○三浦
委員 じゃ、これをもう
一つだけ聞きます。ちょっとけりが悪いですから。
佐藤文生議員から名答弁という不規則発言がありましたけれども、これは名じゃない、迷っていますね。字が違いますね。というのは、佐々木運輸
大臣の場合は、まだ大阪−上海に全日空を入れるんだというような発言じゃないのですよ。原則だから、それは絶対に変更できないということはないというような、まあまあ幾らか抽象的な表現ですね。しかし、問いとの
関係で言えば、かなり具体的ですけれども。しかし、当時の
佐藤文生政務次官の答弁というのは、これはもう大阪−上海というものについては必ずしも日航じゃなくてもいいんだということをはっきり言っておるのですよ。それで、どこにアクセントがあるかと言えば、大阪−上海には日航じゃなくてもいいんだというところにアクセントがあるというのは、この答弁を見たらすぐおわかりじゃないですか。なぜならば、日航にやらせるというのは基本原則なんですから。基本原則なんですよ。それは昭和四十五年十一月に
閣議了解があるんですよ。四十七年の七月一日にはちゃんと
大臣通達があるんですよ。ですから、当然このアクセントというのは、大阪−上海の問題については日航じゃなくてもいいのだ、ここにウエートがあると
考えるのは
あたりまえなんだ。そしてこの発言はきわめて大きい発言だということなんですよ。それは、四十五年十一月の
閣議了解の航空
政策の見直しという大問題をはらんでいることですよ。それを幾ら、私がと言おうと
——私かということは政務次官ということですよ。政務次官として答弁しているのですから。ですから、幾ら私と言おうとぼくと言おうとこれは同じことです。政務次官はということですから。そういう政務次官がいわゆる航空業界の再編成を示唆するような大きな発言をしているということ、これは私、非常に重要だと思う。このことが全く事務当局の検討も経ないで行われている。まあ、
政治家として行われた、それは結構でしょう。そうすると、どこかのやはり利害
関係を有するいわゆる団体、個人からの大きな働きかけのもとにこういう発言がなされたと
考えるのは、私は当然過ぎるほど当然だと思うのです。
それで、井出
官房長官お見えですので、
お尋ねいたします。
官房長官、現在、広範な国民が
ロッキード事件の真相の
解明というものをしんから願っていますね。そういう時期に、いま
自民党の
内部で、福田さんだとか大平さんだとか、こういう
人たちが中心になりまして、いわゆる
臨時国会召集前の
人心一新というようなことを掲げて、そして政権のたらい回しをしようということをねらっているのですね。私はこういう
動きというのはやはりロッキード隠しではないかと思うのです。
田中逮捕によって
事件の山を越えたのではないというのは政府の再三の答弁であります。そういう時期に、いわゆる
人心一新の名のもとに
臨時国会召集前に政権のたらい回しをやろう、
三木を引きずりおろそう、こういうような
動きは、ロッキード隠しじゃないかと思うのです。こういう
動きは許されないと思うのですが、
官房長官、どういうふうにお
考えですか。ロッキード隠しというふうにお
考えですか、どうですか。