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国務大臣(田中正巳君) 中医協ができるだけ速やかにこれが円滑に
審議が行われ、できるだけ速やかに妥当な答申をいただきたいものであるというふうに思っておるわけでございます。
ちょっといま、
最初の
先生の冒頭のお話で、しょんぼりしたとか、あれはそういうことはございません。いろいろなスナップをたくさん撮った中に、私が式次第を読んでおったのと、片一方が顔を上げておったのとの間を撮ったのでありまして、決してそういうことはありません。現に内情を話しますと、あそこに出てこれから式が始まりますというときにはみんなよそいきの顔をするもんですから、そういう場面を撮ったわけでございまして、あの前に、控え室では大分談笑を交したという事実がございますから、決してさようなことではございません。
ところで、中医協ですが、私も、従来の経緯を踏まえまして、その前にいわゆる中医協
委員の
辞任届けというものがございましたから、したがって、これについてはひとつ翻意を求めるべくいろいろ努力をいたし、それが御翻意あったわけであります。そこで、かねがねの経緯にかんがみまして、そろそろ
診療報酬改定というものをやらなけりゃなるまいかと思いまして、円城寺会長等に御相談もいたし、お願いをし、円城寺会長が九月九日に招集をいたしたわけでございます。ところが、招集いたしましたところが、いろいろと
医療側あるいは
厚生省側の今日までとってきた施策あるいは態度について支払い側においてはいろいろと御意見がございます。一部には
医療側にも御意見がございます。したがって、非常に御不満の空気がことに支払い側の間に出まして、
審議は、当時、当日一時間半ぐらいだったと思いますが、それ以来、次の開会の日にちを設定することなしに終わったわけであります。その後、支払い側は、私どもに対しまして中医協再開の要件としておおよそ三つのことを言ってまいりました。要するに、中医協の正常化を
確保していく、特に
医療側に
確保してもらいたいということであります。もっとわかりやすく言えば、いろいろな
理由を構えて中医協の
委員をおやめになるとかあるいは出てまいるとかいうような反復継続の過去の歴史をここでもって終結をいたしていただきたい、分区点を打っていただきたいといったような御趣旨であったようであります。第二は、薬価
調査と医業経営実態
調査を確実にやることをしていただかなければわれわれとしては
審議に入れぬということを言ってまいりました。第三は、歯科の差額徴収問題等々につきましていろいろと施策をこの際策定をするような作業をしていただかなければ困る、こうしたことがない以上私どもの方では諮問をしてもらっては困ると、こういうことを、私どもの方から諮問をしてもそれは応じ切れない、実質
審議には入れないと、こういうことであったようであります。実質
審議の前に、いろいろとわれわれの今日までとってきた態度あるいは
医療側の態度等々についていろいろと御意見があるそうでございまして、そうしたことについていろいろと
審議をいたすことはこれは別であるが、諮問案の実質
審議には入りがたい旨の表明がございました。そういうことで、この三つの条件と言われるものについていろいろ
関係当事者の間でこれをどう処理をいたすか、どうこたえるかということについていろいろ協議をいたし、
関係の
方々とも御相談をいたしましたが、現在までのところ、こうしたことについてこれに対応するようなお答え、あるいはそれに対してある
程度こたえるといったような具体的な事実が出てこないものでございますから、したがって停とんしたままであるというのが今日までのおおよその実態でございます。