○鈴木力君 時間がないそうですから繰り返しませんけれ
ども、私がいま伺った限りにおいては、どうも港の問題は、
石油備蓄がなくても安心できない。私
どもが聞いておる限りは、現在でも
石油を運んでくるタンカーの港への入れ方が、
保安庁ていろいろな条件を出しておる、それを満たすために綱渡りみたいな形で入れておる。そういうところが全部だというと少しこれはオーバーな言い方ですが、そういうところが相当にある、こういうふうに聞いておる。それが今度増強ということになりますと、これでも間に合うんだということになれば、どうも私は九十日
備蓄という三十日分というのはどっかに仕掛けがあるのか、まゆつばかと。本気に三十日分ふやすということになれば、そういう必要な
関係する条件までもう少し綿密な
計画があってしかるべきだろうという心配があって、いまのようなことを申し上げたわけであります。
なお、時間がありませんから、運輸省の方にこれは
要望申し上げておきます。
いまのような点から、やはり
関係する港湾については再点検をしてほしいし、事故が起こってから騒ぐということは、もういままでの経験でいいということにしまして、再点検をしてほしいし、必要なものについては、やはり積極的に改善ということに取り組んでほしいという
要望を私は申し上げておきたい、こう思います。
最後に、港湾について、これはもう時間がないそうですから、私の
意見だけを申し上げておきます。
その一つは、これは大臣に聞いていただきたいんですけれ
ども、この法律を私が何遍読んでみても
——おまえは頭が悪いと言われればそれまでですが、わからないのは、どの条文にも省令、省令とあるということなんです。わからないものが各条項に一つずつ入っておって、これを読んでわかれと言う方が私は無理だと思う。これは私も、他の
委員会等でもいろいろな
法案を審議しましたけれ
ども、こういう場合にはよその省では
——もちろん省令は法律が通ってからつくるんですからそのとおりですけれ
ども、一応のここにいう省令とはこういうことを
考えていますということが、審査に先立って議員には
説明がされておるのが親切だと私は思うんですね。この法律が通りさえすれば後は
通産省が全部やるから、お前たちは賛成しろというふうにどうも見えてしようがない。
法案の出し方についてはもう少し
通産省は親切な、議員に審議のできるような手がかりをつけた出し方を、ぜひひとつお願いしたい、そう思います。
それからなお、政令の中身につきましては、きょうその中身がないから審議しないとかするとかいうつもりで言っておりません。できるだけ早く、でき上がらなくてもいいから、これはこういう
考えなんですということを私
どもには教えてほしいということを申し上げておきます。
それからもう一つは、基地をつくるところの地域に対する
助成金のあり方、これも
通産省だけけしからぬと言うつもりはございません。ただ私は、たとえば防衛庁なら防衛庁が基地をつくると、防衛
施設周辺整備法とか
環境何々ということで防衛庁の
助成金が要る。今度は火力発電もそう、
通産省からの法律に基づく
助成金が要る。こういうことが各省で全部行われてまいりますと、何となしに市町村というのは、あるところは
通産省立何々村が出てみたり、防衛
施設庁立何々町というものが出てみたりというような、地方自治と地方財源の問題については相当に大きな行政的な問題をはらむのではないか。これは
現状では各省とともそういう仕組みですから、これ自身
通産省をいまけしからぬと言うつもりで言っているんじゃありませんけれ
ども、これは大臣にひとつ、
政府全体としての交付金のあり方というものを検討してみないと、このままずるずるいったら、それぞれの省直轄の市町村が出てしまう。地方自治の上から見ると相当に問題が拡大するのではないかというふうに私は
考えます。これから
政府全体としてひとつ御検討をいただきたいと思います。
それから三番目には、この法律を読んで、これを実施していく場合の
責任がどこにあるかということがどうも私にはわからない。
最初のうちの提案理由なんかを読んでみると、国の
責任という形になるけれ
ども、後はさっきの議論じゃないけれ
ども、
企業の方にどんどん
責任がいっているみたい。あるいは、
土地の取得なんかは市町村に地方自治体に
責任がいっているみたい。この法律一つによって
責任が分散をしてしまって、いざ何か出たときはどこが
責任とるのか、あるいは実施できない場合にはどこがどうなるのかといったようなことがどうも私にははっきりしないと思う。いままでの他の先輩の議員の御
意見にもありましたように、私は、やっぱりこういう種の問題につきましてはもう少し
国家責任というものをはっきりすべきだ、こういう部分についてはですね。
国家責任というものをもう少しはっきりしながら、全体の利益という方向に進んでいくべきなのではないか、そういうふうに感じますので、こういう点にりいてもひとつはっきりとするように私は御
要望申し上げておきたいと思います。
時間ですので、私の
意見を申し上げました。これで終わります。