○土橋
委員 あなたの御説明は語尾の方はさっぱり聞こえませんで、私、耳が悪いのかどうか知りませんが、これはやはり私は声を大にして問題を論ずる必要があると考えています。つまり、明治五年、御承知のように汽車ぽっぽが始まって以来百年以上経過した今日になっていても、依然としてこの問題が何ら、具体的にはぽつぽついろいろ
努力はされておることは認めますけれ
ども、依然としてこの問題が放置をされておると言っても過言じゃないわけです。これは
総理府もよく聞いていただきたい。また厚生省
関係も、なぜ国有鉄道だからというので、あるいは大きい私鉄業者であるからというので遠慮しておるのか、その理由を聞きたいと思うのです。
ああいう汚らしいものをどんどんまき散らして、そしてこれが近代日本と言い、しかも人の着た着物とかシャツとかワイシャツ、そういうものに対するクリーニング業法という法律をつくって、このクリーニングの問題についてはとかく政府は言っておるわけだ。あるいは国民も。クリーニング業法の一部改正、きょうの本
会議でもやったんですよ。しかも、汚水の問題の処理あるいは黄害問題の処理という問題、非常にやかましくなってきた。もちろんこれは直接人間の体、大きな、生命に関する問題もありましょうけれ
ども、この黄害の問題だって、もしばい菌なんか持っておるのをまき散らされたら、それはえらいことであるし、また国民的な感情から言っても、この問題を今日までどっちかと言うと——
先ほど申し上げたように三十数回国
会議員が衆参両院においてこのとおり質問をしているわけだ。それでも依然として国有鉄道はこの問題について抜本的な
対策をとろうとしていない、率直に言いまして。
私は
一つ例をお見せしましょう。この問題について、もし国有鉄道が関心を持っているなら——
運輸省もそうですか
総理府も厚生省も関心を持っているなら、上野の駅の十六番線ホームと十七番線ホームを上がってごらんなさい。あれが一体東京の北口の玄関だなんて言えるしろものじゃないですよ。列車の下をのぞいて見たら、それはもうとてもじゃないが鼻持ちならない。私も写真を撮ってきた。これは主に三鷹の電車区ですよ。三鷹の電車区というのは、御承知のようにそうたくさんの電車区じゃございませんけれ
ども、中央線の一部分を走っておるところです。それでも、これをごらんになってわかりますが、大変汚いのです。上野の駅へ参りますと、それはもうお話にならない。私も撮っておりますけれ
ども、これはひとつ
運輸省の人も見てください。こういうたれ流しをずっとやっているわけです。色が変わっておる、臭くて、とてもじゃないが話にならぬ。なぜこういう
状態を放置しているのか。それは幕張の清掃
工場など非常に近代的なものも一部分つくってあるわけです。それは総武線
関係は結構かもわからない。しかし東海道線あるいは奥羽本線あるいは東北本線あるいは常盤線にしても北陸本線にしてもひどいものだろうと思うのだ。その処置を一体具体的にどうしようとしているのか。
最近あなたの方の資料をちょうだいしたところによりますと、かなり改善の方向に向かっていることはよくわかります。わかりますが、特にこれは高架にするようになってきてからますますそれが四方へ吹っ飛んでくるわけですね。私も外国生活をして、そういう現状を知らないわけじゃない。外国のプラットホームでもそういうことが間々あることをよく承知しているけれ
ども、いわゆるクリーニング業法までつくってちょっとした汚れで衛生上どうだこうだというようなことになっている社会において、上野の駅の常盤線でもそうですし、それから東北本線ももちろんそうです。信越
関係、上越
関係の列車もそうだと思いますが、話にならないのですよ。たとえば私はいま八王子、立川
方面におりますけれ
ども、ここだってもう列車がとまるところ、普通列車なんですが、とまるところは色が変わっておるのです。そしてそこはそういうものがたれ流しのままですよ。列車の方をこうやって見ると、ほとんど列車はトイレの下の方、全部白い紙で、もうどうにもならぬですね。三鷹の電車区に入ってみましても、職員も困り果てておるのですね。
車両検査する人だってそうですし、あるいは保安
関係の人だってそうですし、一体どうする考えなんですか。