○石田(幸)
委員 言わんとするところはわからぬでもないのでございますけれども、これからの時代を
考えますと、やはり生活環境整備、重要な
問題でございますので、国民がなるほどこれならばわれわれの生活環境整備は相当前進するだろうというふうな、そういう
性格をひとつ明確に打ち出していただきたいという要望をいたしておきたいと思います。
時間もありませんから、いろいろな
問題、御意見伺いたいのでありますけれども、最近、この二月でございますけれども、公明党が
中小企業の全国の実態
調査を対象約五千件、議員を約三千人ぐらい動員いたしましてこれをやったのでございます。この中でいろいろな
問題点がありましたけれども、いわゆる金融
問題の中で歩積み両建ての
問題、これは予算
委員会でも大蔵
委員会でもここの
物価の
委員会でもしばしば
問題になっているのでございますけれども、公明党の
調査の数字を見ますと、歩積み両建てが行われているのは、その五千件ぐらい
調査した中におきまして約二七%あるというのです。この前、
公取の資料をいただきましたときには、信用金庫、信用組合等において二五%というような数字が出ております。さらにまだ個人名義の別建て預金というのを調べてみますと、一九%あるわけですね。この両方足して四六%というわけにはまいりませんけれども、少なくともその実態から見ますと、歩積み両建てのたぐいのものが三〇%を超すのではないかというような、そういう感じすらするわけでございます。
そこで、金融
政策の上から
考えましても、この歩積み両建てを何とかなくしていかなければならないし、なくしていくことによって通貨の発行高、その健全性が確保されるのではないかと思いますし、また商売のいろいろな取引上の不信感というものも取り除くことができるのではないか、各
企業の運営のための着実性というのもより高くなるだろう、こういうふうに
考えるわけです。
また、これは
公取委員長にお伺いしますが、独禁法の
立場からいきましても、明らかにこれは力の優位性で経済活動を支配しておる、そういった意味においては、経済活動の公正が著しく失われておるわけですね。経済活動の平等という
立場から
考えてみても、もっと強力にこれらの
問題を
公取委員会としても推し進めていただかなければならぬのではないか、こういうふうに思うわけです。
こういうような、
中小企業対策という
立場から
考えてみましても、どうも
政府は日本は
輸出で食っていかなければならないというようなことから、大
企業優先で
中小企業はいつもしわ寄せを受けているじゃないかというようなことで、そういったところにもいろいろな政治不信が渦巻いているわけですね。その不信の渦巻いている
原因は、やはり不公正な取引が厳然として慣行として生きているというところに
問題があると私は思うのです。こういうのを
一つ一つきちんと整理をしていかないと、少なくとも経済運営の上でそういった公正が保たれるように、かなり強力な努力が行われているというようなことが表面に出てこなければならぬのではないか、こういうふうに思うわけです。きわめて一般論的なことかもしれませんけれども、この際、
長官と
公取委員長からお伺いをして、終わりにしたいと思います。