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三浦委員 これだけ具体的な疑問が提示されている人物について何ら
事情聴取もしなければ
捜査もしていないということであれば、これは
中曾根幹事長がいわゆる幹事長という要職にあるので、人によって差別的な
捜査をしているんじゃないか、そういう疑いを
国民は持つだろうと思うのですね。ですから、私は、一刻も早く
事情聴取を開始すべきだということを申し述べたいわけです。
次に、
トライスターの導入をめぐっても、いま言った
ような
児玉、
中曾根氏の
関係については非常に大きな
疑惑があるわけですけれども、まだ、そのほかにも、
児玉、
中曾根の
関係ですね、この黒い
関係を疑わせる
ような事実
関係というものがあるわけです。
法務大臣は、
児玉氏と
中曾根氏との
関係については、ある時期までは認めておられたのですね。ところが四十三年以降は切れたのだ、こういう
ような答弁をされています。後から、金銭的な
関係がなくなったんだという
意味だ、こういうふうに答弁されているわけなんですけれども、金銭的な
関係についても非常に大きな
疑惑が提示された。それはアブダビ石油の輸入の問題なんです。
これは八月六日の
朝日新聞の一面トップで
報道された問題であります。これは「
中曾根氏に新たな
疑惑」「石油権益に絡む」「五千万円受け取る?」でクエスチョンマークになっていますけれども、こういう大見出しで
報道された問題であります。この問題は、簡単に言えば、昭和四十八年の二月十日にジラインはアブダビ石油を一バーレル当たり二ドル三十八セントで購入した。これは当時の値段から見ると大変高い値段だ。それで通産省としてはいろいろな行政指導をした。しかし、その行政指導が、その後ぼっと変更になりまして、そして念書と交換に輸入を容認する、そういう態度に出たわけですね。その行政指導との絡みで五千万円の授受があったのではないか、そういう疑いが出されているわけですね。その間には当然、
児玉、水谷らが介在をしている、こういう
報道であります。これは
朝日新聞という日本でも一流の新聞が、一面トップで現職の幹事長を名指しで、金をもらったんじゃないか、こういう
報道をしているわけですから、これはやはりかなり
信憑性のある
報道ではないかとわれわれは思っているわけです。
〔
委員長退席、大橋(武)
委員長代理着席〕
当然、そういう金の授受または行政指導に絡む
疑惑、こういうものがないのであるとすれば、これだけ大きな名誉棄損を受けていれば、この問題についても
中曾根氏は告訴をして、そして
疑惑を晴らすのが当然だと思うのですけれども、そういう告訴の
手続を
地検等にした事実がありますでしょうか。