○小川(新)
委員 私は、きわめて短い時間ではございますが、地方財政と自動車排気ガスについて、
総理並びに
関係大臣にお尋ねいたしますが、四十五分の間でございますので、明確にひとつ要点をお願いいたしたいと思います。
最初に、自動車排気ガスの問題についてお尋ねいたしますが、いま
総理のお手元にお渡しいたしました、私がつくった
——昭和四十七年の十月五日に、環境庁が、大気の環境汚染の規制の中で、自動車の排気ガス規制というものを五十年、五十一年と二回に分けて行っていくんだ、こういうことで規制値を告
示したわけでございます。で、四月十一日に
アメリカのマスキー法一年延期という発表がありましたが、当時の
三木環境庁長官は、
日本の五十年、五十一年規制は後退しないと発表なさった。そしてこの辺から、私どもの健康と生命の維持ということからクリーン
三木という、政界のクリーンも、また大気のクリーンも、そしてすべての問題に清らかにこれからの
日本をやっていかなければならぬということで、私どもは、この大気汚染の問題と自動車の排気ガスを非常に密接な問題としてとらえながら、
三木内閣の公約として見詰めてきたわけでございますが、残念にも、
昭和四十九年一月二十五日に五十年規制の省令が公布された後、六月の十八日に
三木環境庁長官は、五十一年の規制NOXO・二五グラムは断念する、こういうことになったわけであります。越えて六月の二十一日に
三木長官が各自動車メーカーにデータ提出を
要求、トヨタ、日産はデータを出しませんでした。この一月二十五日の五十年規制から五十年規制を実施するまでが、その隣の方に日程が書いてありますが、二十二ヵ月と六日間かかっているわけであります。そしてその五十年規制ができないということで、五十一年の暫定値を〇・八五、〇・六以上ということで、この五十一年暫定値を決められた、こういうことでございますので、実は私どもは、
昭和五十三年にこの五十一年規制を完全実施するということがあたかも確実に法の規制のもとに明確にできるものと実は思っておった。ところが、よくよく調べてみましたら、この五十一年規制は、
三木総理が告示をなさったころの五十一年規制というのは、理想の旗に近づく
——昭和四十七年十月五日のものは、こういうふうになっておりますね。自動車排出ガスの量の許容限度の設定方針だ、設定方針を公
示したのだ。でありますから、五十一年の〇・二五グラムというものは必ずしもやらなくてもいいんだ。これはあくまでも旗ですから、理想ですから、やらなくていいとは言わぬけれども、やらなくても、できなくても何ら差し支えがない。これが五十一年規制に向かって出発をしていくんだという過程の発表なんですね、これをよくよく見ると。どこにも政府は五十一年の規制を、〇・二五グラムを自動車にやらせるのだと言っているところは
一つもないんですね。これは私どもが非常にいままで錯覚を起こしている。実は五十三年から、五十一年規制というものは法律に従ってもう絶対このことはやるんだということは、まだどこにも述べていないわけです。ただ設定、要するに好ましい、こういう方針に向かって理想の旗を差し上げたんだ、だから〇・二五グラムは、これに向かって進んでいくんだという公布でございまして、
昭和五十年、五十一年暫定値のようなこの大気汚染の環境庁の公布をもとにして、運輸省令や道路運送車両法を改正するというところまではできないわけですね。これは、私よく確かめてみたら、そのとおりなわけです。でありますから、あくまで
昭和五十一年〇・二五グラムというのは理想の旗なんだ。だから、五十一年にやらなくても暫定値で乗り切ってしまったわけだ。じゃ、一体この五十一年規制というものは完全にやるのですかどうなのか、ここが法律に従ってやるのかやらないのか。それは、やる時期は五十三年になるか、五十四年になるか、五十五年になるかはまだ見通しがつかないにしても、〇・二五グラムの五十一年排気ガス規制という問題は、理想の旗ではなくて必ずやるんだ、こういうふうにはまだ政府としてはお
示しになっていないやに私は思っておりました。きょう実はわかったわけです。それに対してます
総理、お
考えはいかがでございましょう。