○大平
国務大臣 輸出入銀行の
丸紅に対する融資残高は、五十年三月末で、これは有価証券
報告書提出の時期で見てあるわけでございますが、八百九十一億円でございます。その後どのようになっておりますかは御
報告をいたします。
それから
政府系金融機関としての輸銀は、たとえばプラント輸出に融資する場合であれば、当該輸出案件の
内容を個別に審査いたしまして、輸銀融資
対象としての適格性、所要資金量等につきましてチェックをいたしております。また貸し付けの実行に当たりましても、当該案件の資金需要が発生したことを
確認の上実行しております。借入人が資金を他に流用することができない仕組みに相なっております。さらにその後も貸付金の使途状況を必要に応じて借入人から随時
報告させる等、貸付金の使途管理に万全を期しているところでございます。貸付金の使途を十分チェックする体制にあることは御
理解いただきたいと思うのでございます。
農林中金でございますが、農林中金の
丸紅に対する貸付残高は、五十年三月末二百二十九億円、すべて短期融資であると承知いたしております。農林中金はいわゆる
政府関係金融機関ではございませんけれ
ども、農林系統金融機関として貸し出しを行っており、一般企業に対しましてはその農林系統金融機関としての性格から、たとえば飼料の輸入等、農林漁業との結びつきのある業務が行われている点に着目いたしまして貸し出しを行うことが認められております。
丸紅に対しましてもこれに基づき貸し出しが行われておるものと承知いたしております。農林中金における貸し出しの審査、管理等は、一般の民間の金融機関と同様でございまして、大蔵省としても農林省と連絡をしながらその貸し出しが適正に行われておるよう従来から
指導しておるところでございます。
したがって、今日両機関に対しまして、
丸紅に対する融資といたしまして、事改めてチェックを行うことは考えておりませんけれ
ども、いま御
要求でございますから、どのような融資の現状になっておるか、それをどのようにチェックしておるか、そういった点につきましては御
報告いたします。