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野間委員 果たしてこの
価格が相当かどうかということで、私もかなり
専門家というか、
業界の人にも聞いてみたのですけれども、ほぼ妥当な線だ、こういうわけですね。
石油部は私も呼んでおらぬので来ておりませんが、これを中心に少し進めたいと思います。
これで見ますと、たとえば北海道
電力が〇・七七のサルファ分の重油を使うとした場合に、一体それがどの
程度のキロリットル当たりの
価格であるかということを調べてみたわけです。逆に言いますと、二万八千五百七十四円というキロリットル当たりの燃料単価、これは一体そのサルファ分はどの
程度のものであるかということにもなってくるわけですね。これで見ますと、二万八千五百七十四円といいますと、〇・六%強ぐらいなんです。つまり燃料単価で計上した北海道
電力の油の単価は〇・六%含有の単価を書き、実際にはサルファ分は
計画によりますと〇・七七%ということになるわけです。そうしますと、申請書によりますと、いかにも低いサルファを使うかのごとく偽って油代を高くし、しかしその実サルファ分は高いものを使っておる。それに基づいて申請をしておるということにならざるを得ないと思うのです。
ですから、これは
一つの例ですけれども、こういうことで申請の中身そのものの中にやはり矛盾がある。先ほど公益事業部長は、さほど
価格については変動といいますかそう誤差はなかろうという話をしましたけれども、しかし、いま申し上げたように、これが仮に〇・七七%のものを使うとしたら、これは〇・八に近いわけですけれども、〇・八%のものが二万七千七百五十円になるわけですね。〇・七七ということで若干この値段を前後に考慮しても、これはキロリットル当たりですが、少なくとも二万八千五百七十四円というのと二万七千七百五十円前後とはかなり
開きがあるわけですね。これで大体幾ら使うのかということが、
資料がありますからそれで
計算してみますと、金額の点では、使う量が北海道の場合には大したことはないと思いますけれども、北海道では約三億円、東北
電力では八億八千四百万円、九電では十五億二千万円ですね。こういうふうにそれぞれ分析をしたのですけれども、かなり違うわけです。これは一切の伝票のたぐいからその
資料を分析してやれるものじゃありませんし、やったものじゃないわけですが、できるだけのことということで、
通産省やその他から
資料を取り寄せて少し分析しただけでもこれだけの違いがある。高いサルファ分の油を使うのに低いサルファ分の油を使う値段で計上する、これはとんでもないことだと思います。
ですから、これがすべてではなくて、私たちが少し分析して調べただけでもこういう事実が明らかになるわけで、恐らく随所にいろいろな問題があると思うのです。四十九
年度の
値上げのときも、その後の実態と、四十九年の
値上げ申請当時の予測された燃料費の
価格を見ましてもかなり開いていました。実際は安く上がっておりましたね。ですから、午前中にもサバを読む云々という話がありましたけれども、私たちは、本当に三〇%以上の
電気料金の
値上げをしようと申請しておる、それをいま査定を進めておるわけですが、少なくとも一切の
資料を国会に出させて、あるいは
通産省から出して、それに基づいて審議をしなければ、実際に燃料費を含めて申請の中身がどういうものであるかということの吟味もできないと思うのです。しかも五十
年度の下期の決算がまだできておらないということ、きのうの参考人の話でも、商工
委員会ですが、今月末に大体そろうのではなかろうかという話がありました。ですから、一切の
資料を出してこれを吟味してくれ、同時に五十
年度下期の決算書類、先ほど申し上げた五十
年度の上期まで利益にしてもあるいは内部留保にしても積み増ししておるわけですから、それがどのような推移をたどっているのかということを、私たちの前に明らかにしてもらわなければ
値上げはとうてい認めるわけにいかぬ、こういうふうに言わざるを得ないと思うのです。
そこで、いま申し上げた燃料費のサルファ分あるいは燃料単価の問題について、ぜひこの点について厳しく
調査をして実態を明らかにするということの約束をお願いしたいと思うのです。