○林(百)
委員 その建材をしておる一宮工務店が石油の貯蓄
基地をつくって、そして出光興産に貸与するということ自体がおかしいと思うのですよ。もともとその石油配分
基地が欲しいのは出光なんで、その出光が白紙に戻したというのに、建材を主として販売しておる一宮工務店がごれほど力を入れて、そして反対派には一人当たり十万というような金までばらまいて、何とか切り崩しを進めようとすることはおかしいんじゃないかと思うのですよね。
ですから、これは政治的な背景もあります。それを言っていくと差しさわりがありますから、私は実はここで言わないわけです。政治的な背景があって動いていることもあります。これは純粋に石油配分
基地として必要だということだけでなくて、ある人が口をつけてやり出して、自分の政治生命にもかかわるということでごり押しをしているという要因もわれわれ聞いておりますし、現に私たちも行ってみて、さもありなんと思うこともあるわけなんですね。したがって、通産省としては十分その点を
行政指導してもらいたいし、それから
消防庁の
長官はちょっと歯切れが悪いのですね。住民が危険で反対しているというんだから、その反対が納得するまでは、施設がどういうことであろうと、まずその人たちが危険を
感じて、もしそこにできた場合はこれは大変なことになるんだから、それを納得させなければ、ただあなたがつくったその
基準に合っているから、これは上物をつくってもいいということだけでいかないんじゃないですか。やはり最近の住民のそういう要望というものは、
消防庁も十分慎重に、上物を
設置する許可をするときの
一つの重要なファクターとして考えなければならない問題じゃないでしょうか。あなたは東予の方は廃油処理施設だったというようなことを言っていますが、廃油施設が爆破しただけでも通行人の二人の婦人が死んでいるというのですから、もしこの貯油量、最終取扱量十万五千トンと言われておりますが、まあ幾つ
タンクができるかまだ具体的にはなっておらないようですが、最終取扱量十万五千トンの
タンクの
設置ということになっていますが、それがそのまま爆破したら、これは廃油施設の爆破どころじゃないと思うのですよ、被害を及ぼすことは。だからこそあなたは、安全の
基準を設けて、そういう場合に万全の措置をするんだと言うかもしれません。しかし、住民の人たちが非常に不安で、現実に少し先のところでそういう
事故も見ているわけなんですから、そういう場合は、やはり現実にそれを
設置されることによって危険を感ずるような人たちがどういう意向かということを、
消防庁としても考慮に入れるべきじゃないですか。それが民主主義的な
行政のやり方じゃないですか。そう思いませんか。どうですか。