○
和田(耕)
委員 いま
総理が最後におっしゃられたことは、私は完全に賛成です。そしてぜひとも熱意を持って……。いまも、いろいろ
質問する方の
立場もあり、いろんな
立場の
質問がありましたけれども、やはり
労働者としての
基本権という問題は、これは確かなことです。そして
先進国のどこでも、いろんな形ではありますけれども、与えられておることです。そしてまた、
国民生活と調和しているところもあれば、してないところもあるでしょうけれども、とにかく民主社会をしっかりそれで維持していることです。したがって、そのような問題については、それを含めて、ぜひとも今回のいやな事件を契機にして正しい方向を目指してがんばっていただきたいと思います。
ただ、私、いまのこの
処分等の問題について、特にはっきりただすことをただしておかなければならぬと思うことは、
国鉄の
労働組合の中にも鉄道
労働組合という約八万の組合員がおるのです。(「第二組合だ」と呼ぶ者あり)そして郵政の、郵便局の中にも約五万の郵便
労働者という人がおるのです。これは、第二組合という声がありますけれども、りっぱな
労働者であることは間違いない。この
労働者の諸君が、
法律を守って、そしてできるだけ、
国民の足として、あるいは
国民の目として、耳として、がんばっていきたいということを願っておることは事実なんです。したがって、この
人たちの気持ちを踏みにじるということは、そしていろんな形の、より高い
立場か何か知らぬが、妥協するということはいけないと思う。いままでの例からいって特にそれは申し上げるわけです。
しかし、私どもは、いまの一番大事なことは、
総理が最後に言った、この不幸な事件を契機にして、本当に
日本の
国民にとって大事な足である、大事な目であり耳であるこの
公共機関の
労使関係を、何とかりっぱなものに立て直していただきたいと思う。そのためには、はっきりしていることは、
政府みずからがイニシアチブをとる責任があるということなんです。したがって、先ほどの問題でも、
ストをやってくださるなということもわかります。しかし、
ストをやらないような
一つのきっかけを
政府としておつくりになる、そのことが大事だと私は思いますよ。そういうことのために私どもは全力を挙げて御協力を申し上げたいと思います。
私どもは、これは申し上げるまでもございませんけれども、
条件つきで
スト権を与えるべきだ、こういうことによって、
国鉄あるいは郵便局の中でも良識のある八〇%以上の人はそれを機会についてくるだろう。いまの
状態が一番悪いということなんです。一部の指導者がその気になればすぐ
ストライキが打てる。また、いまのようにごくわずかな人数が賃金カットを受けるような
状態で
ストライキが続けられる、こういうことはいけません。もっと
条件をつけて、そして正しい
ストライキ権を与えるという方向でぜひとも御考慮いただきたいと思います。