○
田中寿美子君 それは大変耳寄りなことで、私
どもやはり外国に参りましたり、外国の方々とおつき合いしましても、女性の外交官が相当いらっしゃるわけですね。ですから
日本でも、まず、公使なり大使なりに一人でも政治的任命をしていただきますと大変大きな励ましになると思います。
外務省から
資料をいただきましたけれ
ども、やっぱり外交官試験に女性がまず受けている者がいない。合格している者が三十二年に一人あったままでずっとありませんですね。このこと自体は、私は女性の側の意欲も少ないかもしれないけれ
ども、大変困難を伴うということもあると思います。それで正規のルートで外交官として自然に公使、大使にまでも上っていくというのには相当な暇がかかると思います。しかし、政治的任命というのは女性に限りません。これは後で外務行政についても触れたいと思うんですが、民間から適当な人があったらそういう者を入れていくということは、
日本の外交にもっと新しい血を入れていくことになると思いますし、今日の、特に
国際婦人年の課題というのは十年計画でございますから、十年間の間にどのくらい外交の面でも女性を抜てきしていくかというようなことは大変大事なことだと思いますので、いまのお話では、すでに具体的にそういう
検討をしていらっしゃる人物があるということですから、大いに期待しておりますので、
外務省当局なんかの中からそういうことに
反対が出ませんように、ひとつがんばっていただきたいと思います。
それから、この問題は質問いたしませんけれ
ども、
国際婦人年の行動計画の中並びにILOの六十回総会でILO
条約第百十一号、それから行動計画の中でこの間批准案を通しました百二号、さらに、労働婦人たちが、非常に要望しております母性保護の百三号、こういうものを推し進めていく力、窓口は
外務省でございますので、このことについても婦人団体から要望したと思います。このことについてはきょうはやめておきますけれ
ども、宮澤外相ぜひ、これは直接所管の省は違いますけれ
ども、常に頭に置いていただいて、批准の済んだものに対しては
国内法がそれに追いつくように、特に女性に関する部分がおくれておりますので、それをお願いしたいと思いますし、今後まだ批准が済んでいない、特に百十一号、百三号などは先進諸国が進めているものでざいますから、ぜひ
日本もそういうふうにしていただきたいということを要望しておきます。
今度は一般の
外務省の女性職員のことなんですが、これはいただきました表で見て中級の
外務省職員というのは相当いるわけですね。これは官房長かどなたかにお尋ねするわけですが、女性の職員というのは圧倒的に二等理
事官とか三等書記官とか、それから領事、副領事が少しおりますですね。一体中級職員というのはどのあたりまでいけるものなのかということですね。つまり、最終的にはどこまで終着駅があるのか。領事とか、あるいはそれ以上のところまでいくのか、いけるのか。絶対にそれ以上に登用できないものなのかということですね。その辺説明していただきたいのと、ついでに時間があれですから、語研というのですね、語学研修職員ですか、これは何という名前になるのか知りませんが、この人たちの職務、そしてこの人たちの身分はどのあたりまでいくのかということを御説明いただきたいと思うのですが。