで、これは
国民に対しても国家に対しても大変な迷惑だ、だから
丸紅としてはこれに対する
法律的な対抗
措置を講ずるのだということをここで言った。何もしない。その後どんどん
捜査が進むと、いまや
大久保、
伊藤というふうに
逮捕されるような状況になりつつある。私は、
アメリカの
国会における
証言と
日本の
国会における
証言とを比べて、これは非常に残念でたまりません。あのときはコーチャンレターというのをここへ持ってきた。われわれは読んでみてがっかりした。何だ一体これは、ということですね。そのコーチャンレターは、彼らのつけ加えた
説明によると、非常な圧力を感ずるような雰囲気のもとにやったんだからというようなことを言っていましたが、そうじゃなくて、結局これは向こうは正しいんだというふうなことが後から後から事実をもって証明されつつあると思うのです。そして
丸紅は、あのとき憤然として法的
措置を講ずるのだと言ったが、一向に講じない。こういうことについて
日本の司法を預かる
法務大臣、一体どういうふうにあのときからの事態を考えておられるか。
国会一
証言の問題は、これからわれわれとして
国会で考えていかなければなりませんが、しかし
法務大臣はどういうふうにわれわれの同志である、先輩である
法務大臣ですから、
国会証言のあり方
——これはいま特別
委員会でもまだじゃんじゃんこれからやられようとしておるわけでございますから、
アメリカの
国会においては相当権威のある
証言が行われておる。そしてそれをいま
偽証になるから事実無根だというふうなことは手紙に書けなかったのだというようなことをしゃあしゃあとここで申し述べておるのですね。そしてそのためにわれわれは法的
措置をとるに決してやぶさかでないと言ったのに、とらない。そしてわれわれに
偽証ということで、ここで
告発をせざるを得ない。私は、これは
日本の
国会、
日本の民族、
国民の立場から非常に遺憾だと思います。しかし、これを貴重な体験として将来に大いに改善をしていかなければならぬと思いますから、その二点は
法務大臣の御所見を伺い、いわゆる
ファーガソン決定に伴う
証言の問題、
刑事局長、もう
一つ、その
証言があしたから始まる、尋問が始まる、
捜査には役立てないけれども、それをどういうふうに
法務当局はこれから活用しようとしておるか、そのためには
国会に協力を得なければならぬのか、
裁判所にか、その辺もあわせて御
答弁をいただいて、私の
質問を終わりたい。
大変時間を超過して申しわけございませんでした。