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国務大臣(
仮谷忠男君)
上田先生に
お答えを申し上げる前に、
委員長にお許しをいただいて、
一言ご
あいさつをさしていただきたいと存じます。
大変いまごろという感じもいたしますし、おくれて申しわけないんでありますが、あれ以来きょう初めて
委員会が開かれましたので、まことに気になりながら本日までそのままになっておったわけですが、先般の青森の私の大変軽率な
発言、これは本当に心から反省をいたしておりまして、申しわけないと思っております。きょうはもう多くを申し上げませんが、これから
誠心誠意努力を積み重ねて、私のあの
発言が決して私の真意でなかったということを事実で私は証明をいたしていきたいと思っております。特に所管の
委員会の
先生方には大変不快な思いをさせたと思いますし、お怒りもごもっともだと思うんでありますが、どうぞひとつあしからず御了察を賜りますように
お願いをいたしたいと存じます。大変時期が失しまして申しわけありませんが、
一言ご
あいさつをさしていただきたいと存じます。
なお、
上田さんのいまの御
質問でありますが、先ほどから
道路関係についてもいろいろ御所見がありまして、私
どもも全く同感であります。ただ、来
年度の
予算の
編成につきましても、大体一五%以内におさめよという一つの方針に基づいて
予算の
編成作業を進めておるわけであります。何さま
建設省の
予算の中でも
道路予算は非常に大きいのでありまして、そういう意味で同じ一五%の中から幾分か割愛を他の
事業にして、そして均衡のとれたものにするということが、これはわれわれの
建設省内における一つの作業としていままでもやってきたわけであります。そういう意味で来
年度の要望を一三%程度に実はいたしておるわけであります。五カ年
計画の三カ年でわずかに四五%にも届かぬようなことでありますから、これを本当に達成していくためには相当の
予算を計上せなければならぬことは当然でありますけれ
ども、反面、国の財政の問題も
考えなければなりませんし、また同じ
建設省予算の中でも治水
関係にも大変な強い御要望があるし、特に下水道あるいは住宅問題等についてもこれまた強い要望があるし、内閣の一つの重点施策にもいたしております。そういうふうに
考えてみますと、限られた
予算の中でどういうふうに均衡をとった
予算編成を
考えるかということが私
どもの一つの悩みでもあるし、苦労でもあるわけでありまして、お説の面は十分に
承知をいたしまして最大限の努力はいたしてまいるつもりでありますが、十分な御期待に沿えない面もあるかと思いますが、どうぞひとつ今後とも御支持を、御
協力をいただきたいと思うわけであります。
それから
自動車税の問題でありますが、いまいろいろ党や大蔵総あたりでも議論をされておるようでありますけれ
ども、基本的には私
どもはいまの時点で増税をすることについては決して賛成をいたしてはおりません。局長からもいま
お話がありましたように、ただ、あの暫定二カ年間の期間が切れますものですから、
暫定税率を維持することを前提にして来年の
予算を
要求していることは事実であります。これ以上増税をしてということについては、これはいろいろ私見の問題もありますし、現在の経済状態から
考えて適当かどうかという問題、これは与党としても真剣に詰めた
検討をせなきゃならぬのでありまして、まだそれがどういう方向に行くかというところは定かでありません。ただ、率直に申し上げまして、少なくとも
自動車税というものは
道路財源に利用するということをたてまえにいたしておりますものですから、
税金を取るだけ——増税をして取ったものが
一般財源に利用されるということについては私
どもは賛成いたしかねる問題であります。これはいろいろ
大蔵省は
大蔵省としての御意見もあるようでありますが、こういった面については
大蔵省ともあるいは党とも十分調整をしながら、今後の
道路財源を確保しながらむしろ
道路の
事業をさらに伸ばしていくというところに努力をしていくのが私
どもの使命だ、仕事だと思っておりますから、そういう方向で進めてまいりたいと
考えておるわけであります。