○坂井
委員 一連のそうした
発言がございまして、ハワイにおきます
田中・ニクソン会談、これが行われました際に、キッシンジャー補佐官がやはりハワイにおりまして、並行して行われます鶴見・イソガソル会談の直前に、実は次のようなことを言っております。すでに鶴見・インガソル会談で
合意する
内容につきましては、何回かの事前の
日本側との折衝において
合意を見た
内容である、ニクソンもその
内容については満足をしておる、こういう趣旨の
発言をハワイにおいて行っております。このことから推しまして、十九日の
田中・キッシンジャー会談、先ほど申しましたとおり、その時点においてエアバス導入の最終の
合意がなされた、こう見て間違いないと思いますが、同時に、当日朝行われました中曽根・
田中会談も同じ
内容の相談がなされたであろうということは、これまた想像にかたくありません。
実はそうした一連の経緯を私はあらまし申し上げたわけであります。つまり要約して申しまして、七月二十九日、中曽根氏とエバリー氏の会談、これは航空機の作業部会を設置する、こういう
合意であります。次いで八月八日、経済
関係閣僚協議会における運輸省には特にエアバスの購入を繰り上げて願いたいという要請、及び八月十九日の中曽根氏が
田中前
総理を訪れての軽井沢の会談、及び八月二十六日、中曽根氏が早朝
田中邸を訪れての会談等々一連の経緯を追ってまいりますと、今回のエアバス緊急輸入の決定に当たりまして、少なくとも
関係各省の事務レベルよりも先行した形で行われておったということはこれはもう疑う余地がない、実はこう言わざるを得ないわけでございます。
時間が参っておりますので、そうした
意味におきまして、この経緯を明らかにし、今回の問題の真相の
解明のために中曽根康弘氏を
証人喚問として要求をしたい、お取り計らいをいただきたいと思います。